
明治安田生命J1リーグの浦和レッズは、LASKリンツで元ガンバ大阪MF中村敬斗(21)のチームメイトであるオーストリア代表FWトーマス・ゴイギンガー(28)の獲得が失敗に終わったようだ。11日、ドイツ紙『キッカー』のオーストリア版が伝えている。
右ウイングを本職とするゴイギンガーはオーストリア国内の複数クラブを渡り歩くと、2016/17シーズン限りでオーストリア2部のブラウヴァイス・リンツを退団してLASKリンツに加入。移籍1年目からレギュラーに定着すると、2018/19シーズンにはオーストリア1部で6ゴール11アシストをマーク。2019年11月にはEURO予選・グループステージ最終節のラトビア戦でオーストリア代表デビューを果たしていた。
また、同選手は2020年3月に靱帯断裂の大怪我を負っていたが、2020年10月の復帰初戦でいきなりゴールを奪取。UEFAヨーロッパリーグ・グループステージでトッテナム・ホットスパー相手にゴールを決めるなど復調すると、今季もここまで両ウイングでコンスタントにスタメン出場している。
そんなゴイギンガーについてオーストリアメディア『SPOX』は今月2日、選手サイドがJ1リーグのクラブと交渉を進めているほか、本人も移籍を望んでおりクラブ側に許可を求めていると報じていた。
すると、オーストリアメディア『LAOLA1』はゴイギンガー獲得を狙っていたクラブが浦和レッズがあると報道。LASKリンツはゴイギンガーと昨年に2024年6月までの新契約を結んでいたこともあり、同選手の放出に応じない姿勢を見せているが、浦和レッズは移籍金を増額するなど、よりLASKリンツに有利な条件に改めた上で再びゴイギンガー獲得の打診を行う可能性があるとみられていた。
その中、ゴイギンガー本人はメディアインタビューで「まず何よりも、このようなクラブに興味を持ってもらえたことが光栄だったよ。海外挑戦はどの選手にとっても魅力的なものだ。ただLASKとは非常に良いオープンな話し合いができたし、ここリンツでの道が続くという結論に達したよ」とコメント。オーストリア国外クラブからの関心を認めるとともに、LASKリンツ残留を決断したことを明かした。
なお、浦和レッズはブルガリア1部の強豪ルドゴレツに所属するキプロス代表FWピエロス・ソティリウ(28)の獲得にも向かっていると伝えられている。2022シーズン所属選手でFW登録は元U21デンマーク代表FWキャスパー・ユンカー(27)とFW木原励(18)の2選手のみなだけに、西野努テクニカルダイレクターの手腕が試されている。
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