株式会社トレンドExpressが実施した「インバウンド消費」に関する調査の結果、中国の訪日リピーターによるアフターコロナの外国旅行先は、日本が最も人気であることが分かりました。

目次

  1. 半数以上がコロナ前よりも高い訪日意欲
    1. 「リベンジ消費」の可能性も示唆

半数以上がコロナ前よりも高い訪日意欲

ホットリンクグループの株式会社トレンドExpressは、中国を中心とする消費者ビッグデータをベースにクロスボーダーマーケティングや越境EC事業を行っています。

同社は2021年12月、コロナ禍前に頻繁に訪日旅行を楽しんでいた中国の女性消費者600名を対象として、「訪日インバウンド消費」に関するアンケート調査を実施しました。

その結果、日本が海外からの観光客受け入れを再開する「アフターコロナ」の旅行に関して、半数以上(51.5%)がコロナ前よりも高い訪日意欲を示しました。

「リベンジ消費」の可能性も示唆

旅行の予算についても約60%が上がることを想定(「上がる(18.2%)」「どちらかといえば上がる(42.2%)」)しており、インバウンド消費復活の可能性がうかがえます。

さらに外国旅行先としての優先度も、日本は「外国旅行の旅先として最も優先度が高い(48.8%)」「外国旅行の旅先候補としてトップ3に入る(42.8%)」で合計91.6%と、非常に高い結果となりました。

また40%強が「買い物重視の訪日旅行」を希望しており、買い物したいカテゴリは化粧品がトップで、革製品やOTC医薬品が続き、訪日旅行の買い物ニーズが底堅いことが分かります。

アフターコロナの訪日スポットとしては中部地方への注目が高まっており、「昇龍道」への注目も健在となっています。

「モノ消費」から「コト消費」への変化の流れも加速する見込みで、訪日旅行での自然・伝統文化体験、エステ、ウィンタースポーツなど体験型観光の人気が上昇しています。

文・訪日ラボ編集部/提供元・訪日ラボ

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