【木村ヒデノリのTech Magic #091】 今まで様々な方法でリモートワークをハックしてきた筆者が最近たどり着いたのが「香り」のデザインだ。以前エステサロンを経営していた際に、エッセンシャルオイルなど香りの商品を取り扱った事があった。当時は各オイルの特性を吟味しながら空間演出に使っていたが、ここ最近で自宅でもその手法を取り入れられないかと思い至った。調べてみて見つけたのが今回の@aroma(アットアロマ)という企業なのだが、その香りに対する突き詰め方に驚いた。ラインアップされるオイルは100%自然素材なのはもちろん、そのオイルの楽しみ方までシチュエーションに応じて数多く用意している。今回は五感を使って気持ちを切り替え、QOLを上げる方法を提案したい。

「嗅覚」でリモートワークをもっと快適に! 無意識をハックする香りのデザインがQOLをブーストする
(画像=見た目もスタイリッシュな 「piezo diffuser solo(ピエゾディフューザーソロ)BR550S-JP」、『BCN+R』より 引用)
「嗅覚」でリモートワークをもっと快適に! 無意識をハックする香りのデザインがQOLをブーストする
(画像=USB給電による駆動方式だが、ケーブルはL字タイプが付属しており設置時に便利。 細かいところまで配慮が行き届いている印象、『BCN+R』より 引用)
「嗅覚」でリモートワークをもっと快適に! 無意識をハックする香りのデザインがQOLをブーストする
(画像=今回試した香りはFOR STUDY & WORKとFOR SLEEPの2種類、『BCN+R』より 引用)

デザイン性と実用性の完璧な融合 @aromaの製品がすごい

 筆者が関わっていた頃のアロマ業界は玉石混交で、粗悪な製品も多く見られた。特にディフューザーはあまり選択肢がなく、中華製OEM品が結構高めな値段で売られていた。対して@aromaを見て驚いたのは、デザイン製やユーザビリティを考えた自社製品を多く取り揃えていることだ。

「嗅覚」でリモートワークをもっと快適に! 無意識をハックする香りのデザインがQOLをブーストする
(画像=デザイン性も申し分ない数多くのディフューザーをラインアップ。 シチュエーションに合わせて選べるのは非常に魅力的、『BCN+R』より 引用)

 これまでのディフューザーといえば各メーカーから数種しか出されておらず、デザインもまちまちでライフスタイルに合わせづらかった。しかし@aromaの製品はさまざまなシチュエーションを想定して作られており、見た目もモダンでシンプル。製品によっては同社の精油瓶をそのまま使えるようになっているが、その瓶すらスタイリッシュなので見えていても部屋の雰囲気が損なわれることはない。実用も考えるとディフューザーの横などに精油瓶を出しておくことも多いので、こうした配慮はすばらしいと感じた。

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(画像=これまでの製品はデザイン性が詰められておらず、素材感も安っぽい印象だった。 ライフスタイルによって選べるバリエーションはまさに香りのデザイン。 アロマを空間に広げる方式は主に三つ。噴霧式、気化式、超音波式があるが、 このいずれも網羅してくれている点も良い、『BCN+R』より 引用)
「嗅覚」でリモートワークをもっと快適に! 無意識をハックする香りのデザインがQOLをブーストする
(画像=『BCN+R』より 引用)

 噴霧式はネブライザーという空気圧で精油をそのまま気化し噴霧する方式。精油本来の純粋な香りを楽しめて、広い範囲に使えるという利点がある。また、気化式は布や石、または瓶から直接気化してくる香りを広げる方式で、手軽なのが特徴だ。超音波式はピエゾ方式を使うことで音がほとんどしない静音性と香りの強さを兼ね備えている。例えば、寝室で使うなら気化式や超音波式など音が静かなものを選びたい。また、電源が取れない場所に置くときは気化式の中でもスティックタイプを選べば問題ないだろう。

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(画像=一般的には洗浄してオイルを入れ替える必要がある噴霧式ディフューザーだが、 @aroma製のものはフラスコを複数使うことですぐに好きな香りに変えられる仕様になっている。 使わないフラスコ用のスタンドや気化を防ぐ蓋も用意されていて、実用性が高い点も秀逸、『BCN+R』より 引用)

 アットアロマではこうしたすべてのシチュエーションで使えるディフューザーを用意してくれているので、玄関や寝室、リビングなど広さや空間によって香りを変えることもできるし、同じ香りを別の手法で使うことも可能だ。通常、噴霧式や気化式の一部で使うのは希釈していない精油で、超音波式やスティックタイプの気化式タイプでは希釈したものを使う。一般的なメーカーでは希釈していない精油しか売っていないことも多く、自分で揃えようとすると意外と手間がかかる。その点、@aromaには各精油に対応した超音波/スティック用オイルも用意されているので、前述したような使い方をしたい時も便利だ。

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(画像=一部精油のみの商品もあるが、ほとんどで大容量の精油や希釈タイプを選ぶ事ができる。 アイコンもBotanical airならBとナンバー、Supplement airならSとナンバーになっているので、 慣れればどの香りなのか一目で判別できるのもデザイナーとして舌を巻く点、『BCN+R』より 引用)
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(画像=空間に使えるエアミストも同じアイコンで用意されているので選びやすい、『BCN+R』より 引用)

香りをデザインしてさらに快適な家へ

 香りはどの感覚より記憶と密接にリンクしているので、気持ちの切り替えがしやすい。例えば、寝室と仕事部屋で香りを変えることで、瞬時に仕事モードになれるといった使い方ができる。使った事がない方は実用においてどれを選べば良いかということになると思うが、汎用的に使えてコスパが良いのは今回筆者が使ってみたピエゾディフューザーソロではないだろうか。

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(画像=USB給電できるのでデスク上にもおすすめ。写真に白い煙が写っているが、これは常に出ているわけではなく定期的な感覚でパフっと出てくる、『BCN+R』より 引用)

 というのも、従来の超音波式と比較しても圧倒的に強い香りで瞬時に部屋を満たしてくれるからだ。筆者の経験では噴霧式に比べ超音波式は香りがかなり弱い印象。それならばと今まで噴霧式を選んでいた。ところがこのピエゾディフューザーソロは広い空間でも1台で賄えるほどのパワフルさを備えている。筆者宅は50平方メートルくらいのほぼ1LDKだが、スイッチをつけると数分で全部屋が良い香りに。気化式と違って強さを3段階で設定できるので、香りが強くなりすぎることもないし、音は全くしないといって良いほど小さい。

 噴霧式よりも若干価格が高いというデメリットはあるが、精油を使う量と専用精油の価格を考えると最もコスパが良いと言えるのではないだろうか。また、噴霧式だと周りに精油が付いてしまうこともあるが、超音波式ならそうした事もないので精密機器が多い仕事部屋にもおすすめだ。また、天然精油には植物由来の機能性があるのも利点。香りを楽しむだけでなく、ウイルスを除去したり、花粉対策をしたりといったこともできる。

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(画像=北里環境化学センターで行った試験では、C02やC10で99%のウイルス除去効果があったという ※コロナウイルスに有効かどうかは現在のところ確認できていない、『BCN+R』より 引用)
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(画像=トドマツのオイルがブレンドされたシリーズを使うと、 空気中の二酸化窒素に働きかける成分で花粉対策になるとのことだ、『BCN+R』より 引用)

 精油の有用さはもとより、こうしたサービスを利用して部屋の香りをデザインすればQOLが上がることは明白だ。無意識下に働きかける香りは、一度しっかりとマネジメントしておけば日々の効率アップにもつながるだろう。リモートワークにおける物質的なハックが終わった方は取り組んでみてはいかがだろうか。

文・・木村ヒデノリ/提供元・BCN+R

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