阪急交通社は2021年の12月21日から28日にかけて、全国の20代以上の男女に対し「日本の温泉について」の調査を実施。その結果を2月1日に発表した。

発表内容を見てみると、「温泉」「天然温泉」「源泉かけ流し」といった用語の定義など、疲れた身体を温め、癒してくれる温泉についての目から鱗な雑学が続々。では、さっそく調査結果を見ていくことにしよう。果たしてみなさんはどれだけご存知だろうか…。

「源泉かけ流し」の正しい定義、知ってる?

「温泉」「天然温泉」「源泉かけ流し」って何が違うの? もしかして間違って浸かっているかも?
(画像=「有馬温泉」「草津温泉」「下呂温泉」は日本三名泉として知られる(「 阪急交通社」調べ)、『オトナライフ』より 引用)

日本は温泉が非常に多い国である。環境省の「温泉利用状況」によれば、2019年の時点で全国に2,971地点も存在しているという。代表的なところだけでも「別府温泉」や「草津温泉」、「由布院温泉」に「登別温泉」など挙げ出したらきりがない。そんな中で場所によっては「天然温泉」や「源泉かけ流し」といった言葉が躍る温泉も少なくない。

温泉好きであれば、こうしたフレーズに心惹かれて「この温泉行ってみよう」と思う人もいることだろう。しかしそんな言葉の、本当の定義を理解しているだろうか。

今回の調査の「あなたは以下それぞれの言葉について、何を意味するのか理解していますか?」という質問では、「温泉」の理解度は62.8%、「天然温泉」は44.9%、「源泉かけ流し」38.4%、「温泉かけ流し」21.7%という結果であった。多くの人がよく聞くけどはっきり理解していないその意味を、以下で解説していこう。

温泉は「温泉法」によって定義が定められている

「温泉」「天然温泉」「源泉かけ流し」って何が違うの? もしかして間違って浸かっているかも?
(画像=最も「温泉地」が多い都道府県は北海道だが、最も「源泉」が多いのは大分県である(画像は「阪急交通社」プレスリリースより引用)、『オトナライフ』より 引用)

結論を言うと、温泉とは「地中からゆう出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く。)で、別表に掲げる温度又は物質を有するもの」のことである。また別表には、温度は摂氏25度以上で、物質は溶存物質、遊離炭酸等19の物質のいずれか一つを一定量以上含むものとされており、実は温泉の定義というのは温泉法で厳格に定められているのだ。そして「温泉」と「天然温泉」は同義であるが、天然温泉はとりわけ「人工温泉」と区別するためにあえて天然と付けられているのだという。

また、「源泉かけ流し」とは、浴槽に源泉が常時注入され、あふれた湯は再利用されない状態のことを指す。基本的に、温泉以外の加水は認められないので、地下から汲み上げたままの自然そのものの温泉を味わいたい場合には、源泉かけ流しを選ぶことが必須である。

注意したいのは、それと似た言葉であまり聞きなれない「温泉かけ流し」。こちらは加水や加温することも可能とのことなので、うっかり間違えないようにされたい。また、「かけ流し」などという表現を使っている場合もあり、自治体や協会によっても定義は異なるので、こだわりたい場合には各温泉に問い合わせてみるのが良いだろう。

ここまでの情報を知っていれば、少し鼻高!?まだまだ奥深い温泉の世界なので、気になった方はさらに調べを進めてみて。

出典元:「源泉かけ流し」「天然温泉」の意味はわかる? 日本三名泉はどこにある?~阪急交通社が温泉に関する調査結果を公開~【株式会社阪急交通社】

※サムネイル画像は(「写真AC」より引用)

文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ

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