スケルトンウォッチは、躍動するムーブメントから時計の息吹を感じられるところが大きな魅力です。
その反面、「視認性が良くない」「ビジネスには向かない」など、ネガティブな意見もあるようです。
今回はスケルトンウォッチの魅力をお伝えするとともに、当サイトが時計好きな男性にオススメする「スケルトンウォッチ10選」をご紹介します。
スケルトンの腕時計解説
スケルトンとは?
スケルトンを直訳すると「骨格」という意味になりますが、腕時計においては、ムーブメントやフレームなどの機構が肉抜きされたダイアルによって露出しているモデルを指します。
ちょうど下の画像のように、何百ものパーツから組み立てられている内部機構がのぞけるスケルトンは、時計本来の「時を刻む」というはたらきが確認できるため、時計コレクターなどから根強い人気があります。
スケルトン腕時計の最大の魅力は何と言っても、普通の腕時計ではダイアルの下に隠れて見えないムーブメントが、ほぼすべて丸見えになっていて、時計の「時を刻む」という本来のはたらきをその目で見られることです。
リアルタイムで動くゼンマイを眺めれば、時計の息吹を感じることができ、機械式時計独特の「チクタク」という音も楽しめて、愛着がわくのは間違いないでしょう。
スケルトンの腕時計の歴史
スケルトンの時計の歴史は古く、フランス国王ルイ16世のお妃として知られるマリー・アントワネットの時代に遡ります。マリー・アントワネットはあらゆる贅の限りを尽くし、その趣向は時計にも向けられます。
マリー・アントワネットの無理難題とも言える命を受けたのが、後にスイスの最高級時計ブランドのひとつに名を連ねることとなる「ブレゲ」。そのブレゲが世界で最初の実用スケルトン時計として世に送り出したのが、「ブレゲ No.160」でした。
ブレゲ No.160
スケルトン加工には高難度な技術を擁するため、数十年前までは高級腕時計ブランドの高価な腕時計にのみ許された専売特許でした。今ではスケルトン加工の技術が進歩し、比較的安価な腕時計でもスケルトン加工が施せるようなり、多くの腕時計メーカーが趣向を凝らしたスケルトン腕時計をリリースしています。
日本でも国内三大時計メーカーのひとつ「オリエント」が、海外の腕時計ブランドにも引けを取らない、美しいスケルトンモデルを製造・販売しています。