
ポルティモネンセに所属する日本代表GK中村航輔(26)は依然として厳しい立場に置かれている。その中、バックアッパー1番手を争うライバルが他クラブへ移籍した。
中村航輔は昨年1月にポルティモネンセへ加入したものの、昨季は公式戦での出場がなかったほか、3月以降は全試合でメンバー外となっていた。そして今季もリーグ戦20試合中7試合でベンチ入りしたものの出番はなく、トップチームでの出場はわずか2試合にとどまっている。その中、先月30日開催のプリメイラリーガ第20節・トンデラ戦ではチーム内でのクラスター発生により急きょ先発出場したが、2失点を喫してチームに勝ち点をもたらせなかった。
ポルティモネンセのGK陣では、ブラジル人GKサムエル(27)が今季ここまでトンデラ戦をのぞきリーグ戦全試合で先発出場。そのサムエルのバックアッパー1番手を中村航輔、GKリカルド・フェレイラ(31)、イラン代表GKパヤム・ニアズマンド(26)の3選手で争う構図となっていた。
その中、今季ここまでわずか1試合の出場にとどまっていたリカルド・フェレイラがポルティモネンセを退団。今月5日にスロバキア1部のDAC 1904ドゥナイスカー・ストレダと2023シーズン終了後までの契約期間でサインを交わしている。
なお、ポルトガル紙『A BOLA』の報道によると、正守護神のサムエルは2026年6月までの新契約締結でポルティモネンセと合意に達したとのこと。この契約には4000万ユーロ(約52億円)による契約解除条項が盛り込まれるなど、クラブ幹部の同選手に対する期待度の高さがうかがえる。
リカルド・フェレイラの退団は中村航輔がバックアッパー争いで生き残ったことを意味するかもしれない。ただ、サムエルから正守護神の座を奪うことは現状難しいかもしれない。
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