メモリ半導体DRAMの「冬」はすでに終わった? DRAM価格が予想より早く底を打ち反発する可能性が高いという展望が相次いで出て注目される。逆説的に新種コロナウイルス感染症(コロナ19) の変異種であるオミクロンの大流行が半導体市場を盛り上げるという見立てだ。 韓国メディア「nocutnews」が報じた。

7日、業界関係者によると、半導体の状況を表す代表的な指標であるDXI指数(DRAM eXchange Index)は先週3.2%の大きな幅で反発し、2週連続で上昇した。 DRAMの現物価格も16Gb 1.5%、8Gb 3%台の上昇傾向を記録した。

イ・スンウ ユジン投資証券研究員は「現物市場の大きな手であるキングストンが供給調整に乗り出し、一部の現物ディーラーたちも物量を収めている」とし「メモリダウンターン(下落局面)が長く続かないという期待感が高まっている」と言った。

市場調査会社のDRAMエクスチェンジによると、10月のPC用DRAM(DDR4 8GB)の固定取引価格は3.71ドルで、9月の4.1ドルに比べて9.51%落ちた。 11月には大きな変動なく、12月にも同様の展望だ。

固定取引価格は、半導体メーカーが顧客に製品を供給する際に策定する一種の卸売価格で、通常3ヶ月単位で価格が決まる。毎四半期初月に値を付けると、一四半期内では価格が維持されるといった形だ。

サムスン電子、SKハイニックスなど主要メモリメーカーは、非対面の需要減少を予想し、10月以降のメモリ半導体供給量を減らし始めたと伝えられた。 DRAMの現物価格が最近2週間約5%近く反発むし、DXI指数も2週連続上昇したのはこのような供給量調整の結果である。

当初、メモリ半導体市場を否定的に予測した海外投資会社も変わった見通しを出している。米国シティ証券は先月18日「DRAM価格調整が仕上げ段階に入った。来年第1四半期にはDRAM需要が増える見通し」と明らかにした。

8月「冬が来る」という報告書を出した米国投資会社モルガン・スタンレーも最近「第4四半期の価格はアナリストの予想よりは「悪い」側に現れている」とし「来年はダウンサイクルが短くなるだろう」と展望した。

また、最近南アフリカ共和国を皮切りに全世界に広がっているコロナ19オミクロン変異の流行がDRAM市場の反転に加速するという見通しもある。全世界的な「ニューノーマル」基調が在宅勤務、遠隔診療などの非対面需要の減少につながる傾向だったが、「ウィズコロナ」の転換が遅れれば、再び電子機器の需要が増える可能性があるということだ。

提供元・コリア・エレクトロニクス

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