
ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)のシント=トロイデンVV(STVV)は、先月に元日本代表MF香川真司(32)の獲得を公式発表している。その中、STVVの会長が今シーズン終了後の補強に関して言及した。6日、ベルギー紙『Het Belang van Limburg』が伝えている。
STVVは2017年11月にインターネット関連の事業を手掛ける合同会社『DMM.com』が経営権を取得して以降、日本代表MF遠藤航(28)やDF冨安健洋(23)など多くの日本人選手を獲得。先月10日には香川真司の獲得を発表したことで日本のサッカーファンの注目を集めているほか、現在は東京五輪日本代表FW林大地(24)など6名の日本人選手が在籍している。
一方、現地のSTVVサポーターは『DMM.com』の村中悠介COO(最高執行責任者)や立石敬之CEO(最高経営責任者)ら日本人幹部によるクラブの経営方法に対して不満を抱いているとのこと。先月29日開催のジュピラー・プロ・リーグ第25節・シャルルロワSC戦後にDFジュニア・パイアス(26)やデニス・シュミットアシスタントコーチとの衝突が起きているが、その際にサポーターとクラブとの関係を日本人幹部が気に掛けていないことに怒りをあらわにしている。
その中、STVVのダビド・メーケルス会長は『Het Belang van Limburg』の取材で来季の構想を問われると「来シーズンにむけてクラブのバックボーンを維持し、同じスタッフとともに仕事をする方向で考えている。ベルント・ホラーバッハは、来シーズンもクラブを率いる。我々としては彼のスタッフとともにチームの構築を続けることを望んでいる」とホラーバッハの続投が既定路線であることを明かしている。
また、新戦力獲得の可能性については「我々はクオリティの高いベルギー人選手を探しているが、(獲得するのに)高額の移籍金が必要であることが多い。それに将来性のあるベルギー人選手はビッグクラブにいる」
「金銭的な面では、外国人を獲得する方が面白い。いわば、ベルギー人選手1人の値段で2人を手に入れることができるのだ」とコメント。ターゲットにしている市場などより踏み込んだ発言はなかったものの、日本人選手獲得の可能性に含みを持たせている。
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