ライダーと言えば革ジャンだ。だが残念ながら一般的な革ジャンは防風性は高いが防寒性、保温性が高いわけではない。

その為、冬に革ジャンを着るならベースやミドルレイヤーの工夫が必要になる。

具体的には調温性に優れたメリノウールなどのベースレイヤーに、嵩張らないライトダウンなどのミドルレイヤーを組み合わるなどだ。

だが革ジャンに中綿が入っていれば話は変わってくる。

伝統的なシングル、ダブルの革ジャンシルエットは細身に作するため、一般的なアパレルメーカー製品で中綿入りの製品は見かけたことがない。

ところが革ジャン専門店になってくると少々話は変わってくる。革ジャンの老舗メーカー「カドヤ」のオンラインストアでレザージャケットで絞って製品を検索したところ、109もの製品がヒットした。

109の製品中で冬でも使い勝手が良さそうな中綿入り革ジャンを4製品お借りしたのでご紹介させて頂きたい。

筆者スペック 164cm 60kg カドヤの革ジャンはSサイズでタイトに着れる 今回は全てLサイズを着用

目次
VOLGIN
レザージャケットフード N-3R

VOLGIN

冬でも一枚でしっかり暖かい「KADOYA」の革ジャン4選
(画像=『Moto Megane』より引用)

カラー:ブラック サイズ:S・M・L・LL・3L・4L
プロテクターポケット:肩・肘・脊椎
※プロテクター別売り
表:ゴートスキン(山羊革) 身頃羽毛:ダウン80%・フェザー20% 中:コンフォマックス40g アルミ熱反射フィルム:裏:ナイロンキルティング 袖浦:ポリエステルキルティング

アイキョウ 今年の新作 革ジャン×ダウンジャケット

ここ数年、洋服素材の進化が目まぐるしく感じるが、今期リリースされたVOLGINは正に快適性を追求した一着といえる。

驚くのは表裏で中綿を変えていることだ。

表側はダウンとフェザーのミックス。裏地にはComformax高機能綿と、アルミ熱反射フィルムを用いたキルティング生地を採用している。

体温を反射することで中綿内に暖かい空気を蓄える仕組みになっており、中綿の量は着用した感じだと VOLGINが一番多い印象だ。

一着でも充分に暖かいが、比較的シルエットがタイトなので、中にセーターなどを着こみたい人はワンサイズアップで購入することをお勧めしたい。

冬でも一枚でしっかり暖かい「KADOYA」の革ジャン4選
(画像=裏地は独特なキルティングパターン、『Moto Megane』より引用)
冬でも一枚でしっかり暖かい「KADOYA」の革ジャン4選
(画像=ファスナーの金具が重厚で迫力がある、『Moto Megane』より引用)

レザージャケットフード N-3R

冬でも一枚でしっかり暖かい「KADOYA」の革ジャン4選
(画像=『Moto Megane』より引用)

カラー:ブラック サイズ:M・L・LL・3L・4L
プロテクターポケット:肩・肘・脊椎
※プロテクター別売り
表:オイルカウ(牛革) 中:コンフォマックス 裏:ナイロンツイル

アイキョウ 防寒性最強のミリタリージャケットN-3B×革ジャン

人気のミリタリージャケット中でも最強の防寒性能を持つと言われるN-3B。

N-3Bのシルエットはそのままに、バイク用に調整しつつ表地にオイルカウを採用した重厚感あふれる一着。

お尻までスッポリの着丈が長いデザイン、フード内部にボア、周りにラクーンファーを配置しているため非常に暖かい。

バイク用という事でストームガードを装備している点や、お借りした製品中では唯一脊椎パッドが標準装備なのも見逃せない。

筆者はクラシックなN-3Bを所有しているが、本家と比べるとシルエットは少し細めに調整され、中綿の量も少ないように感じる。

だが中綿には保温性が高く高機能なコンフォマックスを採用しているため、少ない中綿量で十分な保温性を確保している。

サイズ感的には本家N-3Bよりは細めに調整されているものの、比較的ゆったりしている。

中に着こむ場合でも通常サイズを購入すれば間違いないだろう。

冬でも一枚でしっかり暖かい「KADOYA」の革ジャン4選
(画像=下からの巻き込み風を軽減するストームガード、『Moto Megane』より引用)
冬でも一枚でしっかり暖かい「KADOYA」の革ジャン4選
(画像=フードは調整してバタつきを緩和できる、『Moto Megane』より引用)