移動方法を決めよう
続いては、日本一周の移動方法についてです。まずは一般的な方法からご紹介。
徒歩

- 期間:2〜5年
- 予算:200〜500万円
- メリット:歩いてじっくりと景色を楽しめる
- デメリット:体力が必要。時間がかかる。
- こんな人におすすめ:体力には自信がある人。時間に余裕がある人。じっくり日本を見たい人
徒歩で日本一周は、時間をかけてじっくりと日本を回りたい方におすすめです。人によって期間やスタイルが大きく変わるのが特徴で、僕が知る限り5年ほどかけて日本の全市区町村を周った旅人もいます。一日中道路を歩くこともザラにあるため、野宿がほぼ必須になります。
自転車

- 期間:半年〜2年
- 予算:50〜150万円
- メリット:自転車で旅ができる。自分の力で移動ができる
- デメリット:体力が必要。坂道を登るのが大変。
- こんな人におすすめ!:自転車が好きな人。自分の力で旅をしている実感を得たい人
自転車で旅をする人を「チャリダー」と呼んだりもします。エンジンの力に頼らず、徒歩よりも早い、絶妙なスピードで旅をすることができます。個人的なイメージですが、自転車旅をする人は、そもそも自転車好きで、人馬一体で旅をしている印象があります。
50ccの原付バイク

- 期間:半年〜1年半
- 予算:100〜150万円
- メリット:車やバイクよりもじっくりと景色をみることができる。体力を消費しない。ガソリン代が安い
- デメリット:高速道路に乗れない。都会は駐輪場が少ない。バイクに比べて遅い。(車と違い)雨などの天候の影響を受ける
- こんな人におすすめ:体力に自信はないがじっくり旅がしたい
僕が日本一周に選んだのは、スーパーカブ50という原付バイクでした。車だと通り過ぎてしまうような、何気ない景色を感じることができます。個人的に、「移動自体も旅の目的」とするには、原付の速度が最低ラインのような気がします。
バイク

- 期間:3ヶ月〜半年
- 予算:50〜100万円
- メリット:自転車や徒歩に比べて圧倒的に早く移動ができる
- デメリット:(車と違い)雨などの天候の影響を受ける。都会は駐輪場が少ない
- こんな人におすすめ:バイク乗り。その土地の雰囲気を感じつつ、限られた期間で旅がしたい人
バイク乗りなら一度は憧れる、バイクでの日本一周。自分の愛車で日本中を走ってみたい方はぜひ。
車
- 期間:3ヶ月〜半年
- 予算:150万円〜
- メリット:天候を気にせず移動できる。車中泊ができる。夜間の移動が楽
- デメリット:移動が単調になってしまうことがある。ガソリン代が高い
日本一周中はキャンピングカーで旅をする老夫婦の方にもよく出会いました。準備は大変そうですが、比較的余裕をもって旅がしたい方におすすめです。
信じられない方法で日本一周する猛者たち

日本一周勢の中には、驚くような方法で日本一周をする猛者たちもいます。僕が知っている範囲だけでも...
- スケボーで日本一周
- リアカーを引いて全国で立ち飲みバーを開きながら日本一周
- 予算10万円で日本一周
- 大学生をしていてリモートで講義を受けながら日本一周
- Uber Eatsの稼ぎだけで日本一周
- 人力車で日本一周
- スーパーの買い物カゴで日本一周
- マスクを売りながら日本一周
などなど...普通の感覚だと一周固まってしまうような方法で、日本一周をしている人たちも。普通の旅では満足できない!という方は、参考にしてみてはいかがでしょうか?
予算や期間について

続いては、「旅の予算」についてお話ししていきます。
「日本一周したいけど、お金がいくら必要かわからない」、「途中でお金がなくなったらどうしよう」...そんな不安のある方も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、日本一周の予算は
【1日にかかる金額】×【日数】+【その他】
で予測することができます。
【1日にかかる金額】は、
- 宿泊をどうするのか?
- ガソリン代の有無
- ご当地グルメをどれくらい食べるか
- 観光地にかけられる金額の上限
などから考えていきます。
例えば1年間の旅をすると仮定した場合、毎日、野宿や無料キャンプ場を利用するのであれば、宿泊費は0円になりますが1泊5,000円のビジネスホテルに毎日泊まれば、約180万円になります。
バイクや車で旅をする場合は、自分の愛車の燃費次第でガソリン代も変わってきます。
毎日お昼に1,000円のご当地グルメを食べるのであれば、1年間で365,000円がグルメ代にかかる計算になります。
観光地には入場料が必要な場所も多いため、訪れる場所によっては観光費もかかります。
このように、「自分が1日あたり何円くらいかけられるのか」によって、予算も変わってきます。単純に日数をかけることで、旅全体の予算が見えてきます。

【その他】とは
- 沖縄や八重山諸島に行くか
- 離島にいくか
- アクティビティをするか
などによってかかる金額によります。
例えば沖縄に行く場合、鹿児島からフェリーを利用し、原付を載せた場合、往復で約4万円かかります。沖縄に行くとやりたくなるのがダイビングですが、ダイビングのライセンスを取得したり、実際に行うためには何十万円もかかったりします。
旅に出ると「あれもやりたい!これもやりたい!」となりますが、実際は予算と相談しながら取捨選択していくのが現実です。