アリババグループは1月12日~13日、中国進出を検討する企業向けに輸入事業に関するオンラインサミットを開催しました。
アリババは、コロナ禍でニューノーマル時代が到来した現在における、中国での日本製品をめぐる新たな消費トレンドとして、「グリーン消費」、「ステイホーム型消費」、「商品成分へのこだわり」、「健康投資」という4つを示しました。
「グリーン消費」「健康投資」など4つの消費トレンド示される
アリババグループが1月12日~13日にかけて、中国進出に興味がある企業向けに行った輸入事業に関するオンラインサミットのなかで、コロナ禍でのニューノーマル時代における中国の日本製品をめぐる新たな消費トレンドが示されました。
1つめのトレンドとして挙げられた「グリーン消費」は、ニューノーマル時代に中国でも高まるエコや環境に対する意識を背景として、環境保護の理念に基づく製品や低炭素製品にビジネスチャンスがあるとしています。
サステナビリティへの関心への高まりにより、中古品やキャンプ用品、釣り用品を扱う企業や、環境保護をコンセプトとするブランドなどにチャンスが到来する可能性があります。
2つめのトレンド「ステイホーム型消費」においては、家にいる時間を有効活用して楽しみたいという中国の消費者の思いを受け、家庭内で使われる機器や備品、掃除用品やインテリア製品などに人気が集まっています。
日本のゲーム機器やVR・AR機器、フィギュアなどは引き続き根強い人気を誇り、同時に家飲みやホームパーティー、一人晩酌用の日本酒やウイスキーなども中国の若者の間で人気があるとされています。
高品質、健康への投資意欲高まると指摘
3つめのトレンドは「商品成分へのこだわり」で、海外旅行がいまだ回復しない中でも、中国の消費者の高品質な輸入品に対する需要は高まり続けています。
中国の消費者はブランドの認知度や製品の原材料などを考慮して自分に合った製品を選ぶようになり、高い技術力や美容医療成分、オーガニック認証成分を含むエイジングケア製品やスキンケア製品、化粧品、美容機器どの人気が高まっています。
最後の4つめのトレンド「健康投資」では、中国の消費者の間では、自身や家族の健康とヘルシーなライフスタイルへ投資する傾向が高まっています。
日本から輸入されたOTC医薬品やマルチビタミン、健康食品、サプリメントなどは、ルールが整備された越境ECプラットフォームを通じ中国に参入することで、日本サプライヤーからの正規品というお墨付きを得ることができ、ブランドのレピュテーションを維持することができるとしています。
文・訪日ラボ編集部/提供元・訪日ラボ
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