米国のロジャー・ピールキー(Roger Pielke Jr.)は何時も印象的な図を書くが、また最新情報を送ってくれた。

ドイツは脱原発を進めており、今年2022年にはすべて無くなる予定。

その一方で、ドイツは脱炭素、脱石炭を国是にしている。

けれど、もしも原発が2001年の水準で維持されていれば、はやくも今年には石炭火力は不要になっていたはず、というのだ(図)

脱炭素と言いつつ脱原発というドイツの大矛盾
(画像=『アゴラ 言論プラットフォーム』より引用)

図中、赤は2001年の原子力発電電力量。黒は、2020年の、石炭火力発電量。

もしもドイツが2001年の原子力発電量を維持さえしていれば、今年にも、石炭火力発電量はゼロに出来ていた、ということだ。

脱原子力と脱石炭を同時に進めるというドイツの政策が、いかに矛盾に満ちていることか。

脱炭素と言いつつ脱原発というドイツの大矛盾
(画像=『アゴラ 言論プラットフォーム』より引用)
脱炭素と言いつつ脱原発というドイツの大矛盾
(画像=『アゴラ 言論プラットフォーム』より引用)

文・杉山 大志/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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