30代になると部下ができ、責任ある仕事を任され、自分ひとりではなく、人に動いてもらう仕事が増えてきますね。ですが中々自分が思うように人が動いてくれずにストレスを抱えてしまう事もよくあります。
今回はそう言った場面で、どのように振舞えばプロジェクトがうまく動いていくのかを、上場企業で部長職を務めた筆者の経験と最新事例を元に解説していきます。
1.そもそも人を動かすには何が重要か?
リーダー、マネージャー、PM多岐にわたる役職がありますが、共通することは自分一人で解決せずに人に動いて頂く事。人に動いてもらう際によく利用されるフレームワークがあります。
▼アリストテレス「エトス(信頼)」「バトス(共感)」「ロゴス(論理)」の3つの要素

人を動かす力=信頼×共感×論理
論理だけで人は動かない。その中で一番効率が良いのは信頼を貯める事。
「この人が言うなら」という信頼にまで到達すると別要素に時間をかけずとも、場が動くようになります。
2.信頼を得るには何が必要か?
そもそも信頼と信用の違いはなんでしょうか?
信用は文字を見てお分かり頂けるように、「特定の”用”を、信ずる」というように証拠が必要になります。言葉を信用する、証文を信用する、提案書を見て信用するという感じですね。
一方の信頼とは「頼り、信ずる」と書きます。
その相手のことは証拠が無くても信じるという状態が信頼です。「よく状況は理解できないが貴方の話であればやりましょう」、「貴方であれば特に指図する事はありません。よろしくお願い致します。」という感じですね。
では、信頼はどのように作るのか?という事ですが、実は過去に信頼について研究した事例があります。

eitarokono.hatenablog.com/entry/2015/11/29/210244、『KASHI KARI』より引用)
T=(E+R+I)/S
「Expertise」は、専門性です。当該分野に関して詳しく、言っていることが正しい確率が高いこと。
「R=Reliability」は約東を守ること。言ったことを必ずすること。
「Intimacy」は親密性です。相手の気持ちがわかること。
「S=Self-Orientation」は「私欲」「利己心」「そろばん弾き」
ご覧頂くようにいくつもの要素があります。
特に分かりやすい行動指針は「相手の役に立つ」事に集中することです。相手のやりたい事や、背景を理解した上で、相手の願望をかなえる為に、自分の時間を投下する事です。むしろそこだけに集中するだけで、大概のマネージメントの問題は解決します。自分のかけた時間がそのまま信頼につながり、結果としてその後の人を動かす力に跳ね返ってきます。