スマートフォン市場で3年内にサムスン電子を追い抜くと豪語した中国のスマートフォンメーカーであるシャオミが、100万ウォン(約9万6千円)足らずのフォルダブルフォンを発売する見通しだ。韓国メディア「ソウル経済」が報じた。(写真:gizmo china)
ITメディア「ギズモチャイナ」やチップスター(事前情報流出者)「デジタルチャットステーション(Digital Chat Station)」などによると、シャオミはサムスン電子の「Galaxy Z Flip」シリーズと同じく上下に折りたたむ「クラムシェル(貝殻)」フォルダブルフォンを開発中だ。該当製品は5,000万画素メインカメラと120ヘルツの高走査率ディスプレイを搭載したフラッグシップである。
これに先立ち、シャオミは昨年3月に自社初のフォルダブルフォン「ミミックスフォールド」を発表した。当時、シャオミは、サムスン電子のフォルダブルフォンに比べ、大きな画面やヒンジ(蝶番)技術のほうが優れていると強調したことがある。
デザインの場合「Galaxy Z Fold3」と相当部分類似するものと予想された。特に価格の場合、一般フラッグシップ・スマートフォンと類似しているものと見られる。シャオミのフラッグシップ・スマートフォンの価格が60万~80万ウォン(約5万7千円~約7万6千円)台を形成していることを考慮すれば、クラムシェル・フォルダブルフォンも80万~90万ウォン(約7万6千円~8万6千円)台で発売されるものと見られる。これはファーウェイが最近発売した「P50ポケット(約168万ウォン、約16万円)」の半額で、サムスン電子製品よりも30万~40万ウォン(約2万9千円~約3万8千円)ほど安い。デジタルチャットステーションは当該フォルダブルフォンについて「軽くて薄いという点を強調し、女性志向の製品であるはず」と明らかにした。
シャオミは韓国でLG電子の撤退を機に、市場シェアの拡大に力を入れている。その為、クラムシェル・フォルダブルフォンも韓国で発売する可能性が高い。
中国メーカーのクラムシェル・フォルダブルフォン市場の追撃もさらに激しくなる見通しだ。シャオミ、ファーウェイに続きTCLも最近CES2022で開発をあきらめたとされるフォルダブルフォン「シカゴ」を公開した。モトローラもヒット作「レーザー(RAZR)」シリーズのデザインを継承したフォルダブルフォンを今年第2四半期中に発売するものとみられる。
一方、フォルダブルフォンの競争フォームファクターが、クラムシェルに移っているという分析も出ている。サムスン電子の「Galaxy Z Flip3」は昨年8月の発売から4カ月間で295万台が売れ、「Galaxy Z Fold3(127万台)」の販売台数の2倍を記録した。クラムシェル・フォルダブルフォンは、従来のバー(Bar)型スマートフォンと似たユーザー環境(UI)を誇っている。また、左右に広げながら、大画面を強調する従来の「フォルダブルフォン」より安い価格も強みとなっている。
参考記事:サムスンディスプレイ、フォルダブルパネルの出荷量増加で「超格差」拡大へ
参考記事:今年のスマホ出荷量は回復の見込み…サムスン、Galaxy S22で市場先取りへ
参考記事:サムスン主導の「フォルダブルフォン」、今後は各メーカーから登場か
提供元・コリア・エレクトロニクス
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