ゴールドウインは1月25日、石油由来の化学繊維に代わる環境配慮素材の製品開発を推進するため、スタートアップ・バイオワークスと資本業務提携すると発表した。バイオワークスは、植物由来かつ生分解性のバイオマスプラスチックであるポリ乳酸の改質剤を開発しており、その中でも植物由来のポリ乳酸繊維「プラックスファイバー(PlaX Fiber)」が今回の化学繊維の代替素材としてピックアップされた。今後両社は、「プラックスファイバー」を使用したアパレル製品を開発するという。
ゴールドウインは、これまでにもバイオベンチャーへ出資し、世界初となる構造たんぱく質素材を使用したアパレル製品を開発・販売するなど、革新的な技術を有するスタートアップとの協業によるシナジー創出にも注力してきた企業だ。2030年には環境負荷低減素材を使用した製品比率を90%以上に引き上げることを目標として掲げており、その実現に向け、今回のバイオワークスとの資本業務提携が実現された。
同社は、これまでバイオワークスで進められてきた「プラックスファイバー」を使用した短繊維の製品開発に加え、アウトドア・スポーツ用途などで活用が見込める長繊維の開発も共同で進め、「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」「ゴールドウイン(Goldwin)」など展開ブランドからの製品発売を2023年から開始できることを目標とする。
文・西岡愛華/提供元・SEVENTIE TWO
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