とある調査から、不動産業界の「おとり広告」に騙されたことがあると答えた人が全体の2割にのぼることが明らかになった。おとり広告とは、募集が行われていないにも関わらず条件のいい物件が「おとり」としてネット上に掲載され、その物件を目当てに問い合わせた人が別物件を勧められるという手口のもの。

一般人では事前に見抜くことも難しく、実は知らずに引っかかっている人も多いのかもしれない。

不動産業界に横行する「おとり広告(おとり物件)」とは

プロが暴露、賃貸や分譲サイトの「おとり広告」に騙された人は5人に1人。みんなが知らない〇〇物件に気をつけろ!
(画像=ポータルサイトなどの情報だけでは簡単に見抜くことは難しい(画像は「YouTube不動産」リリースより引用)、『オトナライフ』より引用)

賃貸や分譲など、インターネットなどで気になる物件を見つけたのだが問い合わせるとすでに契約済みで他の物件を紹介された……という経験はないだろうか。この「おとり広告(おとり物件)」と呼ばれる手法に引っかかったことがある人の割合の多さが「住宅専門チャンネル YouTube不動産」を運営する株式会社南勝の調査で分かった。調査は、インターネット上で不動産物件を探し訪店したことのある20~49歳の男女1,023人を対象にしたもの。

おとり広告とは、広告掲載されているが募集はされていない物件のことだ。条件のいい物件をエサに顧客を釣り、違う物件の契約につながるといったものだが「『おとり広告(おとり物件)』に騙されたことがありますか?」という質問には全体の21.1%、5人に1人が「ある」と回答。その物件の募集がまだ残っているか真偽は実際にコンタクトしてみないと分からないため、無駄に時間を取られてしまった人も多そうだ。

プロが暴露、賃貸や分譲サイトの「おとり広告」に騙された人は5人に1人。みんなが知らない〇〇物件に気をつけろ!
(画像=『オトナライフ』より引用)
プロが暴露、賃貸や分譲サイトの「おとり広告」に騙された人は5人に1人。みんなが知らない〇〇物件に気をつけろ!
(画像=(YouTube不動産 調べ)、『オトナライフ』より引用)

おとり広告に引っかからないための3つのポイントとは

おとり広告に引っかからないためには、3つのことに気をつけるべきだと「住宅専門チャンネル YouTube不動産」の一級建築士YouTuber・印南和行氏は言う。

1つ目は「電話で念押しする」こと。「まだ空いていますか?」さらに「おとり物件ではないですよね?」と聞くことで、店を訪れてから物件がなかったと言われる事態は防げそうだ。2つ目は、「案内を現地集合にしてもらう」こと。直接向かうことで別の物件に案内されることを防げる可能性が高まる。そして3つ目は「インターネットの『更新日』をチェックする」ことだ。更新日が1週間以上前になっている場合や更新予定日を過ぎているのに放置されている場合は要注意で、まだ募集が行なわれているかしっかり確認する必要がある。

いずれもおとり広告を100%見抜けるわけではないが、興味がない物件を紹介されるという無駄な時間を最小限にするために押さえておきたいポイントだ。物件を探す際の心得として覚えておくといいだろう。

出典元:「住宅専門チャンネル YouTube不動産」は→こちら

※サムネイル画像は(Image:「YouTube不動産」リリースより引用)

文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ

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