目次
● アートとして楽しめるNFTとは?
● NFTアートの特徴

近年、NFTの人気に火がついていることを知っているだろうか。NFTとは、データ管理にブロックチェーンの技術を活用した、代替不可能なデジタル資産のことである。

なんとなくNFTという単語を聞いたことがあっても、馴染みのない技術や単語に抵抗感を抱き、どのようなものなのかをイマイチ理解できていない人もいることだろう。この記事では、NFTの意味とアートとしての楽しみ方について紹介する。

● アートとして楽しめるNFTとは?

今話題のNFTとは? アートとして楽しむNFTの基本を分かりやすく説明
(画像=『男の隠れ家デジタル』より 引用)

NFTを語る際は、ブロックチェーン技術やトークンなど、私たちがあまり耳にすることのない単語が必ず出てくる。まずは、デジタル技術に詳しくない人でも分かるよう、NFTの基本について紹介する。

NFTとは

NFTとは「Non-Fungible Token(非代替性トークン)」の略語であり、ブロックチェーンの技術を用いたデジタル資産である。

ブロックチェーンとは、分散型のコンピューターネットワークに取引の順序を鎖のようにつなげて記録し、改ざんできないようにする「分散型台帳技術」のこと。

少し分かりにくいが、簡単に言うと、取引の内容をすべて記録したうえで同じデータをいろいろなネットワークに保存することで、データの破壊や改ざん、システム障害などによる悪影響を回避できる技術だ。

またトークンとは、ブロックチェーン技術を使って作られた仮想通貨のことである。つまりNFTは、ブロックチェーンの技術が使われた、改ざんや破壊が難しい代替不可能なデジタル資産ということになる。

NFTアートとは

NFTアートとは、先述したNFTの概念を持ったデジタルアートのことである。

従来のデジタルアートは、インターネット上で簡単に複製や再配布が可能であったため、ほとんどの場合で大きな資産価値を持つことはなかった。しかし、このデジタルアートにNFTの技術を取り入れることで、世界に1つしかない代替不可能な美術品となるのだ。

NFTアートには、「購入者が誰なのか」「今まで誰の手に渡ったのか」「現在の所有者は誰なのか」がすべて記録され、確認できる。複製や再配布が不可能なため、絵画や彫刻といったような美術品と同じような希少性が生まれる。

近年はNFTアートがオンライン上で取引されることが増え、一般人の作品でも数百万円単位の値がつけられる事例も見られるようになった。

● NFTアートの特徴

今話題のNFTとは? アートとして楽しむNFTの基本を分かりやすく説明
(画像=『男の隠れ家デジタル』より 引用)

NFTアートには、3つの特徴がある。

唯一無二の存在

先ほども説明したように、NFTアートにはブロックチェーンの技術が用いられているため、不正な取引や改ざん、停止が非常に困難である。

すべての作品に所有者の情報や真正性が付与されている唯一無二の存在なので、用意に複製できる従来のデジタルアートと比べて資産性が非常に高いのだ。

売買による投資が可能

NFTアートは、インターネットから誰でも気軽に売買が可能だ。デジタルイラスが書けてNFTマーケットプレイスにログインできる環境であればいいので、出品も購入もかなりハードルが低い。最近では、小学生のNFTアーティストも登場している。

アーティストの権利が守られる

NFTアートは、無断で複製されたり再配布されたりすることがないため、アーティストの権利を保護することにもつながる。

従来のデジタルアートは、いくらでも無断で二次流通させることができたが、NFTアートはそれができない。加えて新たに売買が行われた場合は、アーティストに対して一定の報酬が還元される。