体の肥満防止システムを再起動する安全な方法を探る
今回の研究により、理想的なダイエットを実現するために重要な「レプチンに対する敏感さ」を再起動させる方法が発見されました。
私たちの体は生存のためにヤセることをなんとしても避けようとする防衛機能がありますが、同時にレプチンを中心とした肥満防止システムも存在します。
新たに発見された方法は、レプチンに対する敏感さを取り戻させ、体に元々そなわった肥満防止システムを再活性化させることを可能にします。
ただ残念なことに、直ぐにでも夢のヤセ薬が即座に開発できるわけではなさそうです。
肥満防止システムを再活性化させるために用いたツバスタチンAなどのHDAC6阻害剤には無視できない毒性があるからです。
研究者たちは今後、ツバスタチンAを参考に、毒性を発揮せずにレプチンに対する敏感さを取り戻せる化合物を設計していくとのこと。
成功すれば今度こそ、ダイエットの努力が結果に直結するようになる、夢のヤセ薬が実現するでしょう。
参考文献
Targeting an enzyme in fat cells drives rapid weight loss in obese mice
元論文
Histone deacetylase 6 inhibition restores leptin sensitivity and reduces obesity
提供元・ナゾロジー
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