「髭剃り負け」とは、髭剃り後に赤みや湿疹等、肌にトラブルが起きた状態のことを言います。髭剃り負けは、適切に髭剃りを行えば抑えることが可能です。それでも、髭剃り負けになってしまった場合は、正しいケアを行わないと強い痛みや、感染症に悩まされることもあります。この記事では、髭剃り負けにならない為の対策から、なった場合のケア方法とそのおすすめ商品まで詳しく解説していきます。
髭剃り負けになった時の症状
髭剃り負けは、髭剃り後に肌を傷めてしまった状態です。その症状には様々あり、代表的な症状はかゆみや痛みを伴う赤みや湿疹でしょう。触れると軽い痛みが走ったり、常に皮膚がヒリヒリしたりと悩まされている方は多いでしょう。
髭剃り後に、数分経って症状が出る方や、直後から症状が現れる敏感肌の方まで様々です。ひどい場合は埋没毛と言われる、皮膚内でムダ毛が成長する厄介な症状を引き起こすこともあります。
髭剃り負けは、原因を正しく知って対処すれば抑えることは可能なのです。では、次の項目で髭剃り負けの原因を詳しく解説していきます。
髭剃り負けを起こす原因
髭剃り負けの多くの原因は、髭と一緒に皮膚の表層を剃り落としていることにあります。上の図で説明すると、「角質層」に当たる部分です。
その剃り落とす要因として、肌の乾燥・切れ味の悪いカミソリ・剃り方等があげられます。これらの原因を、詳しく知ることによって、髭剃り負けはかなり改善できるのです。
また、顔の皮膚は他の箇所と比べて薄く、血行も良いためにすぐに出血します。そのため、細菌が入りやすいので、感染症や炎症を起こすこともあるので注意が必要です。
原因①肌が乾燥した状態で剃っている
髭剃り負けで一番多い原因は「肌の乾燥」です。顔に限らず、全身の肌トラブルの原因でもある「乾燥」を抑えるには、保湿以外にありません。特に、40代前後になってくると、肌の水分量や皮脂量も低下していきます。その年代の方は、特に気を付けなければなりません。
簡単な対策としては、髭剃り前に蒸しタオルで温める方法や、シェービングフォームを使用することです。シェービングフォームには、肌の保湿成分はもちろん、カミソリを滑りやすくする潤滑剤の役割を果たす成分も含まれています。
また、シェービングフォームには、髭に水分を与えて伸ばしてやわらかくする役割もあります。髭剃り負けで悩まされている方は、必ず使用することをおすすめします。
原因②カミソリや電気シェーバーの手入れ不足
カミソリや電気シェーバーの手入れは、念入りに行いましょう。髭剃り後、手入れせずに放置しておくと、カミソリや電気シェーバーには雑菌があっという間に繁殖してしまいます。
そのような手入れ不足の道具で髭剃りを行えば、雑菌が毛穴に入り込みやすくなります。それがニキビの原因になったり、髭剃り負け特有の赤みの原因になったりもします。
また、いくら清潔に手入れを行っているとしても、切れ味が悪くなった刃は交換しましょう。切れ味の悪い刃は、剃り残しの原因になります。
剃れるまで何度も同じ場所を剃ると、肌にもそれだけダメージを与えてしまいます。最小限のストロークで剃れる、切れ味のいい刃が髭剃り負けを最小限にしてくれます。
原因③肌にダメージを与える剃り方をしている
髭剃り負けを防ぐには、剃り方も重要です。まず、肌が乾燥した状態で髭剃りを行うことを「ドライシェービング」と言います。忙しい朝の出勤前などに、電気シェーバーでサッと、ドライシェービングをしている方も多いのではないでしょうか?
しかし、このドライシェービングには、髭剃り負けのリスクを多く伴います。肌が乾燥した状態なのはもちろん、髭も硬い状態なので、つい力任せに剃りがちです。また、剃り残しも増えて同じ場所を何度もガリガリ剃ってしまうことも…。
このような剃り方は、前述したように肌の角質をそぎ落としかねません。髭剃り負けを回避したいのならば、必ずシェービングフォーム等を使用した「ウェットシェービング」を心掛けて下さい。
そして基本の剃り方は「順剃り」と言う、毛の流れに沿って剃る方法です。毛の流れに逆らう「逆剃り」は、肌を痛める可能性もあるので気を付けましょう。
原因④アフターケアをしていない
髭剃り後のアフターケアもしっかりと行いましょう。髭剃り後は、肌の水分・皮脂も低下して乾燥状態です。肌の乾燥は、肌トラブルの一番の要因です。髭剃りを行ったら、肌の機能を整えるために化粧水・乳液等でアフターケアを忘れずに行ってください。
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