長野県の玄関口であり、誰もが知る有名観光地「軽井沢」。

軽井沢だけでも十分楽しいですが、お酒が好きな人であればそこだけで帰るのはもったいない!

軽井沢からローカル線「しなの鉄道」で約30分。上質なぶどうが育ちワイナリーの数も年々増え続けている東御(とうみ)市。今回はワイナリー巡り初心者さんでも気軽に&オシャレに楽しめるワイナリー3軒をご紹介!

目次

東御市ってどんなところ?

東御は長野県東部に位置し、長野県の他の市町村に比べ積雪量は少なく、日本屈指の晴天率を誇る街。昔から巨峰の名産地として知られ、今ではワイン用ぶどうの生産者も増加、日本全体で見てもワイン産業が最も盛んな地域の一つです。

1992年にエッセイストで画家の玉村豊男氏が当時の小県郡東部町(現在の東御市)にワイン用ぶどうを植え、2003年にワイナリー「ヴィラデストワイナリー」を創業したことが、この地にワイン産業が息づいたきっかけ。

<玉村豊男氏>(写真=たびこふれより引用)

実は長野県は山梨に次ぐワインの名産地で、特に軽井沢のある長野県東部は年に1、2軒は新しいワイナリーができている、ワインマニアにとっても注目のエリアなのです。

東御市はその中心地と言われ市内だけで11社ものワイナリーがあり、ヴィンヤード(ワインぶどう畑)のみを運営する事業者も含めると23社(者)以上にわたります。

どの生産者も個性的でそれぞれの魅力があり、一度訪れるとリピーターになる観光客の方も多いのだとか。「とうみ」に来たらまず訪れたいワイナリーをご紹介します!

1. ワイン学校で気分はまるで醸造家★「アルカンヴィーニュ」

(写真=たびこふれより引用)

フランス語で「橋」という意味のArc(アーク)と、ぶどうの樹という意味のvigne(ヴィーニュ)を組み合わせた造語。こちらはワインを造る醸造所(ワイナリー)だけでなく、ワインのことを学べる学校でもあり、学校の卒業生達の育てたぶどうをメインに醸造しています。

一階が醸造所、二階がワイン学校「千曲川ワインアカデミー」の教室とショップ。

試飲はショップで楽しめるのですが、テーブルの上にあるワイン関連の本や雑誌はなんと読み放題!

入口近くにある専門書は醸造責任者である小西超氏の過去の愛読書であり、そちらも手に取って読むことができます。

(写真=たびこふれより引用)

ワインを試飲しながらワインの本を読み、気分はすっかり醸造家!

同じく入口近くにはワイン造りの四季に関するパネル、

(写真=たびこふれより引用)

昔本場フランスで使われていた機械の展示もあり、落ち着いた空間でしっとりとワインに触れることができます。

(写真=たびこふれより引用)

そして晴れて暖かい日にはぜひテラスへ。

(写真=たびこふれより引用)

標高920mからの自然味あふれる景色と澄んだ空気で、ワインをより美味しく味わうことができますよ。

アルカンヴィーニュ

住所:長野県東御市和6667
営業時間:10:00~17:00
定休日:木曜日

2. その名の通りのワイン研究所!?「ツイヂラボ」

(写真=たびこふれより引用)

2020年秋にできたばかりのワイナリー。

湯楽里館という温泉施設の敷地内にあり、農産物加工所だった建物を改装してできたワイナリーです。(※なので、看板にもその名残が!)

外からだとわかりづらいですが、中はとっても広々としています。

(写真=たびこふれより引用)

自社で育てたぶどうだけでなく、他の農家さん達が栽培したぶどうも醸造。

それぞれ違ったスタイルで造られていることもあり、まさしく「ラボ」という言葉がぴったり!

(写真=たびこふれより引用)
(写真=たびこふれより引用)

それらの管理を一手に担うのが醸造責任者である須賀 貴大(たかひろ)さん。

(写真=たびこふれより引用)

年こそお若いですが、国内外様々なワイナリーで経験を積んだ実力派。一聞くと本当に十返ってくることもあるのだとか。

そんなマニアック感を感じて訪問を諦めようとした方、お待ちください!彼の良いところは知識は豊富でも偉ぶらない、初心者にも優しい言葉で説明してくれるところなのです。

「ワインのこと、知りたいけど自信が無い」という方、怖がらずにぜひ訪問してみてください!

※常時開いているわけではないため、見学希望の方は事前に問い合わせを。

ツイヂラボ

住所:長野県東御市和3875-1
定休日:不定休 ※事前予約必須

3. 最高の空間をまるごと味わう「ヴィラデスト ガーデンファーム アンド ワイナリー」

(写真=たびこふれより引用)

こちらは先述した玉村豊男氏がオーナーのワイナリー。

洞爺湖サミットや伊勢志摩サミットなど、要人達が集まる食事会で数々の採用実績があり、品質の高さはお墨付き。それらの実力派ワインを経験豊富なシェフのお料理と共にグラスで気軽に飲楽しめるのがこちらのワイナリーの嬉しいところ。

(写真=たびこふれより引用)

しかも、こちらのカフェにはシェフの他、パティシエとブーランジェ(パン職人)が別におり、それぞれの分野で最高のものを提供してくれます。※2020年12月現在

(写真=たびこふれより引用)

カフェに隣接のショップにはワインの他、こちらのオーナーであり画家でもある玉村豊男氏デザインのポストカードや絵皿なども販売されています。

(写真=たびこふれより引用)

玉村ファンでなくとも、センスの良い商品セレクトにうっとり。ついつい手が伸びてしまうのです。

さらに、こちらのワイナリー名にもあるガーデンは必見!

(写真=たびこふれより引用)

ガーデン担当のスタッフさんを中心に丁寧に管理されたガーデンは時期にもよりますが様々な種類の草花でいっぱい!すぐそばにあるぶどう畑や遠くに見える北アルプスの景観とマッチし、とても贅沢な空間を演出してくれます。

(写真=たびこふれより引用)

ワインが飲めない人でも美味しい食と自然に触れ五感全体で癒やされるワイナリー、ここに行かずして「ワイナリー巡りをした」とは言わせません!

ヴィラデストガーデンファーム アンド ワイナリー

住所:長野県東御市和6027
営業時間(カフェ&ショップ):10:00~17:00
定休日:無し(12月末~3月中旬頃まで冬季休業)

番外編:飲んでワイナリー巡り「東御ワインチャペル」

(写真=たびこふれより引用)

こちらは元結婚式場を改装してできたイタリアンレストラン。お店のウリはなんと言っても地元の様々なワインが常時20種類以上グラスで楽しめること。

(写真=たびこふれより引用)

どれも県外ではなかなか出回らないようなレアなワインばかり!

ワイン以外にも地元の野菜を使ったお料理やチーズもあり、このお店だけでワイナリー巡りをした気分になれます。

(写真=たびこふれより引用)

店内にはワイナリーや東御市についてのパンフレットもあり、ボトルワインの販売もしているので旅の始まりと終わり、両方で役に立つお店です。

(写真=たびこふれより引用)

立地も、しなの鉄道田中駅から徒歩5分と、帰りの脚を気にしなくて良いのも嬉しいところ。ぜひ一度立ち寄ってみてくださいね。

東御ワインチャペル

住所:長野県東御市田中63-4
営業時間:ランチ11:00~14:00(ラストオーダー13:30)、ディナー17:30~22:00(ラストオーダー21:00)
定休日:月曜日、火曜日(祝日の場合は営業)

まとめ

いかがでしたか?ワイナリーというと、まるで工場のような無機質な空間をイメージされる方も多いかもしれませんが、今回ご紹介したワイナリーはどれも個性的で、どんな方もウェルカムな親しみやすさが魅力。

また、「日本のワインって美味しいの...?」と疑問を持つ方も、実際に試飲して味を確かめられるのもワイナリーや現地の飲食店ならでは!

軽井沢からちょっとだけ足を伸ばすだけで、あなたの旅がよりおしゃれで上質にランクアップすること間違い無し!年々品質が向上している日本ワインを、ぜひ「とうみ」の食や空気に触れながら味わってみてください。

【文・写真 前澤知江/提供元・たびこふれ

 

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