ふわっふわで柔らかい食パンを朝の食卓で味わえば、きっと一日中リッチな気分で過ごせるはず。今回は、有名店からわざわざ足を運ぶ価値があるお店まで、大阪府内にある食パンの名店を紹介。家族で囲む朝の食卓を一層幸せにしてくれるはずだ。(※価格は表記がない限り、消費税=8%=込み表示)
乃が美――しっとりもちもち!奥さんも喜ぶ「生」食パン
高級食パンブームの先駆けとも言われている「乃が美」。東京にも進出した名店の総本店は、大阪地下鉄千日前線/谷町線・谷町九丁目駅または、近鉄奈良線・大阪上本町駅から徒歩5分の細い路地にひっそりとたたずむ。
多い日には全国で1日2万本以上販売される看板メニューが「『生』食パン」(1斤・432円)。最高級の小麦粉を使い、卵不使用で生クリームの自然な甘みを生かしたこだわりの製法で、1本ずつ丁寧に焼き上げられている。焼かずにそのまま「生」で食べるのが、このパンのもっちりとした食感を味わうためのポイント。
口に含むとふわっとした心地よい弾力があり、すぐにとろけていく。その味わいや食感はもちろんのこと、「焼かなくてもおいしい」という手間いらずな点もうれしい。奥さんもきっと喜ぶはずだ。
成り松――外はサクッ、中はシットリのコントラストを堪能
大阪地下鉄四つ橋線・四ツ橋駅、または長堀鶴見緑地線・西大橋駅からほど近い新町店をはじめ、大阪市内に3店舗を展開する食パン専門店「成り松」。取り扱うのは、こだわりの「食パン」(1.5斤・600円)の1種類だけ。
「毎日食べたくなるパンを」というコンセプトの同店では、北海道産生クリームや練乳をはじめ、バターや小麦粉など厳選したこだわりの素材を使用。噛むほどに、小麦の味わいとほんのりした甘みを感じられるのが特徴だ。トーストすると外はさっくり、中はしっとりというコントラストを堪能できる。
阪神百貨店梅田本店や堺タカシマヤでも取り扱いがあり、家族の手土産として仕事帰りでも手に入れやすい。完売してしまう日もあるそうなので、電話予約してから行くのがいいだろう。
髙匠――職人技が光る行列のできる名店
大阪地下鉄中央線千日前線・阿波座駅から歩いて6分ほど。靭公園のすぐ近くに本店を構える「髙匠」。行列ができる食パン専門店として、大阪市内に4店を展開している。
熟練の職人の手で作られる「高匠オリジナルブレンド食パン」(1斤・430円)は、小麦の旨みが凝縮されたキメの細かいもっちりとした生地。
国産バターと北海道産のアズキで作られる「高匠の小倉バター」(1瓶 600円)や、香り高く軽やかなのにコク深いコーヒー「オリジナルドリップバッグ」(5個 500円)など、食パンに合うサイドメニューも販売。朝食をまるごとプロデュースして、家族を驚かせてみてはいかがだろう。
食パン工房ラミ――柔らかさが癖になりそうな食パン
JR大阪環状線・福島駅やJR東西線・新福島駅、阪神電鉄本線・野田駅から徒歩8分の場所にある「食パン工房ラミ」。「1日の始まりはラミの食パンで」というコンセプトの食パン専門店だ。
「ラミの食パン」(1.5斤・650円)には、厳選された原材料を使用。小麦粉は、カナダ・アメリカ産などの高級パン用小麦粉をセレクト。さらに宮崎県高千穂産の乳脂肪分の高い生クリームや練乳、無塩バターが惜しみなく使われている。
少しの力でもちぎれてしまうほど柔らかい食パンは、その繊細さゆえ不揃いな形に仕上がる。スライスしたところから風味が損なわれるため、食べる直前にカットしたい。好みの厚さにカットすれば、普段よりも少しリッチな気分の朝食になるはずだ。
食パン専門店 DEAI THE BAKERY――わざわざ早起きしても食べたい味わい
泉北高速鉄道線・和泉中央駅からバスで10分の場所にある「食パン専門店 DEAI THE BAKERY(デアイ ザ ベーカリー)」。わざわざ足を運んでも食べたい食パンの店として評判だ。あべのハルカスにも不定期で出店しているので確認したい。
低温熟成させた酵母をベースに、カナダ産最高級小麦と北海道産高級生クリーム、はちみつを用いた「食パン」(626円)は、贅沢で上品な味わい。トーストにするとさっくりとした食感で、ジャムやナッツのはちみつ漬けなどのトッピングとよく合う。
店内にはイートインスペースもあり、たっぷりのバターとオリジナルジャムを添えた「バタートーストセット(ドリンク付)」(518円)などが提供される。休日に少し早起きして、家族と一緒に、ぜいたくな朝を過ごしてみてはいかがだろう。
PANSHIROU TEZUKAYAMA本店――国産素材だけを使用した身体に優しい和食パン
東京・広尾にも出店する「PANSHIROU TEZUKAYAMA(ぱん士郎 帝塚山)」の本店は、阪堺電軌(路面電車)上町線・姫松駅から徒歩2~3分。和テイストの落ち着いた店構えは、高級住宅街である帝塚山にも映える。
40年以上の経験を持つ職人が作る「本食ぱん(角・山)」(2斤・896円)は、人工甘味料など添加物を一切使っていない、ので身体に優しい食パンだ。厳選した国産素材だけを使用し、小麦が持つ旨味や甘味を引き出している。また、最新式の巨大な石窯で焼き上げることで、最高のもちもち感と上品なしっとり感が楽しめる。
1本2斤売りなので、家族で味わうだけでなく親しい人へのおすそわけとしても喜ばれるだろう。
PANSHIROU TEZUKAYAMA(ぱん士郎 帝塚山)本店
高級食パン専門店 嵜本――ご飯のように毎日食べられる高級食パン
チーズタルト専門店・PABLOの嵜本将光氏が手がけた高級食パン専門店 嵜本(さきもと)。大阪初號本店は、南海本線・なんば駅から徒歩2分、近鉄難波線・大阪難波駅や大阪メトロ御堂筋線・なんば駅からも徒歩5~6分とアクセスが良い。
定番は、もっちりとしながらも歯切れの良い食感の「極美“ナチュラル”食パン」(2斤・900円)と、グルメサービスSARAHが主催するJAPAN MENU AWARD(2017年度下期)で最高評価を獲得した「極生“ミルクバター”食パン」(2斤・950円)だ。
また各曜日限定の食パンとして、ちょっとした手土産やランチに便利な「28mm style(8種)」も販売している。こちらは4枚切り1枚のサイズで、黒糖やライ麦とクルミなど6種類を揃える。また、パンを引き立てるカラフルな宝石のような「ジュエルジャム(Jewel Jam)」(各種 680~780円)も取り扱っており、豊富な品ぞろえも魅力だ。家族へのお土産にもいいよいだろう。
レブレッソ――コーヒースタンドも併設したオープンキッチンの食パン専門店
大阪地下鉄千日前線・鶴橋駅または、JR/近鉄・鶴橋駅から徒歩3~5分。閑静な住宅街にあるレブレッソ本店は、外壁がレンガ造りのおしゃれなお店だ。
店内はアメリカの西海岸のようなインテリアで、オープンキッチンで焼き上げた食パンがずらりと並ぶ。イートインコーナーもあるので、焼き立てのトーストと一緒にバリスタが淹れた本格コーヒーを堪能できるのもうれしい。
一番人気の「LeBRESSO BREAD」(1.5斤・650円)は “毎日食べ続けても飽きない”をコンセプトに作られた食パンだ。もっちりとした食感でほんのり甘く、独特な旨味があるのが特徴。卵や保存料を一切使用していないため、卵アレルギーを持つ家族や小さな子どもでも安心して食べられる。ピスタチオなど珍しいフレーバーのジャムも販売しており、種類も豊富だ。
食パン工房春日――生ならしっとり、トーストでサクっと!
昨年10月に関東初となる横浜店を出店。今年は6月以降、さらに富山で5店舗を出店する予定の「食パン工房春日」見込みだ。本店である大阪工場は、北大阪急行電鉄・緑地公園駅から桃山公園に向かって徒歩15分の場所にある。
工場直売の食パン「KASUGA」(1.5斤・650円)には、食パン用としては最高級とされるカナダ産小麦を100%使用。季節やその日の湿度などで細かな調整を行い、小麦本来の旨味を大切にしたこだわりの製法で作られている。
食パンは耳まで柔らかく、そのまま食べると口どけが良くしっとりしているが、トーストすればサクっとした食感を楽しめる。その日の気分に合わせて、食べ方を変えてみるのも楽しい。
熟成純生食パン専門店|本多――伊勢神宮に奉納された熟成純生食パン
兵庫県を中心に展開する熟成純生食パン専門店本多の食パンは、2017年に伊勢神宮外宮に奉納された逸品だ。大阪では大阪メトロ堺筋線/大阪メトロ谷街線・天神橋六丁目駅に近い天六店や、今年5月末にオープンしたばかりの天満店を出店している。
熟成純生食パンは重力に負けそうなぐらいに、しっとり、もっちり、ふわふわだ。湯だね製法で作られたしっかりとした甘味の「雅」(1本/2斤 800円・税抜)や、冷蔵低温熟成で旨味成分を極限まで抽出した「白鷺」(1本/2斤 1,000円・税抜)がある。「雅」は生地に北海道産のマスカルポーネを使用しているのも特徴。
その柔らかでとろけるような食感は、大人から子どもまで、どの世代にも支持されるだろう。1日目はそのままで、2日目はトーストして食べるのがおすすめの食べ方だ。家族と一緒に過ごす休日の朝食として朝ごはんに並べれば、普段よりも優雅な朝が迎えられるはず。
文・MONEY TIMES編集部
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