NISAで購入を検討したいETF4選 40代投資初心者が選ぶ基準とは?

2019.7.17
INVESTMENT
(写真=kenary820/Shutterstock.com)
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NISAを活用している投資初心者の人にとってETFはなじみが薄いかもしれないが、上手く活用すれば非常にメリットの多い投資商品である。今回は40代の投資初心者の方を対象として、NISAでETFへ投資するメリットや選び方、NISAで購入すべきETFについて説明していこう。(※データはすべて2019年5月時点)

NISAでETFへ投資する3つのメリット

ETFとは上場投資信託(Exchange Traded Funds)の略で、その名の通り証券取引所に上場している投資信託を指す。特定の指数への連動を目指すインデックス運用を行っているのが特徴だ。NISAでETFへ投資を行うことを前提に、通常のインデックスファンドとの違いも交えて3つのメリットを紹介しよう。

少ない金額からの分散投資ができる

ETFは1口から購入でき、ほとんどの銘柄が1口当たり数千円から数万円程度で購入可能だ。これはインデックスファンドにも言えることだが、少ない金額で分散投資ができるのは投資枠に制限のあるNISAにおいてはメリットになるだろう。

指値での注文ができる

ETFは上場しているため株式と同じようにリアルタイムで取引できる。指値注文(値段を指定して売買する注文方法)もできるため、希望する金額で売却することも可能だ。

インデックスファンドの場合、売却指示後の取引終了時に基準価額が計算されるため価格のブレが生じる可能性がある。売買の注文状況を見ながらリアルタイムで取引できる点は、ETFとインデックスファンドの最大の違いだろう。

NISAならETFをより低コストで取引できるケースもある

ETFは上場株式などと同様に扱われるため、原則として売買時に手数料が発生する。しかしNISAで購入する場合、ETFの売買手数料を無料にするキャンペーンを行っている証券会社も多い。

またETFは投資信託なのでインデックスファンドと同様に運用管理費用である信託報酬が発生するが、一般的にはインデックスファンドよりETFのほうが信託報酬は低い傾向にある。NISAでのETF売買手数料を無料としている証券会社を選べば、低コストで取引ができるのだ。

NISAでETFを選ぶポイントとは?

東京証券取引所に上場しているETFの数は229にも上る。この中から投資する銘柄を選ぶポイントについて簡単に説明しよう。

出来高の多い銘柄を選ぶ

出来高とは期間中に成立した売買の数量のことだ。リアルタイムでの取引はETFのメリットの一つだが、これは売買の相手方がいて初めて成立する。出来高の少ないETFの場合、売却したいときに相手方がいないといったケースも想定される。取引時間中の価格のブレも大きくなる傾向にある。流動性という観点からなるべく出来高の多い銘柄を選定したい。

純資産総額の大きい銘柄を選ぶ

純資産総額の大きい銘柄は多くの資金を集めている銘柄である。出来高も大きくなる傾向にあり、資金に余裕があるため運用に掛かる制限も少なくなる。反対に、純資産総額の少ない銘柄は運用が思うようにできない可能性があり出来高も期待しづらい。インデックスファンドでも同じことが言えるが、同じベンチマークを持つ銘柄であれば、なるべく純資産総額の大きい銘柄を選定すべきだろう。

信託報酬の低い銘柄を選ぶ

取引に掛かるコストは低いに越したことはない。信託報酬の低い銘柄を優先して選ぶようにすべきだろう。信託報酬の水準は資産クラスによって異なるため、比較は同じ資産クラスの商品同士で行う必要がある。

NISAで40代投資初心者が購入を検討したい4つのETF

以上を踏まえて40代の投資初心者の方が投資を検討すべきETFを4つピックアップしてみよう。

NISAで購入を検討したいETF1……TOPIX連動型上場投資信託 

「TOPIX連動型上場投資信託<1306>」はベンチマークをTOPIXに置くETF。管理会社は野村アセットマネジメント、信託報酬は0.11%(税抜)だ。

このETFの特徴は何と言っても純資産総額の大きさである。純資産総額は9兆円に迫り、国内株式をベンチマークとする国内上場ETFの中で最大だ。出来高も多く流動性に優れたETFと言えるだろう。

TOPIXがベンチマークであるため、日経平均株価をベンチマークとするETFより組入銘柄数が多くなる点も特徴だ。40代の投資初心者がETFを選ぶ際にも非常に選びやすい銘柄だろう。

NISAで購入を検討したいETF2……上場インデックスファンド海外先進国株式(MSCI-KOKUSAI)

「上場インデックスファンド海外先進国株式(MSCI-KOKUSAI)<1680>」は、日本を除く先進国の株式市場の指標であるMSCI Kokusaiインデックスをベンチマークにしている。管理会社は日興アセットマネジメント、信託報酬は0.24%(税抜)だ。

低コストで先進国の株式市場へ投資を行えるのが魅力であり、ポートフォリオのアクセントとなり得る銘柄だろう。純資産総額は130億円強になっており、海外株式へ投資する国内上場ETFの中では規模が大きい。

40代の投資初心者でも手軽に海外株式市場の成長をポートフォリオに組み込めるという点で注目したい銘柄である。

NISAで購入を検討したいETF3……NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信 

「NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信<1343>」は、国内REIT市場の指数である東証REIT指数をベンチマークとするETFだ。管理会社は野村アセットマネジメント、信託報酬は0.32%(税抜)である。

特徴は純資産総額の大きさである。純資産総額は3,164億円と、同じ東証REIT指数をベンチマークとするETFの中で最大だ(2019年5月29日時点)。コスト面でも決して高いわけではない。更に年4回の決算で分配金の支払いも行っており、流動性を確保しながら分配金で利益を確定していくという運用もできる。

REIT市場への投資は賃料収入というインカムゲインにも期待できる。40代の投資初心者の人でも前向きに検討してみてもいいだろう。

NISAで購入を検討したいETF4……純金上場信託(現物国内保管型)

「純金上場信託(現物国内保管型)<1540>」は金の価格に連動するETFだ。管理会社は三菱UFJ信託銀行、信託報酬は0.4%(税抜)である。ベンチマークは国内の商品先物取引市場における金の先物価格から算出した金地金の理論価格となる。国内の商品取引所の先物価格をベースとしているため指標は「グラム・円」単位となっておりなじみ易い。

金のETFに投資するメリットは何と言ってもリスクヘッジであろう。「有事の金買い」という言葉があるように金は現物資産の裏付けがあるため市場のリスクが高まる際に買われやすいといった特徴を持つ。ポートフォリオの中に金資産を組み込むことで、市場下落時のリスクヘッジができる可能性がある。

このETFは純資産総額が700億円弱と比較的大きい。銘柄名にもあるように金の現物を管理会社が保管しているという特徴もある。相場下落のリスクを恐れて投資に踏み出せないという人は、こうしたETFを含めたポートフォリオで検討してはいかがだろうか。

文・樋口壮一(金融ライター)
 

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