チャートを見れば金融庁の動きを先読みできる? FX会社の株価に着目

2019.2.2
INVESTMENT
(画像=segawa7/Shutterstock.com)
(画像=segawa7/Shutterstock.com)
FX会社に対する一律のレバレッジ規制の導入が、5月末に見送られた。昨年秋から動きが浮上したレバレッジ規制の導入だが、その間に上場FX会社3社の株価は興味深い値動きを見せていた。

レバレッジ規制導入の流れとともに、上場FX会社3社の株価の値動きに注目すると、株価の将来に対する予見性を認識できる結果となっている。

金融庁がFX会社に対する一律のレバレッジ規制を見送りに

金融庁は2018年2月から有識者検討会を開催し、FX会社に対し実質的には一律のレバレッジ規制の導入を検討していた。しかし5月30日の有識者検討会において、一律でのレバレッジ規制導入が見送られる事となった。

今回、レバレッジ規制導入がメディアで報じられた昨年秋から、第1回有識者会議が開かれた昨年2月、そして有識者会議にて見送りが正式決定となった本年5月末までの、上場FX会社の株価推移を振り返る。

取り上げるのは、GMOフィナンシャルHD <7177> (東証ジャスダック)、マネーパートナーズグループ <8732> (東証1部)、ヒロセ通商 <7185> (東証ジャスダック)の3銘柄である。

GMOフィナンシャルHD <7177>

国内最大手のFX会社GMOクリック証券を傘下に有するのがGMOフィナンシャルHDだ。同社は株式や先物、仮想通貨取引に力を入れているとは言え、現在も主な収益源はFX部門となっている。

同社の株価は昨年秋~年末にかけては700~750円を推移していた。2018年入りした後も同様の値動きを見せていたが、2月に入り窓を開けて下落し一時は650円割れ。しかし3月に入ると元の700~750円のレンジ相場に逆戻りした。

そのまま再びレンジ相場を維持するかに見えたが、4月半ばに750円を超え始め4月24日には800円に到達し、5月上旬には850円超え。その後一旦800円を割れたが、再び上昇を開始し、5月下旬には900円を突破、6月8日には年初来高値の979円にも到達した。その後、株価は下落していき850円付近で推移している。

マネーパートナーズグループ <8732>

中堅FX会社で、2005年6月と早期に株式上場を行ったのがマネーパートナーズグループだ。

同社の株価は昨年下落トレンドで、昨年9月に500円を割って以降、本年2月に352円という安値を付けるまで下落が継続した。2月9日の352円を底に株価は立ち直る形となり、その後上昇を続け5月に入り上昇が加速。出来高が大きく伸びた5月23日には最高値555円に到達するも、6月に入り値を崩し、7月になって400円以下を推移している。

ヒロセ通商 <7185>

中堅FX会社として2016年3月に株式上場したのがヒロセ通商だ。

同社の株価は昨年9月2000~2200円で推移していたが、9月末に大きく下落し10月以降は1700~1800円台で推移する形となっていた。2018年に入り2月に2000円台を回復し上昇を見せ、4月中旬には昨年秋の水準である2000~2200円の水準を上抜け。更に5月中旬に一気に株価を伸ばし3000円に到達。そして6月4日には3615円にまで到達したが、その後3000円あたりに値を戻すことになった。

昨年秋の1700~1800円台の水準から、本年5月末~6月初旬には株価は約2倍に伸びる値動きを見せている。

3銘柄の株価推移の共通点

レバレッジの規制は、FX会社の収益に直結する。3銘柄ともに、レバレッジ規制の話題が浮上した昨年秋頃から年末年始にかけて株価が下落し、4~5月にかけて株価が上昇するという、共通する値動きを見せていた。

尚、5月30日の有識者会議にてレバレッジ規制が見送られる結果となったが、3銘柄の株価は既に4~5月中旬までにはレバレッジ規制導入見送りを先取りする形で上昇していた。

株価は半年程度先の将来を予見する値動きをする、と言われることがある。上場FX会社の株価の値動きを見ると、株式市場は昨年秋から浮上したFX会社のレバレッジ規制について、既に5月半ばまでには規制導入の見送りを先取りしていた、と考えることができる。

上場のFX会社3社の株価の値動きを見ることで、今回のFX会社へのレバレッジ規制の導入は見送り、という結論を事前に予見できた可能性がある。タラレバの話ではあるが、規制導入で特定の業界や企業の業績に影響が生じる際の、一つのモノの見方を提示することができるのではないだろうか。

今回、FX会社に対する一律のレバレッジ規制の導入は見送られた。しかしながら、FX会社に対し健全性を毎営業日評価するなどの規制が新たに導入され、今後FX業界の更なる再編の可能性が生じている。

上場FX会社3社の株価の流れを把握することで、FX業界の行方に対し大きなヒントを得られる可能性があるので、今後も継続的に注目したい。

文・ZUU online編集部

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