つみたてNISAの商品を初心者はどう選ぶ?4つのステップを解説

2019.2.14
INVESTMENT
(写真=muuraa/Shutterstock.com)
(写真=muuraa/Shutterstock.com)
資産形成の手段として「つみたてNISA」の利用者が増えつつある。投資初心者は商品選びで迷うかもしれないが、順を追って選べば決して難しくない。

つみたてNISAの商品を選ぶための4つのステップ

つみたてNISAの商品は金融庁があらかじめ選定しており、長期投資に適したものがラインアップされている。対象商品は162本だ(2018年10月31日現在)。大きく分けると、インデックスファンド(投資信託)・アクティブファンド・ETF(上場投資信託)の3種類だ。

ステップ1……商品タイプごとの特徴を把握——初心者はインデックスファンドが無難

インデックスファンドは日経平均株価など市場平均である特定の指数に連動するよう運用される。例えばその指数が10%変動すれば同じように値動きする。アクティブファンドは市場平均に関わらず、決められた運用方針に基づきリターンを狙う投資信託だ。

一方、ETFもインデックスファンドのように特定の指数に連動する投資信託だ。違いは取引方法にある。投資信託は1日1回しか取引できないが、ETFは取引時間中なら何回でも売買できる。中身は投資信託だが、取引方法は株式と同じというわけである。

初心者がまず検討すべきはインデックスファンドだろう。インデックスファンドは信託報酬(運用手数料)が相対的に低い。長期投資になるほど信託報酬は運用成果の押し下げ要因に働くため、低コスト商品を選択するのが望ましい。

運用成果においてもアクティブファンドを上回る傾向にある。両社の運用成績を比較すると、投資期間が長くなるにつれて市場平均であるインデックスファンドに勝つアクティブファンドは少なくなることがわかっている。長期間良好な運用成果を出すアクティブファンドもあるが、それを見極めるのは至難の業である。初心者は投資に慣れてきてから探してみてもいいだろう。

ETFはインデックスファンドより信託報酬が低く長期投資には適しているが、購入手数料がかかるのがネックだ。つみたてNISAのように定期的に買付すると余計なコストが発生してしまう。ETFはある程度の金額を一括投資し、長期保有を前提に活用したい商品だ。

それぞれに特徴があるが、実際の投資結果はその人が運用をやめるタイミングでないとわからない。こだわりがなければインデックスファンドに投資するのが無難だろう。

ステップ2……世界中の株式と債券に分散投資をする——初心者ならバランスフファンドが利用しやすい

次のステップでは投資対象を選択する。代表的な投資候補には国内外の株式と債券がある。リスクを取って高い利益を狙いたいなら株式に投資するのが良いだろう。40代からなら十分な投資期間を確保しやすく、長期の株式のパフォーマンスは債券を上回ることが多いからだ。ただし安定性を求めたい人は、値動きが比較的マイルドな債券の比率を高めてもいいだろう。

世界中に分散投資することも心がけたい。日本・先進国・新興国の各市場で値動きの特徴がそれぞれ異なる。個別の市場に集中投資するより世界中に投資するほうがリスク分散効果も期待できるからだ。

方法は2通りある。1つは運用対象ごとに投資信託を購入し割合を配分する方法だ。自分で組み合わせるのが難しいと感じる人は、あらかじめ配分されたバランスファンドを選んでもいいだろう。1つの投資信託で世界中に分散投資できる商品もあり、初心者には利用しやすいのではないだろうか。

ステップ3……信託報酬の低い商品を2~3つまで絞り込む

投資の方向性が決まれば次に手数料を比較する。気を付けたいのは同じ種類の商品同士を比べることだ。例えば先進国の商品と新興国の商品では投資対象が異なるため比較しづらい。正しく比べるにはカテゴリーごとに検討する必要がある。

つみたてNISAで比較する手数料は主に信託報酬だ。インデックスファンドは同じような運用内容なら投資結果もさほど変わらないため基本的に信託報酬は低いほうがいい。アクティブファンドは商品によって運用成果に差があり、信託報酬だけではなく運用方針の確認も大切だ。

手数料だけ見て商品を決めるのは本末転倒だが、投資結果に影響する部分でもあるためしっかり比較してほしい。投資対象ごとに信託報酬の低い商品を2~3つまで絞り込めたら次のステップに進もう。

ステップ4……純資産残高をチェックする——目安は100億円以上

純資産残高はその投資信託の規模を表し、安定的な運用のためにはある程度の大きさが必要だ。10億円を下回ると繰り上げ償還(解約)の可能性があり、規模の小さい投資信託には気を付けたい。

経済評論家の山崎元氏は『100億円以上あれば大丈夫だろう」と言及しており、目安として参考にしてほしい。たとえ100億円に満たなくても継続して純資産残高が増えていたり、30億円未満など極端に低かったりしなければ基本的には問題ないだろう。

軸を持つことで納得のいく商品を選ぼう

必ずしも今回の手順通りにする必要はないが、軸となる基準を持つことで選別しやすくなるはずだ。大切なのは、正解の商品ではなく納得のいく商品を選べるようになることだろう。

投資に絶対はないため、正解を追い求めていてはいつまでも答えにたどり着くことはできない。積立投資は運用期間が長期にわたるからこそ、一過性の市場環境で商品を選ばないようにしたい。

文・MONEY TIMES編集部
 

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