医療保険の「掛け捨て」と「積立」、 40代はどっちを選ぶべき?

2018.10.30
FINANCE
(写真=wavebreakmedia/Shutterstock.com)
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気持ちは若くても、体の衰えを感じている40代。医療保険の加入を考えている人も多いはずだ。医療保険には「掛け捨て型」と「積立型」があり、どちらにするか悩むケースが少なくない。自分にはどちらが適しているのだろうか。

大きな違いは「解約返戻金」があるかないか

「掛け捨て型医療保険」とは、解約返戻金がないタイプの医療保険のこと。保険期間中に入院や手術で給付金を受け取ることがなければ、保険料を支払うだけになってしまう。

一方で「積立型医療保険」とは、解約返戻金があるタイプの医療保険。解約した時だけではなく、満期を迎えると一定の条件を満たした場合に、払った保険料の全額あるいは一部戻ってくる。保障と同時にお金を貯めることができるのだ。

「掛け捨て型」と「積立型」の医療保険の比較

商品数や保険料の違い、他の医療保険への切り替えやすさの観点から比べてみる。

商品数

商品数が多いのは「掛け捨て型」。「積立型」に比べて選択肢が豊富で、特約の種類も豊富なことが多く、特約を組み合わせることで保障を充実させることができる。

保険料の違い

短期的に見れば、保険料は「掛け捨て型」のほうが安い。「積立型」は貯蓄分の保険料が上乗せされているので、その分月々の保険料が高くなる仕組みだ。だが、「掛け捨て型」に長期間加入すると、「積立型」より高くつくこともある。

どちらの医療保険の場合も、加入すると2012年1月1日以降の締結分からは、積立型の貯蓄部分も含み一般の生命保険料控除とは別に介護医療保険料控除の対象になる。医療保険を更新した場合は2012年1月1日以降に契約したものとみなされ、最高4万円までの所得控除を受けることができる。

他の医療保険へ変更しやすさ

「掛け捨て型」のほうが将来、医療保険の見直しをしたり、保障内容を変えたりすることも容易だ。「積立型」の商品の大多数は長期の契約を前提としており、加入時の保障内容が変更になることはない。かつ中途解約の場合は、その解約返戻金は払い込んだ保険料の総額より少なくなることが多い。保障内容、満期保険金や生存給付金、解約返戻金の返戻率などをしっかり確認しておくことが大切だ。

40代はどっちを選べばいいのか

「掛け捨て型」と「積立型」のどちらがいいのか。その判断には、どういったライフプランを持っているのか、その中で医療保険をどう位置付けるかを明確にする必要がある。

「掛け捨て型」が合うのは、「子供の進学や住宅の購入など、40代は大きな支出が重なる時期なので、病気や怪我への備えはコストを抑えたい」「病気な怪我に関してより厚く備えをしたい」と考えるような人だ。支出が落ち着いたタイミングで、医療保険を見直すという手段も容易にとれる。

「積立型」が適しているのは、「病気や怪我に備えつつ、貯蓄もしたい」という人だ。指定年齢までに保険料の払い込みが終了するタイプの「積立型」には払い込み終了後、保険料相当額を受け取り、これまでと同額の保険料で掛け捨ての終身医療保険にできるものがある。ほかにも、契約者貸付を受けることができるもの、解約せずに被保険者が亡くなった場合は解約返戻金を家族に遺せる商品もある。

退職した後の収入はどうするのか、子供の養育費はどのくらいかかるのか。ライフステージの変化や家族構成も見据えた上で、どちらにするか判断することが、賢い医療保険選びのポイントだ。

文・藤原洋子(ファイナンシャル・プランナー)
 

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