子供もそろそろ大きくなり、教育費がかかり始める40代。20代や30代で契約した保険の見直しを一度考える人も多い時期だ。インターネットなどで保険会社を比較検討する人も少なくないが、保険代理店に相談する人も増えているようだ。いい保険代理店を選ぶにはどうすればいいのだろうか。

保険代理店に保険の相談をするメリットとは

保険代理店とは、保険会社と保険を契約したい人との間に立ってマッチングさせる代行業者のことだ。ネット経由で手軽に保険に加入できる「ダイレクト型保険」が普及しつつある中で、あえて保険代理店を選ぶことにはどのようなメリットがあるのだろうか。

メリット1 家族の保険についても相談できる

保険は自分が加入している契約だけでなく妻や子供の契約についても見直してみる必要がある。妻や子供がいる世帯では、保険の保障内容や保険料について「家族単位」で考える必要があるからだ。

ネット見積もりをする場合は現在加入している保険内容について、家族の契約も含めて自分で判断しなければならない。保障が十分か?妻の保障、子供に必要な保険とは……。こうした判断は保険の知識がない人にとっては荷が重いだろう。

保険代理店ならプロ目線でそれぞれの契約内容を精査し、必要な保障とそうでない保障について的確なアドバイスが受けられる。

メリット2 様々な選択肢の中から自分に合った保険を選べる

保険代理店の中には、複数社の商品を扱う「乗合代理店」がある。この種の代理店では、様々な保険会社の商品の見積もりを一度に取ることが可能だ。

生命保険に加入する際、健康状態に関する審査をクリアする必要があるが、その審査基準は保険会社によって異なる。健康上の問題がありほとんどの商品への加入が難しい場合でも、「この保険会社のこの商品ならば加入できる」ということが起こり得るが、代理店ならこうした知識にも詳しい。このように、複数の選択肢の中から家族それぞれに合った保険を検討できるというのも、保険代理店に保険の相談をするメリットのひとつといえるだろう。

デメリットは保険料が高くなることがある点

保険代理店を利用するデメリットとしては、「ダイレクト型保険に比べて保険料が高くなる場合がある」という点が挙げられる。

保険代理店を窓口として加入するタイプの商品の保険料には、代理店の手数料などが上乗せされているからだ。ダイレクト型保険は顧客がネット経由で直接契約の申込みをするため、割安な保険料を設定できるのだ。

保険代理店を賢く活用して納得のいく保険選びを

保険は、ライフステージに合わせて適宜見直しをしていく必要がある。自分はもちろん、家族にとってもベストな保険選びをするためには、信頼できる保険代理店と担当者を見つけることが大切だ。現在保険の見直しを検討している人は、代理店選びから始めてみてはどうだろうか。

文・曽我部三代(保険業界に強いファイナンシャル・プランナー)
 

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