1000万円損した私が夫と一緒に考えた「お金に困らない人・7つの法則」

2019.7.13
FINANCE
(画像=THE21オンライン)
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老後、お金でトラブルになる人とならない人の違い

日本ではこれまで、お金の話題はなんとなく下品なもの、言ってはならないものとして避けられてきました。以前は誰でもある程度の金額を金融機関に預けておけば、預貯金と年金だけで老後も問題なく生活できたということもあるでしょう。

しかし、低金利が続き寿命が延び、非正規雇用の問題もあり、今後は老後の資金の心配と向き合わなければいけない人達が大勢出てくるだろうといわれています。

ただ、年収が同じくらいであっても、お金で老後にトラブルを抱える人もいれば、そうではない人もいます。その違いは何なのか、トラブルにならないためにはどうしたらいいのでしょうか。

「夫の定年」を機に、しっかり考えるように

私はこれまで、会計監査補助の仕事を手がけ、FP資格も取得するなど、様々な形でお金と接してきました。そんな中、夫が定年(現在は別会社で勤務中)になり、年金をもらう年齢となりました。以来、老後のお金についていろいろと話し合い、実践もしてきました。

一時期は投資資金がマイナスになってしまうこともありましたが、何とか持ち直し、今では30倍・40倍にもなった株式銘柄も出てくるなど、お金の不安はかなり解消されています。そこで自分たちの経験を踏まえ、お金に困らないためにやっておくべきこと、やっておいてよかったことを、ここではご紹介したいと思います。

1 「先取り貯蓄」の導入を

「手取り給与の約25%を先取り貯蓄せよ」とは、明治から昭和にかけての著名な投資家である本多清六氏も言っていることですが、老後のお金の準備についても「先取り貯蓄」は非常に大事。自分にとって一番無理なく、貯蓄していること自体忘れてしまうくらい自然にお金が貯蓄に流れる仕組みを作っておくことが重要です。

勤めている会社に社内預金の仕組みがあれば、ぜひ活用しましょう。給与明細で見る手取り金額はすでに預金後の金額なので、引かれていることが気になりにくくなります。

給与の振込口座を2つに分けて片方は積み立て専用にする、または給与口座から自動積み立てで定期預金に自動積み立てするという手もあります。口座に入金される前に引かれるので、その残額で生活するのが当たり前になります。

先取り貯蓄は続けることが大事なので、金額は無理のない範囲で行うことが大切です。金額をいくらにしたらいいかわからない場合は、昨年の給与明細の金額で最も少ない月から「この金額ならやれそうだ」と思える金額からスタートしてみることです。

2 貯蓄を「引き出しにくい」仕組みにすること

先取り貯蓄をしているのに、ちっともお金が貯まらない……そんな場合は、積み立てた貯蓄をどこかで引き出してしまっていることが原因です。

これを防ぐには、自動積み立ての年数を長く設定しておき解約にひと手間かかるようにしておく、途中で引き出すためには手数料がかかる口座にしておくなどの方法があります。

財形貯蓄の仕組みがあるなら、最初から住宅財形や財形年金にしておきましょう。目的外の引き出しはさかのぼって過去5年間は税制優遇のメリットがなくなってしまいますし、そもそも引き出しにひと手間かかるため、それが継続効果につながるのです。(過去5年以上前なら税制優遇が受けられます)

もし、今まで投資の経験がないなら、税制の優遇もある「つみたてNISA」がお勧めです。つみたてNISAなら、どうしても必要になった時には引き出すことも可能です。

私が会社員の時代にはまだつみたてNISAがなかったので、確定拠出年金を利用していました。

3 家計について家族で情報共有すること

我が家では夫の収入と私の収入、全ての収入を家計として一本化することにより、家計全体をいつでも俯瞰できるようにしていました。一つの家計簿にて「見える化」することで、家族間で情報共有ができたのは、大きなメリットでした。男性は視線が長期視点、女性は近視眼的という説もありますが、実際に長期計画は夫、短期の一年間の収支改善や各種ポイントなどお得なことや税金の情報など、短期の目線では自分が把握していました。

家計簿をつける目的は、投資結果を含めた年間収支とその蓄積がどう推移しているのか、どこにお金を使ったのかを、大きな視点から客観的に見ることです。その意味では、細かく家計簿をつける必要はなく、大ざっぱでも続けることに意味があります。

4 早めに「資産運用の失敗」を経験すること

私が自己資金で初めて投資をしたのは「公社債投信」でした。勤めていた会社の転換社債に100万円を投資したのですが、これが失敗。市場金利が7%くらいの時に転換社債の金利は2%という低さで、結局、満期償還まで塩漬け。これはいわゆる「仕組債」という、一般の投資家が手を出すべきではなかったものなのですが、当時はそれが仕組債だということを理解していませんでした。

また、ITバブルの頃、短期で大幅に値上がりした携帯電話関係の会社の株を、まだまだ上がると思って持ち続けた結果、急激に下がってしまい、1000万円以上の利益を棒に振ったこともあります。後から考えてみれば、その株価は会社の利益に比べ高すぎたのですが、当時は世間の空気に流されてしまっていたのです。

ただ、これらも結局は良い経験になりました。投資については、頭で理解するだけでなく、とにかく行動してみることです。そうしないと、実際に投資をするに当たり、自分の気持ちがどう変わるのかがわかりません。

そもそも投資においては、どんな人でも部分的に損失を出すことはあります。だからこそ失敗した際にどうするかが重要。自分の気持ちをコントロールし、なぜそうなったのか原因を考え、同じ失敗を繰り返さないようにする。実際に行動に移し、継続して学んでいくことこそが、お金に困らない人になる近道です。

5 セミナーや金融機関等を頼りすぎないこと

20年前はネット銀行もネット証券もなかったので、私も金融機関の店舗に行って金融商品のことを質問したりしていました。今は資産運用について調べようと思えば、情報はいくらでも手に入ります。むしろ、情報が多すぎて何を選択するのかが難しいことが問題です。

そこで重要なのが、様々な情報を「共通点」と「相違点」で見ていくこと。たとえば、同じ金融商品の話題でも、新聞や雑誌によってまったく評価が違うことがありますが、その中にも共通する事実があるはず。それについては正しい可能性が高いと言えます。

一方、明らかに他と違う情報があった場合は要注意です。特にいわゆる「うまい話」は、そのメディアの独自の視点であることもありますが、裏に怪しい儲け話や高額セミナーの勧誘が潜んでいるケースも。特に有料・無料問わずセミナーには要注意です。私もいろいろなものに参加しましたが、特定の商品の販売目的やバックエンドに高額商品が隠れていることがほとんどです。高齢者のお金を考えるに当たり、実はこれが一番難しいことかもしれません。

6 お金の情報を日常から多く取り入れること

新聞や雑誌を読む、TVのバラエティ番組を見る。あるいは旅行に行ったり家電量販店に足を運んだり。日常のどんな場面からでも、投資のヒントを手に入れることは可能です。今後社会で何が求められるのか。何が問題になっているのか。今、何が売れているのか。これから流行りそうなものは何か。そんな話題からふとした投資のヒントが得られることもあります。

また、家族でお金について話すことがごく当たり前になってくると、年代や性別によって興味の対象が異なり、自分にとっては当たり前なことでも他の人には新鮮だったりすることに気づくことがあります。実際、そこに投資のヒントが隠れていたこともあります。

7 周りに振り回されないこと

周りで家を買っている人を見て、今、自分も買わないとタイミングを逃してしまうと焦って家を購入したり、隣の家が車をひんぱんに買い替えているのを見て自分も車を買ってしまう。そんな人達が私の周りに大勢いました。中には、多額の住宅ローンを組んで家を購入したものの、会社の業績が傾いて賞与からローンを支払うことが困難になり、退職して退職金をローン返済に充てることを余儀なくされた人もいました。

特に家と車は人生の中でも最も大きな金銭的負担です。それを人に流されて選択してしまうことで、その後の人生が大きく狂ってしまうこともあるのです。

お金についていろいろ書いてきましたが、あくまでもお金は手段であり、目的ではありません。これからキャッシュレス時代になることで、お金はデータの蓄積に過ぎないことがわかってくるでしょう。そのデータに振り回されてやりたいことができない人生では楽しくありません。

自分の人生の選択肢を増やすためにも、お金について悩む人が減っていくことを願っております。

文・Atsu(主婦・ブロガー)(『THE21オンライン』2019年05月05日 公開)

提供元・THE21オンライン

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