自動車保険の等級とは?割引や割増で保険料はここまで変わる

2019.3.13
FINANCE
(写真=Dmitry Kalinovsky/Shutterstock.com)
(写真=Dmitry Kalinovsky/Shutterstock.com)
自動車保険の保険料は、等級によって大きな差がある。事故を起こさない人ほど割引率が高くなるため、等級制度の仕組みは理解しておきたい。実際どのくらい保険料が変わるのかを知れば、安全運転の意識もより高まるだろう。

自動車保険は等級制度によって保険料が変わる

自動車保険では、「ノンフリート等級制度(以下、等級制度)」によって保険料が割引・割増される。これはどこの保険会社でも原則として採用されている制度で、各社が制度を導入した後の保険契約に適用される。

ノンフリート等級制度の「ノンフリート」とは

自動車保険は、保険を契約する自動車台数によって「フリート契約」と「ノンフリート契約」に分かれる。10台以上の自動車に対する保険契約は、フリート契約になる。タクシー会社など、主に法人を想定した契約形態だ。ノンフリート契約は9台以下の契約が対象になる。個人であればノンフリート契約が一般的だろう。

自動車保険の等級制度は原則20段階

等級制度は1~20等級まである。一部の共済の自動車保険は22等級までだ。

等級制度は通常6等級からスタートし、1年間無事故なら等級が1つ上がる。事故を起こすと基本的には3等級ダウンする。事故内容によっては下がらなかったり、1等級ダウンしたりするケースもある。等級が高くなるにつれて割引率は大きくなり、1~3等級には割増が適用される。

自動車保険は同じ等級でも「事故あり」と「無事故」の保険料は異なる

同じ等級でも、事故履歴によって割引率は異なる。ある保険会社では、同じ12等級でも「事故あり」は27%割引、「無事故」は48%割引だ(2019年3月時点)。およそ20%も割引率に差がつくため、保険料の面でも日頃の安全運転がどれだけ大切かわかるだろう。

自動車保険の等級がダウンしても無事故なら1年ごとに等級アップ

事故を起こしてしまっても、「事故あり」の等級がずっと続くわけではない。3等級ダウンすると、翌年度から3年間「事故あり」扱いになる。1等級ダウンでは翌年度の1年間だ。

「事故あり」扱いの期間中でも、無事故なら等級は上がっていく。例えば、15等級の時に事故を起こすと翌年度から12等級に下がり「事故あり」扱いが3年間続く。その間も1年間無事故であれば翌年度以降から13等級、14等級と上がっていくのだ。無事に「事故あり」期間が終わると無事故の等級に戻る。このように、安全運転を続ければ下がった等級も戻るため、事故を起こした後でも気をつけて運転したい。

等級が変わると保険料はここまで違う

実際に、等級が変わると保険料はどのくらい変わるのだろうか。

現在6等級で保険料が年間3万円だとする。事故によって3等級下がると、翌年度からの保険料は下の表のようになる。
 
等級 年間保険料(イメージ)
翌年度 事故あり・3等級 4万1,000円
2年後 事故あり・4等級 3万6,000円
3年後 事故あり・5等級 3万2,000円
4年後 無事故・6等級 3万円
5年後 無事故・7等級 2万6,000円
6年後 無事故・8等級 2万2,000円

※ソニー損保のHPを基に著者作成

本来は無事故なら翌年度に7等級に上がり、保険料は2万6,000円のはずだった。事故によって翌年度に3等級下がり、保険料は4万1,000円となる。差額は1万5,000円だ。

自動車保険は無事故の人ほど優遇される。こうした保険料の違いを意識するだけでも、普段の自分の運転を見つめ直す機会になるのではないだろうか。

自動車保険は安全運転で保険料が安くなる

自動車事故は、人の生命を奪ったり障害を負わせたりする要因にもなる。保険料を気にすることは大切だが、誰かを不幸にしないためにも安全運転を意識したい。安全運転を心がければ、少なくとも保険料が安くなるというメリットがある。

文・國村功志(資産形成専門ファイナンシャルプランナー)
 

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