カードローンとフリーローンの違いは?イオン銀行、みずほ銀行、三井住友銀行などの特徴を紹介 

2020.6.23
運用・家計
(写真= Ni_photo/stock.adobe.com)
(写真= Ni_photo/stock.adobe.com)
急にお金が必要になった時にお金を借りるサービスに「カードローン」があるが、「フリーローン」という多目的に使えるローンも存在する。今回は2つのサービスの違いを比較し、代表的な金融機関が提供しているそれぞれのローンの特徴を紹介する。

目次
1,カードローンとフリーローンの違い
2, 金利と借入限度額の比較
3,カードローンとフリーローンの選び方
4, 目的や条件に合わせてローンを選ぶ

1,カードローンとフリーローンの3つの違い

カードローンとフリーローンはどちらもお金を借りるサービスであり、使用目的も自由であるという点で似ている。しかし、実際は借入回数や返済方法などが異なり、比べてみると違いが多いことがわかる。まずは、この2種類のローンの違いをサービス提供会社、借入回数、返済期間で比較してみよう。

(1)サービス提供会社……基本的に銀行はカードローンとフリーローンを扱っている

カードローンは、銀行や消費者金融、クレジットカード会社などが取り扱っている個人向けローンだ。利用にあたって専用のカードを作る必要があるため、「カードローン」と呼ばれている。

フリーローンは、主に銀行が取り扱っている個人向けローンである。銀行のほか、オリックス・クレジットなど一部の消費者金融・クレジット会社でもサービスを提供している。住宅ローンや自動車ローンと異なり、「フリー」という名前のとおり使用目的は自由だ。

(2)借入回数……フリーローンは1回の利用で借りられるのは1回のみ

カードローンでは、契約時に必ず借入限度額、いわゆる利用可能枠が設定される。この借入限度額内であれば、借入はいつでも何度でもできる。

たとえばカードローンを申し込み、審査の結果借入限度額が100万円と設定された場合、一度に100万円借りることも、25万円を4回に分けて借りることもできる。一度に100万円借りたとしても、50万円を返済すれば50万円分の利用可能枠が空くため、再び50万円を借りることができるのだ。

フリーローンでは、1回の利用で借りられるのは1回のみである。最初に決められた金額を借り入れた後は、毎月決まった日に返済していく。再び利用したい場合は、もう1本別のローンを契約する必要があり、あらためて申し込んで審査を受けなければならない。

(3)返済期間……カードローンには返済期間がない

カードローンでは、借入金額に対して契約で決まった金額を毎月返済していくが、前述のとおり借入限度額の範囲であれば追加で借り入れることができる。そのため、返済期間を決めることはできない。つまり、カードローンには返済期間という概念がないのだ。

一方フリーローンの場合は、最初にお金を全額借り入れ、後は決められた金額を返していくだけである。サービスを提供する金融機関によって異なるが、「最長10年」というように返済期間が設けられている。

2,カードーローンとフリーローンの金利・借入限度額紹介

カードローンにせよフリーローンにせよ、お金を借り入れる際に最も気になるのは金利と借入限度額ではないだろうか。カードローンとフリーローンのどちらも扱っている5社の商品を比較した一覧表でチェックしてみよう。

各金融機関のカードローンの比較
金融機関 商品名 金利 借入限度額
りそな銀行 カードローン 年3.5~13.5%
(変動金利)
10万~800万円
みずほ銀行 みずほ銀行
カードローン
 年2.0~年14.0%
(変動金利)
10万~800万円
三井住友銀行 三井住友銀行
カードローン
年4.0~14.5%
(変動金利)
10万~800万円
イオン銀行 イオン銀行
カードローン
年3.8~13.8%
(変動金利)
10万~800万円
オリックス・
クレジット
VIPローンカード 年1.7~14.5% 30万~800万円
※りそな銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、イオン銀行、オリックス・クレジットのホームページより筆者作成

各金融機関のフリーローンの比較
金融機関 商品名 金利 借入限度額
りそな銀行 フリーローン 年6.0~14.0%
(固定金利)
10万~500万円
みずほ銀行 多目的ローン 年5.875%
(変動金利)
300万円まで
年6.65%
(固定金利)
三井住友銀行 フリーローン
(無担保型)
年5.975%
(変動金利)
10万~300万円
イオン銀行 イオン
アシストプラン
年3.8~13.5%
(固定金利)
10万~700万円
オリックス・
クレジット
VIPフリーローン 年3.0~14.5% 100万~800万円
※りそな銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、イオン銀行、オリックス・クレジットのホームページより筆者作成

カードローンの金利と借入限度額を見てみると、金利は大差なく最大で13.5~14.5%であり、借入限度額の上限は800万円に設定されている。

フリーローンを見てみると、りそな銀行、イオン銀行、オリックス・クレジットはカードローンの金利とほとんど変わらない。借入限度額の上限は、オリックス・クレジット以外はカードローンより下回るため、多く借り入れたい人はカードローンを選ぶといいだろう。

3,カードローンとフリーローンの選び方

カードローンとフリーローンの違いを解説したが、自分にはどちらが向いているか迷う人もいるだろう。ここからは、どちらを選ぶべきか迷った時に重視すべきポイントと、具体的なケースを紹介する。

フリーローンが向いている人……金利を抑えてコツコツ返済したい人

フリーローンが向いているのは、金利を抑えて決められた金額をコツコツ返済したい人だ。フリーローンの最大金利がカードローンと比べて低い商品もあるため、金利を抑えて借り入れられる可能性があるからだ。

お金の管理が苦手な人も、フリーローンのほうがいいだろう。フリーローンは、最初に借り入れた後は毎月決まった日に返済していくだけなので、返済計画を立てやすい。

フリーローンはカードローンと違って、一度借りたら再び契約しない限り追加で借り入れることができないため、ついつい借り過ぎてしまうような人は、フリーローンのほうが安心だろう。

カードローンが向いている人……すぐにお金が必要な人、予想外の出費に備えたい人

カードローンに向いているのは、すぐにお金が必要な人と、予想外の出費に備えておきたい人だ。

カードローンの大きな特徴は、借り入れまでのスピードが速いことである。一般的に申し込みから実際にお金を借りられるまでの期間は、フリーローンよりカードローンのほうが短い。カードローンでは「即日融資」を謳っている消費者金融があり、スピードもサービスの一環となっているようだ。

お金を借りたいタイミングが、いつも計画的であるとは限らない。急にまとまったお金が必要になることもあるだろう。そんな時、カードローンの審査期間の短さは大きなメリットになる。

またカードローンは、借入限度額の範囲内であれば何度でも借入ができる。フリーローンの借入が1回のみであることを考えると、カードローンには予定外の出費に柔軟に対応できるというメリットがあるということだ。

ローン利用の具体例を紹介……急な出費に備えるか遠い将来の出費に備えるかで判断する

実際に起こりうるケースから、カードローンとフリーローンのどちらを選ぶべきかを見ていこう。

<結婚式のご祝儀が重なりそうな時>
友人の結婚式が重なりそうな時期は、それなりのご祝儀が必要になる。このようなケースでは、カードローンのほうが適している。

結婚式は、いつ招待されるかわからないが、毎月のように出席することもあり得る。借り入れまでの期間が短く、何回でも借入ができるカードローンのほうが便利だろう。

<子どもの教育費を準備するケース>
教育費、特に大学の入学金や授業料は、大学や学部によるが決して安くない。しかし、子どもが大学に入学する時期は予想できるし、時間の余裕もあるだろう。事前に大きな金額が必要になることがわかっている場合は、フリーローンがおすすめだ。前述のとおり、フリーローンはカードローンと比べて金利を抑えて借入ができる可能性があるからだ。入学直前に申し込みをしない限り、審査があっても十分間に合うだろう。

<自動車を購入するケース>
同じ理由で、自動車の購入資金を用意する場合もフリーローンのほうが向いている。車は急に必要になるものではないため時間に余裕があるはずであり、高額なので金利も低く抑えたいからだ。

3つのケースを紹介したが、自動車の購入費や教育費の準備に関しては「自動車ローン」「教育ローン」という個別ローンもある。使用用途が限定されている個別ローンは、カードローンやフリーローンに比べ自由度が低い分、金利がかなり低く抑えられている。たとえば、横浜銀行の自動車ローンでは変動金利が年0.9~2.4%に設定されており、フリーローンの金利よりもずっと低い。

個別ローンがあるものに関しては、まずはそのローンを利用できるかどうか検討すべきだ。

4,使用目的や条件に合わせて、最適なカードローンとフリーローンを選ぶ

カードローンとフリーローンは似ている部分もあるが、借入回数や返済期間などに違いがあり、それぞれにメリット・デメリットがある。お金が必要な時期が決まっており、総返済額を抑えたいならフリーローンがおすすめだが、カードローンにはフリーローンにない柔軟性がある。お金を借りる目的をはっきりさせ、その目的や条件に合わせて最適なローンを選んでほしい。

文・松岡紀史(ライツワードFP事務所代表)
 

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