イオンカードセレクトのメリットは?イオンカードとの違いは?還元率アップの方法や銀行優待、デメリットなど特徴を徹底解説

2020.6.18
運用・家計
(写真=Phil81/stock.adobe.com)
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「イオンカードセレクト」はポイントの2重取りができる、イオン銀行が発行するキャッシュカード一体型クレジットカード。通常の「イオンカード」との違いはどこにあるのか?ポイント還元率や、よりお得に使う方法など、メリット・デメリットを徹底解説していこう。

目次
1,「イオンカードセレクト」基本スペックと審査基準
2,「イオンカードセレクト」のポイントサービス、還元率
3,「イオンセレクトカード」のポイント還元率・付与率をアップする9つの方法
4,「イオンカードセレクト」の3つのメリット
5,「イオンカードセレクト」の3つのデメリット
6,「イオンカードセレクト」はどんな人におすすめ?

1,「イオンカードセレクト」基本スペックと審査基準

「イオンカードセレクト」は、イオン銀行をはじめとしたイオングループで数多くの優遇を受けることができるクレジットカード。券面はブルーを基調とした通常デザインのほか、ミッキーマウスデザイン、トイストーリーデザイン(ともにJCBのみ)、ミニオンズデザイン(Mastercardのみ)を選べる。
このカードのメリットを解説する前に、まずは基本スペックと審査基準を確認しておこう。

基本スペック……3種から選べる国際ブランド

国際ブランド Visa
Mastercard
JCB
年会費 無料
ポイントサービス ときめきポイント
通常ポイント還元率 0.5%
ポイント交換対象 WAONポイント
dポイント
JALマイル など
空港ラウンジサービス なし
付帯保険 ショッピングセーフティ保険
追加カード 家族カード
ETCカード
電子マネー 電子マネーWAON
iD
(Apple Pay・おサイフケータイを介した利用)
付帯保険は、「ショッピングセーフティ保険」。カードで購入した1品5,000円以上の商品について、破損・盗難・火災など偶然の事故による損害が、年間50万円を限度に補償される。

「イオンカードセレクト」の審査基準……審査のハードルは低い

審査基準そのものではないが、申し込み対象として「18歳以上で電話連絡可能な方なら、お申込みいただけます」とあり、高校生でも卒業年度の1月1日以降なら申し込みできる。このことから、世帯収入さえあれば専業主婦や学生でも審査に通過できる可能性があることがわかる。

顧客の囲い込みを目的とする流通・小売系カードで、同時に銀行キャッシュカード一体型カードでもあることから、審査基準は低いと考えられる。口コミ情報では、100万円以上の年収があれば審査に通過する可能性は高いようだ。

とはいえ、他のクレジットカードでの支払遅延など、クレジットヒストリー(クレジット利用履歴=信用情報)に「傷」があると、審査通過は難しくなる。

オンライン申し込みで即日発行・店舗受け取りができる

オンラインで申し込んだ後、最短30分の審査を経て当日に店舗でカードを受け取ることができるのも特徴だ。イオンなどですぐに利用でき、割引特典を利用したり、ポイント付与も受けられたりする。ただし、当日発行されるのは国際ブランドのついていない仮カードなので、イオンカード加盟店でしか利用できない。正式なカードは、後日自宅に郵送される。

条件クリアで年会費無料のゴールドカードが発行される

直近のカード利用額が100万円以上の会員には、年会費無料の「イオンゴールドカード」が発行される(ミニオンズデザインを除く)。このカードには、海外最高5,000万円・国内最高3,000万円の旅行傷害保険(利用付帯)のほか、年間300万円限度のショッピングセーフティ保険も付帯する。さらに、イオン店内に設置されたイオンラウンジや、国内6空港(羽田・成田・新千歳・伊丹・福岡・那覇)のラウンジを無料で利用できる。

2,「イオンカードセレクト」のポイントサービス、還元率

クレジットカードを作る際に気になるのが、ポイント還元率だ。ここでは、「イオンカードセレクト」の付与率なども含めて、ポイントサービスの概要を紹介しよう。

貯まるポイントと還元率……ポイント還元率0.5%で「ときめきポイント」が貯まる

貯まるポイントは「ときめきポイント」で、クレジット支払い200円(税込)ごとに1ポイント(約1円相当)が貯まる。ポイント還元率は0.5%。ポイントの有効期限は、獲得期間に応じて1年~最大2年だ。

ただし、JR東日本での利用分(みどりの窓口、びゅうプラザ、券売機、Suicaチャージ)に関しては、400円ごとに1ポイントが付与される。

「イオンカードセレクト」は、クレジットカードと銀行キャッシュカードのほか、「電子マネーWAONカード」の機能と、共通ポイントの「WAON POINTカード」の機能も備えており、それぞれにポイントサービスがある。

「電子マネーWAON」では、200円(税込)の利用ごとに「電子マネーWAONポイント」が1ポイント(1円相当)付与される(ポイント還元率0.5%)。ただし、イオングループやWAON POINT加盟店で利用した場合は「電子マネーWAONポイント」ではなく、「WAON POINT」が200円(税込)につき2ポイント(2円相当)付与される(ポイント還元率1%)。
 
利用店舗・サービス 貯まるポイント 還元率
通常クレジット決済 ときめきポイント 0.5%
(200円につき1ポイント)
WAON決済 電子マネーWAONポイント 0.5%
(200円につき1ポイント)
WAON加盟店での
WAON決済
WAONポイント  1%
(200円につき2ポイント)

ポイントの交換対象……旅行利用券への交換で実質還元率がアップする

「ときめきポイント」は賞品への交換のほか、各社のギフト券やポイント、航空マイルなどにも交換できる。またイオングループのショッピングサイトにおいて、1ポイント→1円として支払いに充当できる。交換対象は、以下のとおりだ(一部抜粋)。
 
交換対象 必要ポイント
(ときめきポイント)
交換対象単位
電子マネーWAON 1,000P~ 1,000P~
WAON POINT  
dポイント  
Suicaチャージ 1,000P~ 1,000円分~
JRキューポ
JALマイル 1,000P~ 500マイル~
イオン商品券 1,000P~+交換手数料250P 1,000円分~
JCBギフトカード  
イオンコンパス
海外パッケージ旅行利用券
2,000P~ 3,000円分~
最も交換レートが有利なのは、イオンコンパスの海外パッケージ旅行利用券。これに交換すると、実質的なポイント還元率は0.75%になる。

3,「イオンセレクトカード」のポイント還元率・付与率をアップする9つの方法

「イオンセレクトカード」は通常還元率は0.5%だが、「ときめきポイント」「電子マネーWAONポイント」「WAONポイント」のそれぞれにポイントアップを図る方法が複数ある。意識して活用すれば、高還元率カードに近いリターンを得られるようになる。その方法を紹介しよう。

「ときめきポイント」の還元率・付与率アップの方法……イオン利用で跳ね上がる

「ときめきポイント」は、特にイオングループでのクレジットカード決済で大幅なポイントアップが図れる。

・方法1,イオングループ対象店舗の利用でポイント2倍

全国のイオン、イオンモール、ダイエー、マックスバリュなどイオングループの対象店舗では常時ポイントが2倍になり、200円(税込)ごとに2ポイントが付与される。

・方法2,毎月10日はポイント2倍の「ときめきWポイントデー」

毎月10日「ときめきWポイントデー」なら、どこでカードを使ってもポイントが2倍、200円(税込)ごとに2ポイントが付与される(その他のポイント倍付けとは併用不可)。「高額の買い物は毎月10日」とすれば、効率良くポイントが貯まるはずだ。

・方法3,「0の付く日」にイオンモール専門店でポイント5倍に

毎月10日・20日・30日の「0の付く日」にイオンモールやレイクタウンの専門店を利用すると、ポイントが5倍、200円(税込)ごとに5ポイントが付与される。

・方法4,「ときめきポイントクラブ」優待加盟店を利用でポイント倍付け

「ときめきポイントクラブ」の優待加盟店では、所定の倍率でポイントが付与される。加盟店ごとの倍率は、以下のとおり。
 
倍率 対象店舗
2倍 コスモ石油
ツヴァイ
アート引越センター
ワタミグループ
神戸・三宮センター街
タカキュー
ルネサンス
3倍 得タク

・方法5,ポイントサイト利用でポイント最大21倍

「ときめきポイント」には、ポイントサイト「ときめきポイントTOWN」が用意されている。対象ショップはAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、ユニクロオンラインストア、ビックカメラ.com、じゃらんなどで、最大21倍のポイントが付与される。

ここを経由するだけで普段のネットショッピングがよりお得になるので、忘れずに利用したい。

「電子マネーWAONポイント」「WAON POINT」のポイントアップの方法……ポイントの2重取りが狙える

「電子マネーWAONポイント」と「WAONポイント」には主に4つのポイントアップ方法があるので、上手く活用して効率的にポイントを貯めていきたい。

・方法1,WAONチャージ+利用でポイントの2重取り、還元率が1.5%に

通常、イオンカードでは「電子マネーWAON」へのクレジットチャージやオートチャージ分にはポイントが付与されない。しかし「イオンカードセレクト」では、カードが紐づいているイオン銀行口座からオートチャージをする設定にすることで、「電子マネーWAON」へのチャージ200円ごとに1WAONポイント(1円相当)が付与される。

また、利用時にも200円ごとに1WAONポイントが付与されるので、ポイント還元率は合わせて1%になる。

さらに、イオングループのWAON POINT加盟店なら200円(税込)ごとに2WAON POINTが付与されるので、「電子マネーWAONポイント」へのチャージ分と合わせて、ポイント還元率は1.5%になる。

・方法2,毎月10日の対象店舗利用でポイント5倍を狙う

毎月10日の「ありが10デー」にイオングループ対象店舗で「電子マネーWAON」を使うと、200円(税込)ごとに5WAON POINTが付与される。

「電子マネーWAON」へのチャージ時の「電子マネーWAONポイント」と合わせると、3%の超高還元率となる。

・方法3,イオン銀行での公共料金の支払いで1件につき毎月5WAONポイント

各種公共料金の支払いをイオン銀行の口座振替で行うと、1件につき毎月(年払いでは支払い月のみ)5WAONポイントが付与される。

・方法4,イオン銀行を給与振込口座に指定すると毎月10WAONポイント

イオン銀行を給与振込口座に指定すると、毎月10WAONポイントが付与される。

ポイントを2重取りできるのは、「イオンカード」にはない「イオンセレクトカード」だけの特徴なので、積極的に活用していきたい。

4,「イオンカードセレクト」の3つのメリット

次に、このカードのメリットを3つ紹介しよう。

メリット1,イオン銀行の優遇特典を利用しやすくなる……振込無料、金利アップも

「イオンカードセレクト」を含むイオン銀行キャッシュカードの特徴は、以下の3つだ。
  • イオン銀行ATMでは入出金手数料が常時0円
  • ゆうちょ銀行とみずほ銀行のATMでは、所定時間内の引出・預入手数料が0円
  • イオン銀行間の振込手数料0円
「イオンセレクトカード」には、上記に加えてイオン銀行での優遇特典を利用しやすくなるというメリットがある。

イオン銀行には、「Myステージ」という優遇特典の仕組みがある。「Myステージ」では、イオン銀行における対象取引の利用に応じて「イオン銀行スコア」が月単位でカウントされ、ステージが決まる。ステージごとに設定された普通預金金利、他行ATM入出金利用手数料無料回数、他行宛振込手数料無料回数が適用される。

ステージ適用条件と優遇内容は、以下のとおり。
 
ステージ ブロンズ シルバー ゴール プラチナ
普通預金
適用金利
※2020年
4月30日
現在
年0.01%
(税引後
年0.007%)
年0.03%
(税引後
年0.023%)
年0.05%
(税引後
年0.039%)
年0.10%
(税引後
年0.079%)
他行ATM
入出金
利用手数料
無料
回数※1
月1回 月2回 月3回 月5回
他行宛
振込手数料
無料回数※2
0回 月1回 月3回 月5回
必要な
イオン銀行スコア
20点以上 50点以上 100点以上 150点以上
※1 時間外手数料を含め無料
※2 インターネットバンキング、同行ATM利用時の他行宛振込手数料が無料


「イオンカードセレクト」会員は、それだけで「イオン銀行スコア」10点を獲得できる。加えて
  • WAONオートチャージの利用で10点
  • カード利用金額の引落額に応じて10~100点
  • 電子マネーWAONの利用金額に応じて10~100点
  • インターネットバンキングの登録で30点
がカウントされる。「イオンカードセレクト」を利用したときのスコアをシミュレーションしてみよう。
 
対象取引 獲得スコア
「イオンカードセレクト」を
持っている
10点
「イオンカードセレクト」の
利用代金が月10万~12万円
60点
「電子マネーWAON」の
利用金額が月3万~4万円
40点
「電子マネーWAON」の
オートチャージを利用している
10点
インターネットバンキングに
登録している
30点
合計 150点
このように、普通にクレジットカードを使っているだけでプラチナステージが適用される。プラチナステージでは普通預金の金利アップのほか、他行ATM入出金利用手数料と他行宛振込手数料の無料回数がそれぞれ5回になる。

メリット2,イオングループ対象店舗で割引を受けられる……イオンなどで月2回5%オフ

「イオンカードセレクト」会員は、イオングループの対象店舗で割引を受けられる。

・割引1,イオン、マックスバリュなどで月2回の5%オフ

毎月20日・30日の「お客さま感謝デー」は、全国のイオン、マックスバリュ、イオンスーパーセンター、サンデー、ビブレ、ザ・ビッグなどの対象店舗で5%オフに。

・割引2,55歳以上の会員は毎月15日も5%オフに

毎月15日の「G.G感謝デー」は、全国のイオン、マックスバリュ、イオンスーパーセンター、サンデー、ザ・ビッグなどの対象店舗で、55歳以上の会員限定で5%オフに。

・割引3,イオンシネマで映画料金が割引

一般通常料金(1,800円または1,700円)が常時300円割引に。さらに、毎月20・30日は1,100円で映画鑑賞ができる。

・割引4,パッケージツアー最大6%オフ

「イオントラベルモール」でのカード利用で、大手旅行代理店のパッケージツアーが6%オフ。さらに、「ときめきポイント」の付与率が2倍になる。

このように、「イオン経済圏」では非常にお得に生活ができるようになる。

メリット3,イオンカード共通の優待を利用できる……ホテル8%オフ、レンタカー35%オフなど

イオン関連以外でもイオンカード共通の優待を利用できる。一部抜粋して紹介しよう。
  • 旅行代理店「HIS」で国内・海外ツアーが3,000円オフ
  • 旅行予約サイト「エクスペディア」でホテル料金8%オフ、航空券+ホテル料金2,500円オフ
  • 宿泊予約サービス「Relux」で初回5,000円オフ、2回目以降は7%オフ
  • 「タイムズカーレンタル」で利用料金が最大35%オフ
  • 「ニッポンレンタカー」で基本料金が最大15%オフ
  • 「トヨタレンタカー」で基本料金が5%オフ
  • 海外WiFiレンタル「グローバルWiFi」でレンタル料金が20%オフなど
  • カラオケ「ビックエコー」で一般室料が30%オフなど
  • カラオケ「カラオケ館」で室料が30%オフ
  • 「ドミノピザ」でMLサイズピザが30%オフ
  • 世界16ヵ国24ヵ所の現地サービス拠点「イオンワールドデスク」を利用できる

5,「イオンカードセレクト」の3つのデメリット

「イオンカードセレクト」を検討する際は、デメリットも確認しておきたい。

デメリット1,基本のポイント還元率が高くない

多くのポイントアップ方法が用意されているとはいえ、通常のポイント還元率0.5%は決して高いほうではないため、ポイントアップにも限界がある。また、イオングループの店舗以外ではポイントアップを狙いにくい。

デメリット2,旅行保険が付帯しない

他のカード会社では、年会費無料のクレジットカードにも旅行保険が付帯するものがある。それを考えると、「イオンカードセレクト」は年会費無料とはいえ少し物足りない印象がある。

デメリット3,イオン銀行口座開設が必須

「イオンセレクトカード」はキャッシュカード一体型なので、イオン銀行に口座があることが前提となる。イオン銀行の利用を特に考えていないなら、カードを作るために口座を開くことになるので面倒だ。その場合は、通常の「イオンカード」を検討したい。

「イオンカードセレクト」と「イオンカード」の大きな違いは、銀行キャッシュカード機能の有無のほかに、前者では「電子マネーWAON」へのオートチャージでポイントを得られることだ。その点も考慮してカードを選びたい。

6,「イオンカードセレクト」はどんな人におすすめ?

ここまで見てきたように、「イオンセレクトカード」はイオン銀行に口座がある人が、イオングループの店舗でお得に使えることを重視したカードだ。イオングループ店舗の利用頻度が高いほどポイントアップを図れるため、基本のポイント還元率の低さは気にならないだろう。

ほとんどのイオンモールにはイオン銀行の店舗もあるので、銀行の使い勝手も申し分ないはずだ。
 
執筆・

「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカード分野では専門サイトでの執筆経験もあり。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。
 

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