私たち日本人にとって、洋楽は英語を日常に取り込める身近なツールの1つです。スマートフォンがあればいつでもどこでも音楽が聴けるようになった今、洋楽はますます気軽に楽しめる存在になりました。

洋楽を活用しての英語学習には、カジュアルに楽しく学べる以外にも、様々なメリットがあります。そこで今回は、英語学習に効果的に洋楽を取り入れる方法を紹介したいと思います。

目次

4. まとめ

洋楽から英語を学ぶメリット

自然と英語表現がインプットされる

洋楽の歌詞には、様々な場面で使える日常会話表現が満載です。たとえばビートルズの「Let It Be」やジャスティン・ビーバーの「What Do You Mean?」のように、曲中に同じフレーズが何度も繰り返される曲も多いため、何度か聴いているうちに、自然とフレーズごと覚えることができます。

歌ってみれば発音が上達

洋楽を歌うことで、英語をきれいに発音するために必要な口の筋肉が鍛えられます。真似しながら何度も歌うことで、リンキング(音と音の繋がり)もできるようになり、流れるようなネイティブ発音を身につけることができます。

効率的にリスニング力を磨ける

リスニング力の向上には、繰り返したくさんの英語を聴く「多聴」と、認識できる英語の音数を増やすための「発音改善」が欠かせません。洋楽を歌いこなそうと練習すれば、この2つが同時に実践できるため、とても効率の良いトレーニングとなります。

英語力アップに効果的な洋楽活用法

選曲のポイント

大好きな曲で学ぼう
洋楽を英語学習に取り入れるときにまず大事なポイントは、自分の好きな曲を選ぶことです。例えば、英語でドラマ「フレンズ」を見たり「ハリーポッター」を読んだりするのが良いと言われても、好きでなければ続けることは難しいでしょう。学習に活用する洋楽曲を選ぶときも、楽曲の人気や知名度で選ぶのではなく、のめり込めるくらい好きな曲を選びましょう。

はじめはスローな曲から
慣れないうちは、テンポが速く、早口で歌われている曲は避けましょう。特にラップは非常に難易度が高く、スラングも多用されているため、初心者向きではありません。歌詞カードを見ながら目が追いつく程度のスピードが好ましいでしょう。そのため、最初のうちは難易度が低めの、伸びやかなバラードソングを選ぶことをおすすめします。

洋楽で学習する上での注意点

意味を知らない単語や表現は調べる
せっかく洋楽で単語やフレーズを覚えても、意味がわからなければ、どのような場面で実際に使えるのかがわかりません。意味を知らない単語や表現は調べながら、どのような心情や背景を綴った歌詞なのかを把握した上で、聴いたり歌ったりすることをおすすめします。

聴くだけではなく、歌う
洋楽は聴くだけでもある程度の英語力を強化できますが、何度も歌うことでシャドーイングや音読と同様、よりフレーズが記憶に残りやすくなります。また、発音上達を目指すのであれば、細部まで真似して歌えるようになるまで繰り返し練習すると良いでしょう。

洋楽を活用した学習におすすめのツール

English Hub
(画像=English Hubより引用)

音楽配信サービス

スマートフォンがあれば洋楽邦楽問わず一定料金で幅広い楽曲が楽しめる「Apple Music」「Spotify」「Amazon Music」のような定額制音楽配信サービスが人気を集めています。

いずれもプレイリスト作成が可能なため、英語学習用に選んだ曲をまとめておくことができます。また、サービスによっては再生中に歌詞を表示する機能もあるので、英語学習には大変便利です。

POLYGLOTS(ポリグロッツ)アプリの「My Music」機能

「Apple Music」ユーザーには、英語学習アプリPOLYGLOTS(ポリグロッツ)の「My Music」機能がおすすめです。

アプリで曲を聴きながら、別画面に切り替えて歌詞内の単語の意味を調べるのは面倒なものです。また、意味を調べても忘れてしまうという方も少なくないでしょう。

「My Music」機能を使えば、「Apple Music」ライブラリ内の曲をPOLYGLOTSアプリ上で再生し、歌詞を表示させながら、わからない単語をタップするだけで意味を確認できます。さらに、タップした単語は「調べた単語リスト」に自動蓄積され、アプリの単語テスト機能を活用しながらいつでも復習が可能です。

【POLYGLOTSアプリiOS版ダウンロード】
POLYGLOTSを初めて利用する場合は、まずはこちらからダウンロード:iOS版
※アプリPOLYGLOTSはiOSとAndroidに対応していますが、My MusicはiOS限定の機能です。

洋楽カラオケ

自宅は大きな声で歌える環境ではないという方は、カラオケで洋楽を歌う練習の成果を確かめるのもおすすめです。練習していた曲が上手く歌えると気分が上がり、継続して学ぶモチベーションにもつながります。

洋楽縛りのカラオケイベントなどに参加するのもおすすめです。出会ったカラオケ仲間から刺激を受けることで、発音改善やレパートリー増やしにも精が出るでしょう。

たとえば英会話カフェ「LanCul(ランカル)」では、英語で楽しめるイベントや集まりに参加し放題の「Hangout」というプランがあり、洋楽カラオケイベントが開催されることもあります。興味のある方はチェックしてみましょう。

まとめ

いかがでしたか?洋楽を英語学習に活用することで、ボキャブラリー強化や発音改善、リスニング力向上など、多くの効果を実感できると思います。何よりも、楽しく英語に触れることができるので、継続しやすいというのが大きなポイントです。机に向かってのテキスト学習が苦手な方は、ぜひ今回ご紹介した方法を試してみませんか?

<この記事を書いた人>
Bob

3ヶ月のロンドン滞在中に英会話にのめり込み、日本国内で自主学習×オンライン英会話にて英語を習得。英語対応コールセンター、外資系企業勤務などを経て、英会話スクールを運営。現在はフリーランスのオンライン英会話トレーナーとして活動中。

提供元・English Hub

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