40代男性の転職は難しい?転職を成功させるための2つの重要ポイント

2019.12.29
ビジネス・キャリア
(写真=Sean Locke Photography/Shutterstock.com)
(写真=Sean Locke Photography/Shutterstock.com)
40代になると誰でも転職は難しいと思う人は少なくないだろう。しかし昨今深刻化する人材不足の影響で、経験豊富な40代や50代の求人に変化が起きている。今回は40代男性の転職を取り巻く課題と転職を成功させるためのポイントを紹介しよう。

40代男性の転職が難しい3つの理由 コスト、年齢、前職の経験

総務省の労働力調査では45歳以上の転職者数がここ5年ほど増加傾向にある。しかし、40歳以上の転職成功者は転職成功者全体の14.4%だ。(※dodaの転職成功者の年齢調査(2019年上半期)より)

これらの調査結果から40代男性の転職は、可能ではあるが簡単ではないことがわかる。その理由として考えられるのは主に以下の3つだ。

理由1……コストがかかる

若い年代に比べて経験や知識がある40代の雇用はどうしてもコストが高くなる。

企業が転職者の賃金・役職決定の際に考慮する要素の割合は以下のようになっている。(※厚生労働省の「2015年転職者実態調査」より)
  • これまでの経験・能力・知識……71.4%
  • 年齢……46.3%
  • 免許・資格……35.9%
つまり重要視されるスキルや知識が高い40代は、20代30代よりも給与が高くなりやすいのだ。

そもそも、転職して給与が著しく下がるようでは応募者がいなくなってしまう。しかし高額な人件費を支払うことになる企業側は応募者が本当にコストをかけるだけの人材なのかを見極めるため、採用に慎重になると言えるだろう。

理由2……上司が年下になる可能性がある

40代男性の転職者が役職者の部下になった場合、部下が年上になることも珍しくない。そのようなとき、年下の上司を見下して大きな態度を取ってしまう人が存在する可能性もある。

自分がそのようなタイプではないとしても、上司は年上の部下を扱うのに気を使うこともあるだろう。企業は採用後のトラブルを防ぐため、応募者の人柄や社内事情を考慮して検討するため年齢がネックになることがある。

理由3……前職でのやり方を変えられないと思われる

一般的に年齢が上がれば上がるほど、新しいことへの対応力が落ちると考えられることが多い。今までのやり方に固執してしまうなど、柔軟性に欠けると思われがちだ。

年齢が高いと「配属先のやり方に適応できないのではないか」と、採用側でフィルターがかかり、書類選考で経験が不利に働くこともある。面接に漕ぎ着けてもフィルターはそのままなので、意識的に柔軟性をアピールするなどの工夫が必要になる。

40代男性が転職を成功させる2つのポイント 経験を活かし転職先を吟味する

冒頭で触れたが40代での転職は難しいものの不可能ではない。合格率を高め、転職を成功させるには以下のポイントを抑えよう。

ポイント1……自身の経験や専門性が活かせる仕事を探す

厚生労働省の調査では、「管理的な仕事」や「専門的・技術的な仕事」で転職者を採用する理由は「経験を活かし即戦力になるから」が65%近くになった。(※厚生労働省の「2015年転職者実態調査」より)

事業所規模 1,000 人以上の「専門的・技術的な仕事」に限定すれば、「専門知識・能力があるから」「経験を活かし即戦力になるから」が80%を超えている。

専門性や経験があれば、替えとなる人材はなかなか見つからないため、企業としてはぜひ獲得したい人材だろう。裏を返せば、未経験の仕事に応募しても転職の成功率は低くなる。企業側とすればコストが高く、さらに教育の手間もかかる人材を採用するメリットは少ない。

転職の成功率を上げるためには、自身の経験や専門性を活かせる仕事や会社に絞ることが重要だ。

ポイント2……転職先について情報を収集し会社数を絞る

リーダーや管理職など、重要な責務を担いながら多忙な日々を送る40代男性が多数の企業に応募するのは現実的ではない。家族や老後も考える年代でもあるため、目先の時間的効率だけでなく人生の効率も考えれば、無駄な転職をしている暇もないだろう。

転職後に失敗したと思わないよう、時間をかけて十分に情報を集めよう。仕事内容や企業文化など自分に合った企業を吟味し、最後の転職のつもりで挑むことが大切だ。

40代男性が転職しやすい3つの業界 IT、不動産、メーカー

求人数が多ければそれだけ選択の幅やチャンスが広がる。人材不足の業界は40代男性が転職しやすい狙い目と言えるだろう。

エン・ジャパンが行った「企業の人材不足」実態調査で90%もの企業が人材不足と回答した業界は以下の3つだ。

業界1. 進化が続く情報サービス(IT・情報処理・インターネット関連)

IT業界では長く人材不足の問題を抱えている。AIやIoTなどIT技術は進化を続け、需要はますます高まると予想されるため、その状況は今後も続くだろう。

40代でこの分野の専門知識をもつSEやプロジェクトマネージャー、リーダーの経験がある人材は転職しやすいのではないだろうか。

業界2. 人材の出入りが多い不動産(不動産・建設関連)

不動産業界・建設業界は人手不足が深刻な業界の一つであり、仕事も多岐に渡るため求人募集が多い。仕事が厳しく辞める人が多いようだが、その中で経験を積んだ40代のベテラン営業マンは即戦力として期待されるだろう。

業界3. 業界に精通した人材を求めるメーカー

製品を生産する企業をメーカーと呼ぶため幅が広いが、モノづくりの企業も深刻な人手不足に頭を悩ませている。業界の内情に詳しく、多様な提案ができる営業の経験は転職に有利に働くだろう。

40代男性が転職する際におすすめの転職サービス3選

自分に合った転職先を探すには時間も労力もかかるが、転職エージェントや転職サービスを活用することで、効率的な転職活動ができる。特に40代の転職に強い3社を紹介しよう。

1.  JAC Recruitment……グローバルな転職に強い

外資系や海外進出企業などへの転職実績が豊富で、グローバルな転職のサポートに強い。他では見ることのできない求人も多数保有しているという。各業界や職種に精通したコンサルタントが650名所属しており、企業に直接訪問しているため、企業のリアルな情報をタイムリーに伝えることができる。

2. リクルートエージェント……ヘッドハンターがハイクラスな求人を提案する

リクルートが運営する転職エージェント。転職エージェントの最大手で、幅広い業界の求人と非公開求人の多さが魅力だ。意外にも創業30年以上の転職エージェントで、ベテランのアドバイザーから手厚いサポートが受けられる。全国に営業所が存在するため、東京など首都圏以外の求人も豊富だ。

3.  CAREER CARVER……ヘッドハンターを指名できる

リクルートグループが運営するハイクラス向けの転職サービス。ハイポジション、専門性、高年収の案件に強みがある。ヘッドハンターからのスカウト形式で、転職者からヘッドハンターを指名することもできる。企業の顧問をスカウトする「顧問求人」も開始。

40代男性が有意義な転職活動をするには複数の転職エージェントを利用しよう

各転職エージェントが保有する求人は重複している場合もあるが、独自のものもある。中には一部の業界や職種に特化したエージェントも存在し、それぞれ特色や得意な分野が異なるため、いくつかの会社に登録すると情報の幅が広がるだろう。

転職エージェントは1社に限定する必要はない。有意義で効率的な転職活動にするためにも、転職エージェントを利用するなら複数のサービスを利用しよう。

文・渡邊全美(ITコンサルタント・経営者)
 

【関連記事 PR】
40代で転職に失敗する人の5つの特徴
35歳以上で転職した人の52%が年収アップ!うち4割は100万円以上も増加
就職ランキングで人気の「三菱UFJ銀行」の平均年収はいくら?
「35歳転職限界説」が定説である理由 アラフォー転職の見えない壁
転職時に必要な保険証の手続きとは?病院へ行く場合はどうなる?

  

READ MORE...