『チャイトピ!』より

中国企業Q3決算まとめ(テンセント、アリババ、京東等)

2020.11.26
ビジネス・キャリア
(画像=チャイトピ!より引用)
(画像=チャイトピ!より引用)

目次    

1.ネット通販3社は引き続き増収

1.1.【アリババ】ECとクラウド事業が増収に貢献、伸び悩みはユーザー数

1.2.【京東】物流サービスの売上は73%増加

1.3.【拼多多】初の四半期黒字化を実現、アリババに迫るユーザー数

2.好調が続くゲーム2社

2.1.【テンセント】市場予想を上回る29%の増収

2.2.【ネットイース】今尚収益の柱であるゲームとオンライン教育の急成長

3.回復する自動車市場、新興EV メーカー3社が増収

ネット通販3社は引き続き増収

7~9月期決算では、アリババと京東2社は30%前後の増収となった。拼多多(pinduoduo)は売上規模ではこの2強との差がまだまだ大きいだが、売上の伸び率とユーザー成長は目立っている。

▲2020年7~9月アリババ、京東、拼多多3社の売上高と最終損益
(決算に基づきチャイトピ!作成)
(画像=チャイトピ!より引用)

【アリババ】ECとクラウド事業が増収に貢献、伸び悩みはユーザー数

▲アリババの7~9月期売上構成(決算に基づきチャイトピ!作成)
(画像=チャイトピ!より引用)
  • 売上高は1551億元(約2兆4500億円)で前年同期より30%増加したが、純利益は288億元で前年同期より60%減少した。しかし去年のアントグループの株式取得による増益の影響を除けば、非GAAPベースの純利益は470億元(約7420億円)で前年比44%増加である。
  • ECや物流、生活関連サービスを含めたコア事業の売上は前年比29%増加の1309億元(約2兆660億円)で好調を維持している。Tmall上の有形商品の取引額(GMV)は前年比21%増加、ライブコマースサービス・タオバオライブ(淘宝直播)による9月末時点での12ヶ月の取引額(GMV)も3500億元(約5兆5240億円)を超えた。
  • クラウド事業の売上は前年同期比60%増加の149億元(約2350億円)。
  • 利用者数では、月間アクティブユーザー数(MAU)が8.81億人で2020年6月末時点から700万人の増加に留まり、市場予想を下回った。中国EC業界で最大規模の利用者数を抱えるアリババだが、ユーザー数の伸び率はますます鈍化している。

【京東】物流サービスの売上は73%増加

▲京東の2020年Q3売上構成
(決算に基づきチャイトピ!作成)
(画像=チャイトピ!より引用)
  • 売上高は1742億元(約2兆7500億円)で前年比29%増加した。非GAAPベースの純利益は前年比80%増加の56億元(約883億円)。一方、営業利益は44億元(約694億円)で前年比8%減少。
  • 商品販売の売上は1514億元(約2兆3900億円)、そのうち家電やデジタル製品カテゴリーの売上は933億元(約1兆4700億円)で前年比23%増加した。日用品カテゴリーの売上は581億元(約9170億円)で前年比35%増加した。
  • 広告や物流を含めたサービスの売上は228億元(約3600億円)で前年比43%増加した。そのうち、物流事業の売上は104億元(約1640億円)で前年比73%増加であった。
  • 利用者数では、9月末までの年間アクティブユーザーが4.4億人で前年比32%増加。3年ぶりに伸び率を更新した。

【拼多多】初の四半期黒字化を実現、アリババに迫るユーザー数

大規模な補助金投入でユーザーを増やしたが、黒字化の道のりは遠いと懸念されていた拼多多はQ3で初めての四半期黒字化を実現させた。決算発表を受け、拼多多の株価は2日間で約40%上がった。

▲拼多多の2020年Q3売上構成
(決算に基づきチャイトピ!作成)
(画像=チャイトピ!より引用)
  • 売上高は142億元(約2241億円)で前年比89%増加。非GAAPベースの純利益は4.6億元(約72億円)で、上場以降初めての四半期黒字化を実現させた。
  • オンラインマーケティング売上は128億元(約2020億円)で前年比92%増加した。
  • 利用者数では月間アクティブユーザー(MAU)が6.4億人で前年比50%増加。アリババ(8.8億人)にまた一歩近づいた。
  • 9月末時点での年間GMVは14576億元(約23兆59億円)で、前年比73%増加した。また、ユーザーの平均年間消費額は1993元(約31500円)で前年比27%増加した。
     

好調が続くゲーム2社

新型コロナウイルスによる巣ごもり需要の急増で、中国オンラインゲーム関連企業達は上半期に好調な業績を出した。下半期に入りコロナが収束しつつある今、売上は落ち着いていくと分析されたが、テンセントとネットイース(網易)の決算を見ると、その好調は今も維持されている。

▲テンセントとネットイースの売上と最終損益
(決算に基づきチャイトピ!作成)
(画像=チャイトピ!より引用)

【テンセント】市場予想を上回る29%の増収

▲テンセントの2020年Q3収益構成
(決算に基づきチャイトピ!作成)
(画像=チャイトピ!より引用)
  • 売上高は1254億元(約1兆9800億円)で前年同期より29%増加し、市場予想を上回った。純利益も385億元(約6076億円)で前年比89%増加した。投資先企業の評価額成長の影響を除いた非GAAPベースの純利益は323億元(約5098億円)で前年比32%増加した。
  • オンラインゲーム事業の好調は続いており、売上は414億元(約6534億円)で前年比45%増加した。
  • フィンテック及び企業向けサービスの売上は332億元(約5240億円)で、前年比24%増加した。
  • 広告事業売上は213億元(約3361億円)で前年比16%増加した。そのうちSNS広告の収益が21%増加の178億元(約2810億円)、媒体広告は前年比1%減少の36億元(約568億円)であった。
  • SNSアプリの利用者数では、微信と国際版wechatの合計MAUが12.1億人で前年比5.4%増加した。一方で、QQの利用者数は引き続き減少しており、Q3ではMAUが6.17億人で前年比5%減少であった。

【ネットイース】今尚収益の柱であるゲームとオンライン教育の急成長

▲ネットイース2020年Q3売上構成
(決算に基づきチャイトピ!作成)
(画像=チャイトピ!より引用)
  • 売上高は187億元(約2950億円)で前年比27.5%増加した。非GAAPベースの純利益は37億元(約583億円)で共に市場予想を上回った。
  • オンラインゲーム売上も139億元(約2193億円)で前年比20%増加した。「荒野行動」や「第五人格」などのネットイースの代表的ゲームは日本市場での好調が続く。
  • オンライン教育事業の「有道」の成長が著しく、売上は9億元(約142億円)で前年比159%も増加した。イノベーションとその他サービスの売上は39億元(約615億円)で前年比42%増加である。
     

回復する自動車市場、新興EV メーカー3社が増収

中国自動車市場の回復と政府の新しいエコカー支援計画の発表を受け、エコカー関連株価は高騰している。NIO(蔚来)、xiaopeng(小鵬)、理想汽車のQ3決算は3社共に増収であった。

▲NIO、xiaopeng、理想汽車の2020年Q3売上高と最終損益
(決算に基づきチャイトピ!作成)
(画像=チャイトピ!より引用)
  • NIOの売上高は45億元(約710億円)で前年同期より146%増加した。純損失は10億元(約157億円)で前年比58%減少した。Q3の納車台数は12206台で前年比154%増加であった。
  • Xiaopengの売上高は20億元(約315億円)で前年同期より342%増加した。納車台数は8578台で前年同期より166%増加した。
  • 理想汽車の売上高は25億元(約394億円)で、2020年Q2より28%増加した。純損失は1億元(約15億円)でQ2より42%赤字が拡大した。納車台数は8660台でQ2より31%増加であった。

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