グルメ杵屋は9月25日、収益の改善が見込めない店舗について退店する方針を決定した。来年3月までに、うどん・そば業態を中心とした80店舗程度を予定している。これにより、現在の店舗数443店舗の約18%に相当する店舗を退店することになる。

新型コロナウイルス感染症の影響で外食産業は大きな打撃を被っている。緊急事態宣言解除後も客足の戻りは鈍く、都心型店舗など居酒屋チェーンは、立地や業態によって業績に大きな差が出ている。

グルメ杵屋は店舗の多くが駅商業施設やショッピングセンター内の立地。6~8月の既存店売上高は平均で65%程度で、店舗によってはさらに厳しい状況だと推測される。

外食産業では、吉野家HDやジョイフル、ワタミなど大手外食チェーンが新型コロナによる収益悪化で数十店舗から百店舗の退店を公表している。新型コロナの影響が長期化すれば、こうした動きがさらに拡大する可能性がある。

 

提供元・食品新聞

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