慌てて回線を変えるよりも『待ち』

ビデオ会議を始めてはみたけれど、コマ落ちしている、音声がちょっと悪い……「ちょっと待って繋ぎ直すね」そんな経験はないだろうか?

筆者の書斎はネットワーク回線が来ているリビングから遠いし、そもそも家に来ている回線がすこぶる遅いので、そんなことがしばしば起こる。特に夜6~8時頃は、ネットワーク回線が込み合うのか、ビデオ会議でコマ落ちしたり、画面が荒れたりということが起こる。

これまでは、回線の早い(ただし家族のいる)リビングまで移動したり、iPadやiPhoneなど他の端末で繋ぎ直したりしていた。

でも、そのまま待った方が良さそうだ。

というのも、先日Webexの取材で聞いたのだが、ビデオ会議というものは人物が静止している場合が多いので、トラフィックを抑制するために、動いた部分の差分の映像だけを更新しているのだそうだ。たいてい背景の画像はまったく動かない。だからそこは送り直さず、動いた部分だけを送受信しているという。おそらくこのあたりの仕組みは、どのビデオ会議システムでも同じだろう。

つまり、会議を始めた最初の頃は、背景の画面を含めた、全体の画像を送受信しているからトラフィックが多いが、そのうち動いた部分だけの送受信になるから送受信するデータ量は少なくなるのだ。だから、会議が始まった時に回線が逼迫してコマ落ちしたり、画像が荒れたりしても、しばらく待ってると通信量に余裕が出てくるので、スムーズな映像になるということだ。

そういえば、最初「ちょっと回線速度遅いな、この会議厳しいかな」と思っても、しばらくすると滞りなく映像が送受信されるようになることが多い気がする。

というわけで、会議の最初にちょっと画像が荒れても「待ち」が、リモートワーク時代を快適に暮らすコツと言えそうだ。

出典
flick! digital (フリック!デジタル) 2020年5月号 Vol.103

編集長
村上 タクタ

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

提供元・FUNQ/flick!

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