フリーマーケットアプリを運営するメルカリは4月30日、2020年6月期第3四半期の連結決算(2019年7月1日~2020年3月31日)を発表した。売上高は533億5000万円、営業損益は202億9200万円の赤字、純損益は222億1200万円の赤字だった。また、2020年6月期の通期連結業績予想を下方修正した。売上高は730~750億円、営業損益は250~230億円の赤字、当期純損益は276~261億円の赤字に下方修正した。

日本国内でフリマアプリ市場が拡大を続けている中で、メルカリは中長期での継続的な成長を図るため、特に出品と購入のバランスの最適化に注力している。その結果、日本国内における流通総額はこの第3四半期連結累計期間において4454億円と、前年同期と比べ843億円増加した。また、2019年2月に提供を開始したスマホ決済サービス「メルペイ」の利用者数は600万人を超え、順調に増加している。一方、米国では「メルカリ」の拡大に向けて、認知度の向上と顧客の多種多様なニーズに応えるために、出品および配送の最適化を行っており、米国内における流通総額は430億円と、前年同期に比べ137億円増加した。なお、新型コロナウイルス感染症の影響はほとんど出なかった。

文・関根美紅/提供元・SEVENTIE TWO

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