三井住友カードの「NL(ナンバーレス)」はプラスチックカードがあり番号非記載でセキュリティ性が高い。「CL(カードレス)」はリアルカードがなくスマホ1台で完結する利便性がある。それぞれの特徴を理解して、自分に合ったキャッシュレス生活を見つけよう。
三井住友カードのNLとCLの違い
NLはプラスチックカードが発行されるが、CLはリアルカードが発行されず、スマホアプリだけで利用する形態である。
三井住友カード(NL) (カードあり) |
三井住友カード(CL) (カードなし) |
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プラスチックカード | あり | なし |
デジタルカード (アプリ) |
あり | あり |
ATM利用 | 可 | 不可 |
店舗での リボ払い・分割払い |
可 | 可 |
海外 キャッシュサービス |
可 | 不可 |
申込対象 | 満18歳以上の方 (高校生は除く) |
満18歳以上の方 (高校生は除く) |
年会費 | 永年無料 | 永年無料 |
電子マネー | 三井住友カードiD、 ApplePay、 GooglePay、 三井住友カードWAON、 PiTaPaカード |
三井住友カードiD、 ApplePay、 GooglePay、 三井住友カードWAON、 PiTaPaカード |
旅行傷害保険 | 最高2,000万円の海外旅行傷害保険 ※事前に当該カードでクレジット決済 することが前提 |
最高2,000万円の海外旅行傷害保険 ※事前に当該カードでクレジット決済 することが前提 |
貯められるポイント | Vポイント | Vポイント |
利用可能枠 | ~100万円 | ~100万円 |
支払い日 | 15日締め翌月10日払い/ 月末締め翌月26日払い ※選択可 |
15日締め翌月10日払い/ 月末締め翌月26日払い ※選択可 |
国際ブランド | Visa、Mastercard | Visa、Mastercard |
即時発行 | 可 | 可 |
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
プラスチックカードがあるNLは、スマホ決済やカード自体を利用した決済にも対応する。また、カード番号や有効期限がカード表面に記載されていないため、盗み見や紛失時の悪用リスクが低く、セキュリティが高い。ただし、オンラインショッピング時にカード番号を確認する必要があり、従来型カードよりも手間がかかる場合がある。
CLはリアルカードが存在しないため、紛失リスクを完全に排除できる。さらに、スマホ1台で決済が完結する利便性があり、財布を持ち歩きたくない人やスマホ中心のライフスタイルに適している。ただし、カードの実物が必要な場面には対応できないため、使用シーンを考慮する必要がある。
NLは、カードの実物が必要な場面がありながらセキュリティを重視したい人に向いている。CLは、スマホ1台で完結したい人やカードの実物を持ちたくない人におすすめだ。
三井住友カード(CL)のメリット
三井住友カード(CL)には、カードそのものを持たないことによる利便性やセキュリティの高さがある。スマホ1台で完結する特性が特徴であるため、特に以下のようなメリットが挙げられる。
財布を持たずに買い物ができる
三井住友カード(CL)は、スマホ決済に対応している。カードそのものが不要なため、現金やカードを持ち歩かなくても買い物ができる。これにより持ち物を減らし、カードや現金を紛失するリスクを軽減できる。
カード紛失・盗難のリスクが低い
CLはリアルカードを発行しないため、カードそのものを紛失するリスクがない。この点がNLと比較した際の大きな利点だ。NLはカード表面に番号がないためセキュリティは高いが、カードの実物を持つ必要があるため紛失時の悪用リスクが残るからだ。
コンビニでのポイント還元率が高い
コンビニでのタッチ決済のポイント還元率が、通常のカードに比べて高いのも三井住友カード(CL)の特徴だ。2024年11月現在、対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済で最大7%(※1)ポイント還元される。
ただし、NLでもスマホ決済を利用する場合、同様に7%(※1)還元となる。一方、NLでカードを直接利用した場合は5%還元にとどまるため、CLのスマホ決済と比べるとポイント還元率に差が生じる。
三井住友カード(CL)のデメリット
三井住友カード(CL)はカードレスの仕組みを採用しているが、NLと比較すると以下のようなデメリットがある。
ATMでのキャッシングが使えない
CLはカードの実物が発行されないため、ATMでキャッシング機能を利用することができない。現金を借り入れる場合は、指定した銀行口座への振り込み対応となる。このため、即時に現金を引き出したい場面では不便だ。
海外でカードが使えない
CLはプラスチックカードを持たないため、海外でのキャッシュサービスが利用できない。現地通貨が引き出せないのは、海外への旅行や出張が多い人にとって大きなデメリットだ。
スマホの充電が切れると使えない
CLはスマホで利用するため、スマホの電池が切れると決済ができない。従来のクレジットカードやNLであれば、物理カードがあるため代替手段として利用できるが、CLは完全デジタルのためこれが難しい。また、スマホの紛失や故障時には迅速に対応が求められる。
スマホの機種変更の際は移行手続きが必要
CLを利用している場合、スマホの機種変更時にはアプリの移行手続きが必要となる。頻繁に機種変更する人は注意が必要だ。
三井住友カード(CL)が向いている人
三井住友カード(CL)は、カードを持ち歩かずスマホ中心の生活を送りたい人に特に向いている。以下のタイプにおすすめだ。
スマホ決済に慣れている人
三井住友カード(CL)は、スマホを活用して決済を完結させるカードだ。そのため、日常的にスマホ決済を利用している人に向いている。
特に、スマホでの操作に慣れている人であれば、カードレスによる利用にもスムーズに対応できる。スマホで簡単に買い物を済ませたい人にとって、大きなメリットがある。
クレジットカードの管理が煩わしいと感じている人
CLはリアルカードを発行しないため、カードの物理的な管理が不要である。これにより、カードを紛失したり盗難に遭ったりするリスクがなくなる。管理が煩わしいと感じる人には適している。
ApplePay・GooglePayユーザーの人
ApplePayやGooglePayを普段から使っている人は、CLの特性を最大限に活かせる。これらのスマホ決済サービスと連携させることで、日常の決済やオンラインショッピングが簡単に行える。
三井住友カードはCL↔NLの切り替えもできる
これまでCLカードのメリットなど紹介してきたが、実はそのメリットを包括しているのがNLカードだ。
NLカードではタッチ決済やスマホアプリを活用することで、CLカードと同じように財布を持たずに買い物ができる。また、カード番号がカード表面に記載されていないため、セキュリティ面でも優れている。
一方、CLカードを利用している人でも、海外旅行や出張でカードの実物が必要になる場合には、NLカードに切り替えられる。
逆に、NLカードを利用していたが、カードレスの利便性を求める場合には、CLカードへ切り替えることもできる。この柔軟性によりライフスタイルやニーズに応じた選択が可能である。
CLからNL、またはNLからCLへの切り替えは、三井住友カードの公式アプリや会員専用サイトから手続きできる。手続きは簡単で、カード形態を選び、必要事項を入力するだけで完了する。
切り替え後、カードが届くまでの期間や、スマホアプリでの再設定が必要な場合があるため、事前に確認しておくことが重要である。
三井住友カード(CL)・NLの発行手順
三井住友カードでは、CLでもNLでも即時発行と通常発行のどちらかを選べる。即時発行では、最短10秒(※2)で即時発行可能である。また、カードは最短3営業日で発行される。
※即時発行ができない場合があります。
一方、通常発行はカードや契約情報を記載した書類が届くまでに約1週間かかる。 なお、CLでもNLでも契約内容や利用案内を記載した書類が登録住所に届く。カードレスであるCLの場合も同様であるため、登録時の住所が正確であることが重要だ。
- 公式サイトまたはアプリから申し込み
- 本人確認書類の提出
- 審査の完了
- カード情報の取得またはカードの郵送
三井住友カードの公式サイトまたはスマホアプリにアクセスし、希望するカードの種類(CLまたはNL)を選択する。申込画面で、氏名、住所、勤務先などの必要事項を入力する。
その後、運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類を提出する。即時発行を希望する場合は、オンラインでの本人確認が必要である。
申し込みが完了すると、審査が開始される。審査が通過すれば、即時発行では最短10秒(※2)でスマホアプリにカード情報が表示され、ApplePayやGooglePayに登録することで利用を開始できる。通常発行を選んだ場合は、契約情報を記載した書類やカードが約1週間で郵送される。
三井住友カードは、即時発行の利便性やCLとNLの選択肢により、利用者の多様なニーズに対応している。申し込みの流れが簡単であるため、初めてのクレジットカードにもおすすめである。
三井住友カード(NL)・CLは目的に合わせて使い分けよう
三井住友カードのNLとCLは、それぞれ異なる特徴と利便性を持っている。NLは物理的なカードを所有しつつも、カード番号が記載されていないためセキュリティ性が高く、海外旅行やATMキャッシングなど幅広い用途に対応できる。
一方、CLはリアルカードを持たない完全なカードレス仕様で、スマホ1台で手軽に利用できるという魅力がある。
カードの選び方は、利用者のライフスタイルや用途に応じて異なる。スマホ決済をメインにしたい人や、実物のカードを管理したくない人にはCLが向いている。一方、海外旅行やATM利用を想定している人にはNLが適している。
また、三井住友カードはCLとNLの切り替えが柔軟に対応可能である。スマホ決済を綿井に利用する場面が多い人はCLが便利であり、一方で海外旅行や現金の引き出しなどの物理カードが必要な場面ではNLが適している。このように行動パターンや利用シーンに応じて選び直すことができる。
切り替え手続きは簡単で、公式アプリや会員専用サイトから行えるため、必要に応じて利用形態を変更できる。
どちらのカードも即時発行が可能であり、スマホアプリを活用してすぐに利用を開始できる。また、対象店舗での7%(※1)還元など、多くの特典が用意されているため、自分の目的に合ったカードを選ぶことで、日常生活やショッピングをより便利でお得に楽しめる。
NLとCLのメリット、デメリットを十分に理解し、自分に合ったカードを選んで快適なキャッシュレス生活を実現しよう。