アメリカン・エキスプレス・カードのおすすめ8選
(画像=MONEY TIMES編集部)

アメリカン・エキスプレス(アメックス)は、旅行関連に特化した充実のサービスと、クレジットカードの中でも1、2を争うステータスの高さが特徴の国際ブランドだ。会員限定のイベントへの招待や空港VIPラウンジの使用、ホテルの無料宿泊特典や客室グレードアップなど、他社にはない独自の特典が魅力だ。

アメックスカードには種類があり、年会費や付帯サービスがそれぞれ異なる。カードを選ぶ際には、目的に応じた最適な一枚を選ぶことが重要だ。例えば、ステータスを重視するならプロパーカード、マイルを効率的に貯めたいなら航空系カード、豪華ホテルを満喫したいならホテル提携カードが適している。

今回はアメックスカードの種類と選び方、特におすすめの8枚のカードを紹介する。

目次

  1. アメリカン・エキスプレス・カードの種類と選び方
    1. ステータスを重視するならプロパーカード
    2. マイルを貯めたい・飛行機で快適に過ごすなら航空提携カード
    3. 豪華ホテルなどワンランク上の旅行体験を望むならホテル提携カード
  2. アメックスのクレジットカードおすすめ8選
    1. アメリカン・エキスプレス・グリーン・カードは月額1,100円でゴールド並みの特典とステータス性
    2. アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードは年200万以上使う人におすすめ
    3. プラチナ・カード(アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード)は最高峰のステータス
    4. Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カードは年間150万円以上の利用で3万5,000ポイント分の無料宿泊特典
    5. Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードゴールドエリート資格が自動付与
    6. ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードはヒルトンブランドのホテルやリゾートで2泊無料
    7. ANAアメリカン・エキスプレス・カードはマイルを無期限でじっくり貯められる
    8. ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは利用額に応じて8万マイル相当を獲得できる
  3. アメックスカードを保有するメリット
    1. 所有していることで、ステータスの象徴となる
    2. 上質な旅行体験を提供するサービスが付帯
    3. アメックスならではの特別なサービスが受けられる
  4. アメックスカードの注意点
    1. 年会費がかかる
    2. ポイント還元率が低い
    3. VISAやMastercardに比べて加盟店が少ない
  5. アメックスカードに関するよくある質問

アメックスカードの比較表
カード名 アメリカン・エキスプレス・
グリーン・カード
アメリカン・エキスプレス・
ゴールド・プリファード・カード
プラチナ・カード Marriott Bonvoy
アメリカン・エキスプレス・カード
Marriott Bonvoy
アメリカン・エキスプレス・
プレミアム・カード
ヒルトン・オナーズ
アメリカン・エキスプレス・
プレミアム・カード
ANAアメリカン・
エキスプレス・カード
ANAアメリカン・
エキスプレス・ゴールド・カード
年会費
(税込)
月会費
1,100円
3万9,600円 16万5,000円 2万3,100円 4万9,500円 6万6,000円 7,700円 3万4,100円
ポイント
還元率
0.5%〜10% 0.5%〜10% 0.5%〜10% 1.0%〜4% 1.5%〜6% 1.5%〜7% 0.5%〜10% 0.5%〜10%
海外旅行
傷害保険
最高
5,000万円
最高
1億円
最高
1億円
最高
3,000万円
最高
1億円
最高
1億円
最高
3,000万円
最高
1億円
国内旅行
傷害保険
最高
5,000万円
最高
5,000万円
最高
1億円
最高
2,000万円
最高
5,000万円
最高
5,000万円
最高
2,000万円
最高
5,000万円
国際
ブランド
AMERICAN EXPRESS
特典
サービス
・多彩な優待サービス
「グリーン・オファーズ」
・初月1ヵ月分月会費無料
・メタル製カード
・年間200万円以上の利用で
1泊2名分の無料宿泊券進呈
・キャッシュバッグや
割引などのダイニング特典
・プラチナ・コンシェルジュ・デスク
・メタル製プラチナ・カード
・フリー・ステイ・ギフト
などのホテルサービス
・毎年のカード継続と
条件達成で無料宿泊特典
・Marriott Bonvoy
「シルバーエリート」
会員資格自動付与
・家族カード1枚目無料
・毎年のカード継続と
条件達成で無料宿泊特典
・Marriott Bonvoy
「ゴールドエリート」
会員資格自動付与
・家族カード1枚目無料
・カード利用と継続で
ウィークエンド無料宿泊
最大2泊プレゼント
・ヒルトン・オナーズ・
ゴールドステータス
・カード利用100円につき
最大7ポイント貯まる
・1,000ポイント単位で
ANAのマイルへ移行可能
・ANAグループでのカード
利用ポイント1.5倍
・毎年のカード継続ごとに
2,000マイルプレゼント
・ポイント有効期限無期限
・ANAグループでのカード
利用ポイント2倍
・毎年のカード継続ごとに
2,000マイルプレゼント
申込条件
満20歳以上で安定収入のある方(パート・アルバイトは不可)
公式サイト 詳細 詳細 詳細 詳細 詳細 詳細 詳細 詳細

アメリカン・エキスプレス・カードの種類と選び方

アメリカン・エキスプレス・カードのおすすめ8選
(画像=MONEY TIMES編集部)

アメリカン・エキスプレス(アメックス)・カードには、大きく分けて「プロパーカード」「提携カード」「ライセンス提携カード」の3種類がある。

アメリカン・エキスプレス(アメックス)は、国際的なクレジットカードブランドでありながら、自社でクレジットカードを発行している。アメックスが他社と提携せずに単独で発行するカードは「プロパーカード」と呼ばれ、最も高いステータスを誇るとされている。

また、アメックスは企業と提携して発行するクレジットカードも提供しており、主な提携先にはホテルや航空会社がある。最近では百貨店と提携したカードも登場しており、これらの「提携カード」もアメックスが審査・発行を行うため、ステータスの高さは維持されている。

さらに、アメックス発行ではないが、クレジットカード会社がアメックスと提携して決済ネットワークの使用ライセンスを取得し、発行している「ライセンス提携カード」もある。代表例として、セゾン・アメリカン・エキスプレス・カードや楽天・アメリカン・エキスプレス・カードなどが挙げられる。

本稿では、アメックスが発行するプロパーカードと提携カードについて紹介する。

ステータスを重視するならプロパーカード

プロパーカードの特徴
カードの種類 特徴 クレジットカード
プロパーカード ・ステータス性が最も高い
・旅行関連のサービスが手厚い
・インビテーションがもらえる可能性あり
・アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード
・アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード
・プラチナ・カード

クレジットカードにステータスを求めるのであれば、アメックスの中でもプロパーカードが最初の選択肢となる。その理由は、ブランドの信頼性、高額な年会費、そして厳しい入会基準といった要素により、他のカードよりも一層高いステータスを誇るためである。

プロパーカードのステータスが高いとされる理由の一つに、ブランドの信頼性が挙げられる。プロパーカードは、カード発行会社自体が管理・運営しているカードであるため、発行元の信頼性やステータスが直接カードに反映される。特にアメックスはそのブランド自体に非常に高い価値を持つ。例えば、世界最大のブランディング専門会社「インターブランド」が発表した世界のブランド価値評価ランキング「Best Global Brands 2024」では、アメックスは27位にランクインしている(出典:Best Global Brands 2024)。

年会費の高さも、ステータスが高い理由の一つだ。プロパーカードの年会費は他社の同種のカードと比べて非常に高い。日本ではライセンス提携カードのセゾン・アメックスも有名だが、プロパーカードの年会費と比較してみるとその差は歴然である(下表)。

プロパーカードとセゾン・アメックスの年会費の比較
プロパーカード セゾン・アメックス
一般カード アメリカン・エキスプレス・
グリーン・カード

月会費:1,100円
年会費13,200円
セゾンパール・アメリカン・
エキスプレス・カード

年会費初年度無料
2年目以降:1,100円
ゴールドカード アメリカン・エキスプレス・ゴールド・
プリファード・カード

年会費:3万9,600円
セゾンゴールド・アメリカン・
エキスプレス・カード

年会費初年度無料
2年目以降:1万1,000円
プラチナカード プラチナ・カード

年会費:16万5,000円
セゾンプラチナ・アメリカン・
エキスプレス・カード

年会費:2万2,000円
出典:アメックスカード公式サイト、月会費と年会費は税込

特にプラチナ・カードの年会費16万5,000円(税込)はすべてのクレジットカードの中でも最も高額なものの1つである。

年会費の高いカードを持つことは、その年会費を払えるだけの経済的な余裕があるということだ。それが憧れとステータスにつながるのである。

また、アメックスのプロパーカードの中にはインビテーションのカードもある。インビテーションとは招待制のカードのことで、誰でもすぐに持てるものではない。選ばれた人しか持てないという希少性がさらなる付加価値と特別感を強調するのだ。

ステータスの高さが魅力のアメリカン・エキスプレス・プロパーカードですが、憧れだけで保有すると年会費が負担になる可能性があります。まずは、月額1,000円台で利用できるアメリカン・エキスプレス・グリーン・カードなどで試してみることをおすすめします。

マイルを貯めたい・飛行機で快適に過ごすなら航空提携カード

航空会社提携カードの特徴
カードの
種類
特徴 クレジットカード
航空会社
提携カード
・アメックスが航空会社と提携して
発行しているカード
・マイル還元率が高い
・マイルをもらえる特典が多い
・プロテクションサービスが充実している
・ANAアメリカン・エキスプレス・カード
・ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
・ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード
・デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カード
・デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード

飛行機での旅をより快適なものにしたいのなら、航空会社との提携カードが良いだろう。アメックスでは、「ANA」または「デルタ航空」と提携したカードを発行している。

航空会社提携カードでは、入会時と毎年の継続時にボーナスマイルがプレゼントされる。さらに、航空券の購入や搭乗マイルにもボーナスが加算される。例えばANAアメリカン・エキスプレス・カードは条件を満たすことで合計2万4,000マイルが貯まるため、年会費7,700円の元をとれてなおかつ1万6,000円以上お得だ。

ポイント還元率がプロパーカードに比べて高い上に、日々の買い物においても、ANA提携カードはマイルに交換できるポイントが、デルタ航空提携カードはスカイマイルが貯まる。そのため、あらゆる支払いを一枚にまとめることで、より広い範囲、遠い場所への旅行が可能になる。

ポイントからマイルへの移行レートが高い点もアメックスカードの特徴である。ANA提携カードの場合、1,000ポイントが1,000マイルに移行可能だ。これは一般的な移行レートよりも高く設定されている。例えば、三井住友カードのVポイントは500ポイントで250マイルに交換できるため、アメックスの移行レートがいかに優れているかがわかる。(出典:三井住友カード「ANAカード マイレージ移行について」)。

航空提携カードは、出張や帰省などで飛行機をよく使う人には特に適している。

ただし、航空会社提携カードには年会費が高い、利用できる航空会社が限られるといったデメリットがある点には留意しましょう。

豪華ホテルなどワンランク上の旅行体験を望むならホテル提携カード

ホテル提携カードの特徴
カードの
種類
特徴 クレジットカード
ホテル
提携カード
・アメックスがホテルと提携して
発行しているカード
・無料宿泊券がもらえる
・各種ホテルの上級会員ステータスが付与される
・ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カード
・ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード
・Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カード
・Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード

旅行でホテルステイを重視するなら、ホテル提携のアメックスカードが選択肢に入る。アメックスは、Marriott Bonvoyやヒルトン・オナーズのエリートステータスが得られる提携カードを発行している。

これらのホテル提携カードでは、年間一定額以上の利用やカード継続により、国内外のホテルで使える無料宿泊券がプレゼントされる。さらに、カードを持つだけで、世界的なホテルグループのエリートステータスが自動的に付与されるものもある。

例えば、Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カードでは、条件を満たすと、シェラトンやザ・リッツ・カールトンなど、Marriott Bonvoy参加ホテルで使える無料宿泊特典が提供される。具体的には、年間150万円以上の利用で、1泊分(上限5万ポイント)の無料宿泊特典が付与されるため、年会費を容易に回収できる仕組みとなっている。

また、基本会員にはMarriott Bonvoyの「シルバーエリート」会員資格が自動的に付与される点も魅力だ。このエリートステータスを取得すると、部屋のアップグレードやレイトチェックアウト、朝食無料サービスなど、さまざまな特別なサービスが受けられ、ホテル滞在がより充実したものとなるだろう。

提携ホテルでの利用によって高還元なボーナスポイントが付与されるほか、コンビニやオンラインショップなど日常の買い物でもポイントが貯まります。貯まったポイントはホテルでの宿泊や買い物に充当できます。

無料で発行できる家族カードのポイントは、基本カードにまとめて付与されるため、効率的にポイントを貯めることもできる。

アメックスのクレジットカードおすすめ8選

アメリカン・エキスプレス・カードのおすすめ8選
(画像=MONEY TIMES編集部)

ここではアメックスカードの中から、厳選した8枚のカードを詳しく紹介する。

アメリカン・エキスプレス・グリーン・カードは月額1,100円でゴールド並みの特典とステータス性

アメックス

(画像=アメックス公式より引用)

アメックス・グリーンは月額1,100円(税込)から保有できるため、まずはアメックスのブランド力や特典を気軽に試してみたい人におすすめです。

アメリカン・エキスプレス・グリーン・カードは、月1,100円で持てる、ゴールドカード並みの特典とステータス性を持つ、アメックスのスタンダード・カードです。

アメリカン・エキスプレス・グリーン・カードの基本情報
カード名 アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード
年会費(税込) 月会費1,100円
ポイント還元率 0.5%〜10%
海外旅行傷害保険 最高5,000万円(※利用付帯)
国内旅行傷害保険 最高5,000万円(※利用付帯)
国際ブランド AMERICAN EXPRESS
特典サービス ・多彩な優待サービス「グリーン・オファーズ」
・初月1ヵ月分月会費無料
申込条件 満20歳以上で安定収入のある方
(パート・アルバイトは不可)
公式サイト 詳細

ゴールドと同レベルの特典とステータス性を兼ね備える

グリーン・カードはアメリカン・エキスプレスの中ではいわゆる「一般カード」に位置づけられる。しかし、一般カードとは思えないほどの特典を受けられるので、グレードは他社のクレジットカードのゴールドカード並といわれる。

アメリカン・エキスプレス初の「月会費制」を採用している。クレジットカードには年会費無料のカードも多いが、アメックスのプロパーカード及びアメックス発行の提携カードには年会費無料のカードは存在しない(※)。そのため、アメリカン・エキスプレスを持つために年会費を払う価値があるのか見極めたいと思う人もいるだろう。

グリーン・カードであればサブスクリプション感覚でアメックスカードを持つことができる。しかも、初月の月会費は無料である。まずは気軽にアメックスカードを持ってみたいという人に特に適している。
※ライセンス発行の提携カードには一部無料カードあり

新しい体験を後押しする「グリーン・オファーズ」

グリーン・カード特有の特典としては、毎日に新しい体験をもたらしてくれる「グリーン・オファーズ」を紹介したい。

アメリカン・エキスプレス・カードのおすすめ8選
(画像=アメックス公式より引用)

グリーン・オファーズは、サブスクやフードデリバリーなど、日常の「やってみたい」を応援するためのさまざまな優待サービスだ。一例を挙げると、以下のような特典がある。

グリーン・オファーズの特典例
・ 対象レストランにて2名以上予約で1名分のコース代金無料(2 for 1ダイニング by 招待日和-グリーン・オファーズ-)
・ 対象レストラン15%割引特典&対象カフェコーヒー特典
・ 通常月額1万780円のブランドバッグのレンタルが、3ヵ月間月額1,100円(ラクサス特典)
・ 約1,300種類から選べる腕時計のレンタルを、初月80%オフ、2・3ヵ月目も50%オフ(KARITOKE特典)
・ 手土産やデイリーワインを、エノテカ・オンラインで常に5%オフ(ENOTECA特典)
・ フィットネスクラブが提供するオンラインフィットネスを、新規入会で2ヵ月無料、3ヵ月目以降月額1,980円(通常料金4,378円)(トルチャ特典)

他にも本の要約サービス、スニーカーレンタル、ホテル宿泊料金の割引、英会話の入会金割引など、さまざまな特典がある。

プライオリティ・パス(スタンダード会員)の年会費が無料

グリーン・カードの会員は、会員制の空港ラウンジサービスである「プライオリティ・パス(スタンダード会員)」を年会費無料で利用できる。プライオリティ・パスは、国内外1,400以上の空港VIPラウンジを1回35米ドル(約5,000円※)で利用できる会員制サービスだ。通常、プライオリティ・パスの(スタンダード会員)を利用するには年会費99米ドル(約1万4,850円)がかかるため、空港VIPラウンジを利用する人はそれだけで年会費の元を取れる。

ラウンジでは、飲食サービス、Wi-Fi、リラクゼーションスペースなどが提供されるため、待ち時間を快適に過ごすことができる。ビジネスや観光で飛行機をよく利用する人にとっては欠かせないサービスといえるだろう。
※2024年10月時点

本人だけでなく、同伴者も1名につき35米ドルで利用できるので、家族や同僚との移動中に突然待ち時間が発生しても安心です。
プライオリティ・パスを利用するには、事前にオンラインでプライオリティ・パスへ申し込み、アカウントを作成しておく必要があります。

まずはアメックスのマイアカウントにログインし、プライオリティ・パスの申し込みフォームへ必要事項を入力しましょう。申し込み完了後、案内に沿ってプライオリティ・パスのアカウントを作成すれば、デジタル会員証が発行されラウンジを利用できるようになります。

また、アメックスのプライオリティ・パスは空港ラウンジのみの利用となる。通常のプライオリティ・パスで提供されている空港内のレストランやスパの利用は含まれないので注意しよう。

一般カードとは思えない充実した旅行サービス

アメックスの特徴はなんといっても旅行サービスの手厚さだが、グリーン・カードの旅行サービスも他社の一般カードと比べて充実している。

まず、航空チケットや旅行パッケージなどの代金をカードで支払うと、国内外を問わず、カード会員および家族カード会員に最高5,000万円の旅行傷害保険が付帯する。

また、国内・海外を問わず、カードで購入したほとんどの商品について、購入後90日間の破損・盗難などの損害が年間最高500万円(免責金額1事故につき1万円)まで補償されるのだ。

旅行先から気軽に日本語で電話がつながる「グローバル・ホットライン」も心強いサービスだ。このサービスでは、世界中のほとんどの国から、レストランの予約やカード付帯の海外旅行傷害保険の問い合わせ、医療機関の紹介などについて、24時間通話料無料で相談できる。

航空系ゴールドカードにも引けを取らないマイル還元率

グリーン・カードはマイルが貯まりやすい。特にANAのマイル還元率は航空系ゴールドカードに引けを取らない。

ポイントプログラムでは、コンビニやスーパーなどの日常のカード利用で100円につき1ポイントのメンバーシップ・リワードが貯まる(ポイント加算対象外の加盟店は200円=1ポイント)。貯まったポイントは各種航空会社のマイルに移行可能だが、オプションプログラムである「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録することで、ANAマイルについては2倍、JALマイルについては1.2倍に移行レートがアップする。

■アメックスのポイントからマイルへの最小移行単位とポイント移行レート
メンバーシップ・
リワード・プラス
登録済み 未登録
ANAのマイル 1,000ポイント→1,000マイル 2,000ポイント→1,000マイル
JALのマイル 2,500ポイント→1,000マイル 3,000ポイント→1,000マイル
提携航空会社のマイル 1,250ポイント→1,000マイル 2,000ポイント→1,000マイル

この表からわかるように、ANAのマイル還元率は1.0%となる。これは、普段の買い物のマイル還元率でいえば、JALのCLUB-AゴールドカードやANA VISAワイドゴールドカードといった航空系ゴールドカードと同水準である。

メンバーシップ・リワード・プラスに登録するには、年間参加費として税込3,300円がかかるが、登録することでマイル移行時の移行レートが上がる。そのため、ポイントをマイルに交換するタイミングに合わせて、数年に1回だけ参加するのが良いだろう。

アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードは年200万以上使う人におすすめ

アメックス

(画像=アメックス公式より引用)

アメックス・ゴールドは年間200万円以上の決済をし、年1回以上高級ホテルに宿泊する・または年2回以上、国内外の高級レストランを利用する人におすすめです。

アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードは洗練されたメタル製のカードだ。ゴールドカードだがサービスや特典は他社のプラチナカード並みで、アメックスの中でも最もバランスの取れたカードといえる。

アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードの基本情報
カード名 アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード
年会費(税込) 3万9,600円
ポイント還元率 0.5%〜10%
海外旅行傷害保険 最高1億円(※利用付帯)
国内旅行傷害保険 最高5,000万円(※利用付帯)
国際ブランド AMERICAN EXPRESS
特典サービス ・メタル製カード
・年間200万円以上の利用で1泊2名分の無料宿泊券進呈
・キャッシュバッグや割引などのダイニング特典
申込条件 満20歳以上で安定収入のある方
(パート・アルバイトは不可)
公式サイト 詳細

高級ホテルに無料宿泊できる「フリー・ステイ・ギフト」

アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードの特別な特典に、「フリー・ステイ・ギフト」がある。これは、1年間のプログラム期間中に200万円以上カードを利用したうえで、カードを継続すると、国内対象ホテルの1泊2名分の無料宿泊券がプレゼントされるサービスだ。

対象ホテルは、北海道から沖縄までの主要都市にあり、以下のような一流ホテルがラインアップされている。

・対象ホテルの一例

西武プリンスホテル&リゾーツ、マリオット・インターナショナル、オークラニッコウホテルズ、ハイアットホテルズアンドリゾーツ、ニューオータニホテルズ、ロイヤルパークホテルズ

例えば、東京マリオットホテル(部屋タイプ:デラックスキング/ツイン)に、1泊2名で宿泊する際の通常の参考料金は5万8,622円〜12万8,430円となっている(2024年10月15日時点)。この宿泊費が無料になるので、フリー・ステイ・ギフトの利用だけでも年会費を払う価値はあるだろう。

レストラン料金が一部無料「ゴールド・ダイニング by 招待日和」

「ゴールド・ダイニング by 招待日和」は、対象レストランで所定のコースメニューを2名以上で予約利用した場合、1名分のコース料金が無料になるサービスだ。誕生日や結婚記念日など、特別な日に利用するのもいいだろう。

1名分が無料になる特典は、アメックス・グリーン・カードの「2 for 1 ダイニング by 招待日和 -グリーン・オファーズ-」と同様であるが、対象レストランの数に違いがある。「グリーン・オファーズ」では国内約100店舗が対象なのに対し、「ゴールド・ダイニング by 招待日和」は国内およびシンガポールにある約250店舗が対象だ。シンガポール出張が多いビジネスパーソンには、特に便利な特典といえるだろう。

最高補償額1億円の「海外旅行傷害保険」が付帯

旅行傷害保険が手厚いのもアメックスの特徴の1つだ。ゴールド・プリファード・カードでは海外旅行で最高1億円、国内旅行で最高5,000万円の傷害保険が付帯している。病気や怪我以外でも、例えば旅行先で所持品を盗まれた際の補償もある。

これらの補償は基本カード会員はもちろん、配偶者や基本カード会員と生計を共にする子や両親などの家族についても、旅行代金をカードで決済すれば補償が自動的に適用される(※)。
※補償額は同一でない場合あり

また、海外旅行では、航空便の遅延により臨時出費した食事代、乗継便に搭乗できなかった場合に臨時出費した食事代・宿泊代も補償されるのだ。特に海外への旅行や出張が多い人にメリットが多いといえる。

世界中の空港ラウンジを無料利用「プライオリティ・パス」

アメックスの対象カード会員は、会員制の空港ラウンジサービス「プライオリティ・パス」を年会費無料(通常99米ドル)で利用できる。これはグリーン・カードの特典でも紹介したサービスである。

グリーン・カードではラウンジ利用料として1回ごとに35米ドルが発生した。しかし、ゴールド・プリファード・カードでは年2回まで無料で利用できる(3回目以降は1回につき35米ドル)。この特典だけでも約1万円に相当する(1ドル=150円として換算)。

また、ゴールド・プリファード・カードでは、基本カード会員だけでなく、家族カード会員も同様に年2回まで無料でラウンジを利用できるのが特徴だ。

アメックス・グリーンとアメックス・ゴールドどっちがお得?

アメックス・グリーンとアメックス・ゴールド、どちらを選ぶべきか迷う方も多いのではないだろうか。結論から言うと、年間200万円以上の利用を想定しており、年に一度は高級ホテルに宿泊したいという方には、アメックス・ゴールドがおすすめだ。ゴールドカードには、年間200万円以上の利用で獲得できる「フリー・ステイ・ギフト」という特典があり、豪華なホテルに無料で宿泊できるチャンスが得られる。この特典はグリーンカードにはない、ゴールドカードならではの魅力だ。

アメックス・グリーン アメックス・ゴールド
年会費 1,100円/月(税込)
年会費13,200円(税込)
3万9,600円
・ 1回35米ドル ・年2回まで無料
(3回以上は1回35米ドル)
保険 ・旅行傷害保険
・ショッピング・プロテクション
・オンライン・プロテクション
・リターン・プロテクション
・スマートフォン・プロテクション
・旅行傷害保険
・ショッピング・プロテクション
・オンライン・プロテクション
・リターン・プロテクション
・キャンセル・プロテクション
・スマートフォン・プロテクション
・航空便遅延補償
旅行 ・国内外の空港ラウンジ
・カード会員様専用旅行予約サイト
【アメリカン・エキスプレス・トラベルオンライン】
・ザ・ホテル・コレクション・
国内クーポン(15,000円分)
・フリー・ステイ・ギフト
・トラベルクレジット 10,000円分
・ホテル・メンバーシップ
・国内外の空港ラウンジ
・手荷物無料宅配
グルメ ・2 for 1 ダイニング by 招待日和
‐グリーン・オファーズTM-
・レストラン15%割引特典
・ゴールド・ダイニングby招待日和
・ポケットコンシェルジュ ダイニング
20%キャッシュバッグ
(年間最大10,000円分)
・レストラン15%割引特典
・ホテルダイニング特典

まずは月会費制のグリーン・カードでアメックスのサービスを体験し、自分に合っていると感じたらアメックス・ゴールドへのアップグレードを検討するのも良いだろう。

プラチナ・カード(アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード)は最高峰のステータス

アメックス

(画像=アメックス公式より引用)

プラチナ・カード(アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード)は他カードとは一線を画す、最高峰のステータスを保持・活用したい人におすすめです。

プラチナ・カード(アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード)はアメックスの中だけでなく、数あるクレジットカードの中でもトップクラスのステータスを持つカードだ。2019年4月からインビテーション不要で申し込みが可能となっている。

プラチナ・カードの基本情報
カード名 プラチナ・カード
年会費(税込) 16万5,000円
ポイント還元率 0.5%〜10%
海外旅行傷害保険 最高1億円(※利用付帯)
国内旅行傷害保険 最高1億円(※利用付帯)
国際ブランド AMERICAN EXPRESS
特典サービス ・プラチナ・コンシェルジュ・デスク
・メタル製プラチナ・カード
・フリー・ステイ・ギフトなどのホテルサービス
申込条件 満20歳以上で安定収入のある方
(パート・アルバイトは不可)
公式サイト 詳細

会員限定の特別優待「ファイン・アンド・ホテル・リゾート」

「ファイン・アンド・ホテル・リゾート」は、アメックスが厳選した世界1,500ヵ所以上のホテルやリゾート施設が参加する、プラチナ・カード会員限定の特別な優待プログラムだ。

ファイン・ホテル・アンド・リゾートの対象には、マンダリンオリエンタルやアンデルマットなど、洗練された高級ホテルが名を連ねている。 対象ホテルでは、次のような特典が用意されている。

ファイン・アンド・ホテル・リゾートの優待内容
・宿泊部屋のアップグレードサービス
・12:00からのアーリーチェックイン
・16:00までのレイトチェックアウト確約
・滞在中の朝食を2名分までサービス
・客室内のWi-Fiの利用が無料

このほか、ホテルによってはオリジナル特典が用意されていることもある。

宿泊部屋のアップグレードと12:00からのアーリーチェックインに関しては、チェックイン時の空室状況によって利用できないことがあります。

24時間365日使える「プラチナ・コンシェルジェ・デスク」

アメックスが提供する「プラチナ・コンシェルジュ・デスク」は、カードやサービスの問い合わせから旅の準備やレストランの予約など、さまざまな相談や要望に24時間365日、通話料無料で応えてくれる、プラチナ・カード会員限定のサービスだ。

ここでは主なサービスを紹介する。

プラチナ・コンシェルジュ・デスクで利用できるサービス
<旅の手配>
国内外を問わず、航空券やレンタカー、クルーズ船の手配から、世界中の主要ホテルや有名レストランの予約まで、旅に関する要望を伝えるだけで、最適なプランを作成・提案してくれます。

<ショッピングの手配>
記念日やお祝いに合わせて、花やフルーツ、ワイン、シャンパンなど、ご希望に沿ったギフトの手配が可能です。ギフトの内容相談から手配まで、細やかな対応を提供します。また、日本未発売で入手方法が分からない商品についても、代わりに探索し、発注や購入をサポートします。

<非日常体験のサポート>
会員制の高級ゴルフクラブやプライベートクルーズを優待料金で利用できるほか、通常は非公開の文化財の特別拝観の手配や、海外のコンサート、オペラ、演劇、イベントなどのチケット手配も可能な限り対応します。

このように、プラチナ・カードを所有することで、24時間いつでも相談できる専属秘書を持つのと同等の価値が得られるといえるだろう。

購入代金を最大100%保証「ホームウェア・プロテクション」

プラチナ・カードの特典の1つ「ホームウェア・プロテクション」も見逃せないサービスだ。この特典では、保有している電化製品、パソコン、カメラなどが万が一破損した場合や盗難にあった場合、保証が受けられる。

保証の対象は、メーカー保証期間が1年間(6ヵ月や3年間などは対象外)の家電製品やパソコン、時計、カメラ、電話機(携帯電話を除く)だ。注目なのはアメックスカードでの購入でないものも対象となる点だ。

1年間のメーカー保証が切れた後も、使用期間に応じて購入金額の50%〜100%が補償される(下表)。

保証期間と保証金額
保証期間 保証金額
購入日から6ヵ月 購入金額の100%
6ヵ月〜1年 購入金額の90%
1年〜2年 購入金額の80%
2年〜3年 購入金額の70%
3年〜4年 購入金額の60%
4年〜 購入金額の50%

ブラックカードへのインビテーションが届く可能性も

アメリカン・エキスプレスが発行する通称ブラックカードの「アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード」は、数あるクレジットカードの中でも最高峰のステータスを持つ。

しかし、このセンチュリオン・カードに関する情報はアメックスの公式サイトには一切掲載されておらず、その詳細は所有者の証言に基づくものがほとんどだ。

センチュリオン・カードはプラチナ・カードのさらに上位に位置しており、入会金や年会費は非常に高額とされるが、その分、持つ者に極めて高いステータスを与える。

プラチナ・カードの利用額を増やし、継続的に使用することで、センチュリオン・カードのインビテーションを受ける可能性が高まるといわれている。

アメックス・ゴールドとプラチナ・カードの特典(一部)を比較

アメックス・ゴールドはコストパフォーマンス重視で旅行や外食を楽しみたい方に、プラチナ・カードは高級ホテルやコンシェルジュサービスを含む上質な体験を重視する方に向いている。

■アメックス・ゴールドとプラチナ・カードの特典(一部)を比較
アメックス・ゴールド プラチナ・カード
(アメリカン・エキスプレス・
プラチナ・カード)
年会費 39,600円(税込) 165,000円(税込)
トラベル ● フリー・ステイ・ギフト
(継続特典)
● トラベルクレジット 10,000円分
(継続特典)
● Global Lounge CollectionTM
● ファイン・ホテル・アンド・リゾート
● ホテル・メンバーシップ
● トラベルクレジット30,000円
(初年度のみ)
● トラベルクレジット20,000円
(カード更新時)
● フリー・ステイ・ギフト
グルメ ● ゴールド・ダイニングby招待日和
● ポケットコンシェルジュ ダイニング 20%
キャッシュバッグ(年間最大10,000円分)
● レストラン15%割引特典
● ホテルダイニング特典
● 2 for 1 ダイニング by招待日和
● 日本の極 KIWAMI 50
● レストラン15%割引特典
● グローバル・ダイニング・
キャッシュバック
コンシェルジェ プラチナ・コンシェルジェ・
デスク

アメックス・ゴールドは、年間200万円以上を利用し、旅行や食事にお得感を求める方におすすめだ。特に、フリー・ステイ・ギフトでの無料宿泊特典やトラベルクレジットが、旅行好きな方にとっては魅力的だろう。

一方、アメックス・プラチナは年会費が高額だが、空港ラウンジや高級ホテルでの優待、専用コンシェルジュサービスなど、ラグジュアリーなサービスを好む方には最適だ。

Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カードは年間150万円以上の利用で3万5,000ポイント分の無料宿泊特典

アメックス

(画像=アメックス公式より引用)

Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カードは、Marriott Bonvoyの会員プログラムを活用し、国内外のMarriottグループホテルに頻繁に滞在する方に特におすすめです。

Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カードはアメックスとMarriott Bonvoyの提携カードである。Marriott Bonvoyは世界1万ヵ所以上・30ブランド以上のホテルで手厚いサービスが受けられるロイヤルティプログラムだ。

Marriott Bonvoyのロイヤルティプログラムとは
Marriott Internationalが提供する世界的なロイヤルティプログラム。会員になると宿泊や各種サービスを利用することでポイントが貯まり、特典に交換できる仕組みです。世界中のマリオット系列ホテルで、無料宿泊やアップグレード、エリートステータスなどさまざまな特典を受けられます。

■Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カードの基本情報
カード名 Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カード
年会費(税込) 2万3,100円
ポイント還元率 1.0%〜4%
海外旅行傷害保険 最高3,000万円(※利用付帯)
国内旅行傷害保険 最高2,000万円(※利用付帯)
国際ブランド AMERICAN EXPRESS
特典サービス ・毎年のカード継続と条件達成で無料宿泊特典
・Marriott Bonvoy「シルバーエリート」会員資格自動付与
・家族カード1枚目無料
申込条件 満20歳以上で安定収入のある方
(パート・アルバイトは不可)
公式サイト 詳細

年間150万円以上の利用で3万5,000円分の無料宿泊特典

カードの入会日もしくは切替日から毎年1年間のプログラム期間中に、Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・カードを合計150万円以上利用し、翌年度以降も継続すると、無料宿泊特典1泊1室分(交換レート3万5,000ポイントまで)がプレゼントされる。

また、保有するポイント(最大1万5,000ポイント)と無料宿泊特典を合算すれば、交換レート5万ポイントまで無料宿泊に交換することも可能だ。

ホテルサービスは手厚く、無料宿泊以外にもさまざまな特典がある。例えば、国内外のザ・リッツ・カールトンまたはセントレジスに2連泊以上の宿泊を、Marriott Bonvoyウェブサイトまたはカスタマーセンターを経由して「100米ドルのプロパティクレジット」付き宿泊プランで予約すると、レストランやスパなどMarriott直営の館内施設で利用できる「100米ドルのプロパティクレジット」を獲得できる。

ホテル利用にこだわるのであれば、これらの特典だけでも十分年会費を払う価値があるだろう。
※税込価格

年間100万円以上の利用でMarriott Bonvoyのゴールドエリート取得可

Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カードの基本会員には、Marriott Bonvoy「シルバーエリート」会員資格が自動的に付与される。これにより、レイトチェックアウトやホテル内での対象の買い物に対して10%のボーナスポイントなど、ホテル滞在がより楽しくなる特典を受けることができる。

さらに、通常25泊以上の宿泊を達成しなければ取得できないMarriott Bonvoy「ゴールドエリート」会員資格を、年間合計100万円以上のカード利用で取得できるのだ。

ゴールドエリート会員になると、次のような特典を受けることができる。

ゴールドエリート会員の特典例
・Marriott Bonvoyロイヤルティプログラム参加ホテル利用による獲得ポイント数が25%アップ
・チェックイン時の空室状況により、部屋タイプがアップグレード
・14:00までのレイトチェックアウト
・滞在時の利用で、25%のボーナスポイント

Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カードとアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードのホテル優待を比較してみると、前者はMarriott Bonvoyホテルへの滞在が頻繁な方やMarriott会員としての特典を最大限に活かしたい方に、後者はMarriott以外のホテル利用も視野に入れている方や、ホテル・レストラン利用を幅広く楽しみたい方に適していることがわかる。

■アメックスカードのホテル特典を比較
Marriott Bonvoy
アメリカン・エキスプレス・カード
アメリカン・エキスプレス・
ゴールド・カード
年会費 2万3,100円 3万9,600円
ホテル優待 ・無料宿泊特典
・100米ドルのプロパティクレジット
・部屋のアップグレード
・Marriott Bonvoy「シルバーエリート」
会員資格が自動的に付与
・ザ・ホテル・コレクション
世界のホテル・リゾートでの
優待料金や特典のサービス。
・チェックアウト時に館内施設
利用代金より100米ドル相当オフ

・チェックイン時の空室状況により、
お部屋をアップグレード
予約時に支払うと、100円=2ポイント
※ 通常1ポイント+ボーナス1ポイント

特に「ゴールドエリート会員資格」は、Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カードならではの優待であり、他のアメックスカードと差別化のポイントとなる。

旅行傷害保険は海外が最高3,000万円、国内が最高2,000万円

Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カードに付帯する旅行傷害保険は、アメックスのプロパーカードと比較するとやや見劣りするといえるだろう。具体的には、アメックスカードで航空券やパッケージツアーの代金を支払うことで、海外旅行傷害保険は最大3,000万円、国内旅行傷害保険は最大2,000万円の障害死亡・後遺障害保険が適用される。この保険金額は、一般ランクに位置するアメリカン・エキスプレス・グリーン・カードと比較しても低めだ。

■アメックスカードに付帯する旅行傷害保険の最高保険金額を比較
Marriott Bonvoy
アメリカン・エキスプレス・カード
アメリカン・エキスプレス・
グリーン・カード
海外旅行傷害保険 3,000万円 5,000万円
国内旅行傷害保険 2,000万円 5,000万円

しかしクレジットカードの中には海外旅行傷害保険が付帯していても、国内旅行傷害保険が付帯していないものは多い。その点、このカードの補償内容であれば、海外旅行だけでなく国内での旅行や出張時にも安心だろう。

家族カード1枚目無料

Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カードでは、家族カードの年会費が1枚無料になる。家族カード会員でも、基本カード会員が利用できる特典やサービスの多くを利用可能だ。

家族カードの利用分は基本カードに集約される。したがって、年間150万円以上の利用で獲得できる無料宿泊特典や、年間100万円以上の利用で取得できるMarriott Bonvoyゴールドエリート会員資格などの特典が受けやすくなるだろう。

家族カードはそれぞれに利用限度額が設定できるため、家族の支出管理にも役立つ。

Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードゴールドエリート資格が自動付与

アメックス

(画像=アメックス公式より引用)

Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードは、無料宿泊特典で年会費の元を取れるため、特典を活用して高級ホテルに泊まりたい方に最適です。

Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードは、Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・カードの最上位カードだ。世界最大のホテルグループMarriott Bonvoyのホテルやリゾートで、上質なホテルステイを楽しむことができる。

■Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードの基本情報
カード名 Marriott Bonvoy
アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード
年会費(税込) 4万9,500円
ポイント還元率 1.5%〜6%
海外旅行傷害保険 最高1億円(※利用付帯)
国内旅行傷害保険 最高5,000万円(※利用付帯)
国際ブランド AMERICAN EXPRESS
特典サービス ・毎年のカード継続と条件達成で無料宿泊特典
・Marriott Bonvoy「ゴールドエリート」会員資格自動付与
・家族カード1枚目無料
申込条件 満20歳以上で安定収入のある方
(パート・アルバイトは不可)
公式サイト 詳細

無料宿泊特典の利用で年会費のモトが簡単に取れる

Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードの大きな特徴は、無料宿泊特典の利用で年会費の元が簡単に取れることだ。

カードの入会日または切替日から毎年1年間のプログラム期間中に、Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードを合計150万円以上利用し、翌年度以降も同カードを継続すると、無料宿泊特典1泊1室分(上限5万ポイント)がプレゼントされる。 無料宿泊特典の対象には、ラグジュアリーホテルが数多く含まれている。

<対象ホテル(一部)>
ザ・リッツ・カールトン日光 栃木県日光市中宮祠 2482 番地
フェアフィールド・バイ・マリオット・栃木日光 栃木県日光市所野 1541 番地 3
フェアフィールド・バイ・マリオット・栃木もてぎ 栃木県芳賀郡茂木町大字茂木 1069
シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル 千葉県浦安市舞浜 1-9
コートヤード・バイ・マリオット東京ステーション 東京都中央区京橋 2-1-3
コートヤード・マリオット銀座東武ホテル 東京都中央区銀座 6-14-10
AC ホテル東京銀座
リッツカールトン大阪

この無料宿泊特典と保有ポイントを組み合わせることで、より高額なホテルに宿泊できる点も魅力だ。例えば、すでに保有している1万ポイントと無料宿泊特典の5万ポイントを合わせて、合計6万ポイント分の宿泊に交換できる(上限6万5,000ポイント分)。

Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードの年会費は税込4万9,500円なので、5万ポイントの無料宿泊特典を毎年受け取ることができれば、それだけで年会費分の価値と同等となるはあるだろう。

ポイントが効率的に貯まり、使い道も豊富

Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードは、この記事で紹介しているアメックスカードの中でもポイントが非常に貯まりやすいカードである。

まず、Marriott Bonvoy参加ホテルでカードを利用すると、利用金額100円につき6ポイントが貯まる。また、コンビニやスーパーなどの日常の利用のほか、毎月定期的に発生する買い物やサービスの支払いをカードにまとめれば、利用代金100円につき3ポイントが貯まるのだ。

Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・カードと比較しても還元率の高さが際立つ。

■Marriott Bonvoyアメックスカードの還元率を比較
Marriott Bonvoy
アメリカン・エキスプレス・
プレミアム・カード
Marriott Bonvoy
アメリカン・エキスプレス・カード
基本還元率 3.0% 2.0%
Marriott Bonvoy
参加ホテルでの還元率
6.0% 4.0%
※実質還元率はポイント交換先により変わる

貯まったポイントは、世界中にあるMarriott Bonvoy参加ホテルの無料宿泊特典に交換可能だ。無料宿泊への交換時に保有しているMarriott Bonvoyポイントが不足している場合、不足分をMarriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードで購入するといった柔軟な使い方もできる。

ホテル宿泊以外にも、楽天ポイントや主要提携航空会社のマイレージプログラムポイントに移行可能だ。また、Marriott Bonvoy Momentsでポイント交換すれば、有名アーティスト、スポーツ選手との交流イベントなど、特別な体験に参加できる。

マイル還元率が1.0%で貯めやすい

Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードはマイル還元率が高いのも特徴だ。カード利用で貯まるMarriott Bonvoyポイントは、ANAやJALなど、39社の航空会社のマイルに交換できる。ほとんどのマイルについて、交換率は1/3だ。例えば、6,000ポイントをANAマイルに交換した場合、ANAマイルの移行レートは3ポイント=1マイルなので、6,000ポイント×1マイル/3ポイント=2,000マイルが貯まる。

Marriott Bonvoyエリート会員資格「ゴールドエリート」が自動付与

Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードの基本カード会員には、通常1年間25泊以上の宿泊を達成しなければ取得できないMarriott Bonvoy「ゴールドエリート」会員資格が自動的に付与される。

ゴールドエリート会員資格についてはMarriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・カードの項目でも紹介した通り、レイトチェックアウトやエンハンスドルーム(より良い部屋)へのアップグレード、ホテル内での対象となる利用金額に対して25%のボーナスポイントが付く特典などが受けられる。

年間400万円の利用で「プラチナエリート」会員資格を取得

Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードを年間合計400万円以上利用すると、Marriott Bonvoy「プラチナエリート」会員資格を取得できる。

アメリカン・エキスプレス・カードのおすすめ8選
(画像=Marriott Bonvoy公式より引用)

この会員資格は、通常1年間に50泊以上の宿泊を達成しなければ取得できない。

取得後は、以下のようなプラチナエリート会員資格ならではの魅力あふれる特典やサービスが受けられる。

プラチナエリートの特典例
・一部スイートを含むエンハンスドルーム(より良い部屋)へのアップグレード
・到着時に無料の朝食、ポイント、アメニティから選択できるウェルカムギフト
・対象となる利用金額に対してポイントを50%多く獲得できるボーナスポイント
・16:00までのレイトチェックアウト
・ホテルラウンジへのフルアクセスと無料の朝食
・ホテル予約のニーズに合わせて、パーソナルサービスを毎日24時間いつでも利用できるエリート会員専用サポート

プラチナエリート特典は、ホテルでの滞在をより快適かつ充実させたい人に向いている。 プラチナエリート会員資格はMarriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・カードにはない特典である。

エリート会員資格について、Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードとMarriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・カードの違いを比較した。

■Marriott Bonvoyアメックスカードのエリート会員資格を比較
Marriott Bonvoy
アメリカン・エキスプレス・
プレミアム・カード
Marriott Bonvoy
アメリカン・エキスプレス・カード
ゴールドエリート 自動で付与 年間100万円以上の利用
プラチナエリート 年間400万円以上の利用

エリート会員資格のサービスについて、Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードは、年間400万円以上の高額利用を想定し、空港ラウンジの利用やホテルでの特別な待遇といった、最上級のサービスを求める人に最適だ。一方、ゴールドエリート会員資格の取得には年間100万円以上の利用が条件となるが、プレミアムカードよりも年会費を抑えることができ、コストパフォーマンスを重視する人に適しているだろう。

ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードはヒルトンブランドのホテルやリゾートで2泊無料

アメックス

(画像=アメックス公式より引用)

ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードはヒルトン系列のホテルに頻繁に宿泊する人や、ビジネスではなくプライベートでの旅行を楽しむ方に特におすすめです。

ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアムカードは、アメックスとヒルトンの提携カードの中で最上位のカードである。マリオット、ハイアットと並ぶホテルチェーンであるヒルトングループのホテルで、最高のホスピタリティを受けることができる。

■ヒルトン・オナーズ・アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードの基本情報
カード名 ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード
年会費(税込) 6万6,000円
ポイント還元率 1.5%〜7%
海外旅行傷害保険 最高1億円(※利用付帯)
国内旅行傷害保険 最高5,000万円(※利用付帯)
国際ブランド AMERICAN EXPRESS
特典サービス ・カード利用と継続でウィークエンド無料宿泊最大2泊プレゼント
・ヒルトン・オナーズ・ゴールドステータス
・カード利用100円につき最大7ポイント貯まる
申込条件 満20歳以上で安定収入のある方
(パート・アルバイトは不可)
公式サイト 詳細

ウィークエンド無料宿泊特典(最大2泊分)がもらえる

ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードは、利用を継続するたびに、毎年ウィークエンド無料宿泊特典1泊分がプレゼントされる。

さらに、入会日または切替日から1年間のプログラム期間中にカードを合計300万円以上利用し、継続すると、さらに1泊分の無料宿泊特典がもらえる。これにより、ヒルトンブランドのホテルやリゾートで最大2泊の無料宿泊が可能になる。

ウィークエンド無料宿泊特典は、スタンダードルームに2名1室分として利用できる。カード年会費は税込6万6,000円と安くないが、2名1室分で7万円以上するヒルトン系列のホテルに2泊無料宿泊できるのであれば、年会費分の価値は十分あるといえるだろう。
※参考:エクスペディア

この特典による宿泊は、金・土・日曜日のいずれかなので、ビジネスパーソンよりもむしろプライベートの旅行が多い人に向いている。

ヒルトン・オナーズの「ゴールドステータス」が自動付帯

ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードに入会すると、通常1年間に20回の滞在または40泊が必要な「ヒルトン・オナーズ・ゴールドステータス」が自動で付与される。

ヒルトン・オナーズ・ゴールドステータスでは以下のような特典が受けられる。国内外のヒルトンホテルでの滞在で、特別なおもてなしが楽しめるのだ。

ゴールドステータスの特典例
・滞在ごとに付与されるベースポイントに対して80%のボーナスポイントを獲得
・最高でエグゼクティブフロアルームのカテゴリーの客室にアップグレード
・すべてのホテルでの朝食無料サービス
・1暦年内に40泊した後、宿泊10泊ごとに1万ボーナスポイント付与

ダイヤモンドステータスへのアップグレードも

さらに、ヒルトン・オナーズアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードを1月から12月の1年間で合計200万円以上利用すると、達成年の翌年末までヒルトン・オナーズの最上級ステータス「ヒルトン・オナーズ・ダイヤモンドステータス」が提供される。

上記のゴールドステータスの加え、ダイヤモンドステータスならではの特典には、次のようなものがある。

ダイヤモンドステータスの特典例
・滞在ごとに付与されるベースポイントに対して100%のボーナスポイントを獲得
・最高で1ベッドルームスイートの客室にアップグレード
・エグゼクティブラウンジの利用
・48時間前までに連絡をすれば予約の受付が保証される48時間客室保証
・別の会員へのエリート会員資格の贈呈
・ホテル最速のプレミアムWi-Fiにアップグレード

ゆったりとしてスペースが確保できるのはもちろん、48時間客室保証やプレミアムWi-Fiなど、ビジネスパーソンにも有益な特典が多い。

アメックスの中でもハイレベルなポイントプログラム

ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードはヒルトンでの利用だけでなく、普段使いで還元率が高いポイントプログラムも大きな特徴の1つだ。

ヒルトン・ブランドのホテルやリゾートでヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードを利用すると、利用金額100円につき7ヒルトン・オナーズ・ボーナスポイントが貯まる。

また、その他の支払いでカードを利用しても、100円ごとに3ポイントが付与されるため、日々の買い物でも着実にポイントを貯めることができるのだ。

貯まったヒルトン・オナーズポイントは国内外のヒルトングループ対象ホテルの宿泊費に充当できる。また、クレジットカードと併用して宿泊料金の支払いにも充てられる。そのほかにも、多彩な特典や体験と交換できる点も魅力だ。

2ランクのヒルトン・オナーズ アメックスカードを比較

ヒルトン・オナーズ アメックスでは、以下の2ランクのカードを発行している。ヒルトン・オナーズ アメックス・プレミアムの年会費はヒルトン・オナーズ アメックスの4倍以上になるが、年間利用額によっては価値の高いホテルサービスを受けられる。

■ヒルトン・オナーズ アメックスとヒルトン・オナーズ アメックス・プレミアムを比較

ヒルトン・オナーズ
アメックス
ヒルトン・オナーズ
アメックス・プレミアム
ランク 一般 プラチナ
年会費 16,500円(税込) 66,000円(税込)
特徴 ・入会初年度に150万円以上利用&
継続でウィークエンド
無料宿泊特典をプレゼント
・部屋のアップグレードや
無料朝食サービスなどが付く
「ヒルトン・オナーズ・ゴールドステータス」が
無料で利用可能
・ヒルトン・ポートフォリオ内の
ホテルやリゾートでの利用で7.0%還元
・年間200万円以上の利用で
「ヒルトン・オナーズ・ダイヤモンドステータス」を
無料で提供

ヒルトン・オナーズ アメックスは、ヒルトンホテルでの滞在を含めた特典を気軽に試してみたい方や、ゴールドステータスのサービスを日常的に利用したい方におすすめだ。一方、ヒルトン・オナーズ アメックス・プレミアムは、ダイヤモンドステータス特典の幅広いサービスやアップグレードを重視するハイエンドなユーザーに向いている。

ANAアメリカン・エキスプレス・カードはマイルを無期限でじっくり貯められる

アメックス

(画像=アメックス公式より引用)

ANAアメリカン・エキスプレス・カードはANAマイルを効率的に貯めたい人や無期限でポイントを貯めたい人におすすめです。

ANAアメリカン・エキスプレス・カードは、航空会社ANAとアメックスが提携して発行するクレジットカードだ。アメックスのステータスが得られる上に、飛行機での移動が多い人であれば効率的にマイルを貯めることができる。

■ANAアメリカン・エキスプレス・カードの基本情報
カード名 ANAアメリカン・エキスプレス・カード
年会費(税込) 7,700円
ポイント還元率 0.5%〜10%
海外旅行傷害保険 最高3,000万円(※利用付帯)
国内旅行傷害保険 最高2,000万円(※利用付帯)
国際ブランド AMERICAN EXPRESS
特典サービス ・1,000ポイント単位でANAのマイルへ移行可能
・ANAグループでのカード利用ポイント1.5倍
・毎年のカード継続ごとに2,000マイルプレゼント
申込条件 満20歳以上で安定収入のある方
(パート・アルバイトは不可)
公式サイト 詳細

入会後3ヵ月以内に60万円以上の利用で約2万マイル獲得可能

ANAアメリカン・エキスプレス・カードでは、入会後3ヵ月間のカード利用額に応じてボーナスマイルを獲得できる。60万円以上利用すると、約2万マイルを獲得できる。

ANAアメリカン・エキスプレス・カードの特典
・カード付帯特典1,000マイル
・合計10万円以上のカード利用で1,000ボーナスポイント
・合計30万円以上のカード利用で5,000ボーナスポイント
・合計50万円以上のカード利用で6,000ボーナスポイント
・合計60万円以上のカード利用で5,000ボーナスポイント

60万円のカード利用で獲得できる通常ポイント6,000ポイントを合わせると、合計2万4,000マイル相当が獲得できることになる。 ANAのマイル数に応じた航空券交換は、利用するシーズンや路線により異なるが主要な国内路線(東京から沖縄、札幌など)であれば往復航空券に交換可能だ。韓国や台湾などの近距離アジア路線(エコノミー片道)の航空券にも交換できる可能性がある。

ただし、ANAアメリカン・エキスプレス・カードのポイントをANAマイルへ移行するには、「ポイント移行コース(年間参加費6,600円)」への登録が必要です。

ポイント移行コースに登録することで、1,000ポイントを1,000マイルに移行できる。

タッチ決済に対応!コンビニで気軽にANAマイルを獲得できる

速やかでスムーズな支払いを好みつつ、ANAの特典やサービスも活用したい方にもANAアメリカン・エキスプレス・カードが向いている。

2022年3月15日以降に新規で申し込んだANAアメックス提携カードは、すべてタッチ決済対応カードとなったためだ。これにより、アメックスの個人カードおよびビジネスカードのラインアップは、全てタッチ決済が利用可能となった。

タッチ決済とは、専用リーダーにカードをかざすだけで支払いが完了する便利な決済方法だ。

アメックスのタッチ決済は、大手コンビニエンスストアやマクドナルド、イオン、イトーヨーカドー、すき家、ドトールコーヒーなど、日常的に利用する店舗で広く対応している。さらに、ドラッグストアやショッピングモール、カフェなどでも多くの場所で利用でき、交通機関でもその対応エリアが拡大しており、ますます便利になっている。

ANAマイルに交換できるポイントを無期限で貯められる

ANAアメリカン・エキスプレス・カードで貯めたポイントは、条件次第で有効期限が無期限になる。

ANA提携アメックスカードで貯まるメンバーシップ・リワードのポイントの有効期限は最大3年だ。しかし、ポイントをANAマイルに移行するために必要な「ポイント移行コース(年間参加費6,600円)」に登録することで、この有効期限を無期限にすることができる。

ANAアメックスカードにはいくつか種類があるが、ポイント移行コースのサービスは一般ランクのANAアメリカン・エキスプレス・カードならではの特典だ。

メンバーシップ・リワードのポイントが無期限になれば、焦らずにじっくり貯めることができる。ANAマイルは特典航空券の予約などに使用でき、特に航空券を得る際には貴重だ。できるだけ多くのポイントを貯めてからマイルに交換することで、より価値の高い特典を得ることができる。

ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは利用額に応じて8万マイル相当を獲得できる

アメックス

(画像=アメックス公式より引用)

ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは航空便遅延費用補償や手荷物無料宅配サービス、大型手荷物宅配優待などのサービスが付帯するため、海外旅行や出張が多い人におすすめです。

ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、ANAアメックスの上位カードだ。ANAアメリカン・エキスプレス・カードで登録が必要だった「ポイント移行コース」には登録不要でANAマイルへポイント移行が可能になる。その他の補償や特典もANAアメックスに比べてかなり充実しているのが特徴だ。

■ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードの基本情報
カード名 ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
年会費(税込) 3万4,100円
ポイント還元率 0.5%〜10%
海外旅行傷害保険 最高1億円(※利用付帯)
国内旅行傷害保険 最高5,000万円(※利用付帯)
国際ブランド AMERICAN EXPRESS
特典サービス ・ポイント有効期限無期限
・ANAグループでのカード利用ポイント2倍
・毎年のカード継続ごとに2,000マイルプレゼント
申込条件 満20歳以上で安定収入のある方
(パート・アルバイトは不可)
公式サイト 詳細

一般カードと比較してマイルが貯まりやすい

ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは一般カードのANAアメリカン・エキスプレス・カードよりもマイルが貯まりやすいのが特徴だ。特に月に30万円以上の高額をカード決済する人は入会後のボーナスポイントも多く獲得できるため、より効率的にマイルを貯められる。

ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードに入会し、3ヵ月以内に100万円を利用すると、通常のポイント還元として1万ポイント、さらにマイル特典・ボーナスポイントとして3万ポイント相当が付与される。これにより、年会費の34,100円の元をとり、なおかつ約6,000円お得になる。

ANAアメリカン・エキスプレス・
ゴールド・カード
ANAアメリカン・エキスプレス・カード
基本還元率 100円で1マイル 100円で1マイル
マイル特典・
ボーナスポイント
・入会特典 2,000マイル

・入会後3ヵ月以内のカード利用額に応じて付与
60万円:16,000ポイント
100万円:12,000ポイント
180万円:20,000ポイント
200万円:10,000ポイント
・入会特典1,000ボーナスマイル

・入会後3ヵ月以内のカード利用額に応じて付与
10万円:1,000ポイント
30万円以上:5,000ポイント
50万円以上:6,000ポイント
60万円以上:5,000ポイント

ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードで入会後3ヵ月以内に200万円利用した場合、通常のポイント20,000ポイントと上記特典の合計80,000マイル相当を獲得できる。

ANAアメリカン・エキスプレス・カードの場合、入会後3ヵ月以内に60万円カード決済すると、通常のポイント6,000ポイントと上記特典全てを合わせて24,000マイル相当を獲得可能だ。
※貯まったポイントは1,000ポイント(=1,000マイル)単位でマイルに移行できる。

利用金額に応じて「ANA SKYコイン」を獲得できる

ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードでは、「ANA SKYコイン獲得プログラム」と「ANA SKYコインプレゼント」により、利用金額に応じてANA SKYコインボーナスが加算される。

ANA SKYコインとは
航空券や旅行商品の支払いに利用できる電子クーポンのこと。国内・海外ツアーなどのほか、燃油サーチャージの支払いに1マイル=1コインで使うことができ、マイルより利用の幅が広いのが特徴だ。
ANA SKYコイン
獲得プログラム

毎年1月1日から12月31日までにカード利用額が300万円以上で、1万コイン(1万円相当分)が獲得できる。

ANA SKYコイン
プレゼント

毎年10月1日から翌年の9月30日までに、航空券と旅行商品の購入をカード決済することで、100万円利用するごとに5,000コイン(5,000円相当分)がプレゼントされる。

付帯保険が充実「スマートフォン・プロテクション」が付帯

ANAアメリカン・エキスプレス・カードは、ゴールドランクになることで、付帯保険がさらに充実する。旅行中のみならず、日常生活においても幅広く補償が適用されるため、より安心して利用できる点が魅力だ。その一例が「スマートフォン・プロテクション」で、携帯電話の破損や盗難といったトラブルにも対応する。

スマートフォン・プロテクションとは
使っているスマートフォンが破損(画面割れを含む)、火災、水漏れ、盗難の事故にあった場合、修理代金が最大3万円まで補償される保険のこと

購入後3年以内のスマートフォンであれば、1年の保険期間中に通算して3万円まで請求できる。

ただし、保険が適用されるためには、保険事故発生時点でスマートフォンの通信料を直近3ヵ月以上連続して、ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードで決済している必要があります。

ポイント還元率も悪くないカードなので、日常の支払いもANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードにしておくといいだろう。

手荷物無料宅配サービスや大型手荷物宅配優待特典

海外旅行では荷物がかさばりがちだが、荷物宅配サービスを使えば身軽に行動できる。

例えば、手荷物無料宅配サービスでは、海外旅行からの帰国時、空港から自宅まで、カード会員1名につきスーツケース1個を無料で配送してくれる。

さらに、大型手荷物宅配優待特典では、海外旅行の出発時または帰国時に、ダンボールや自転車などの大型手荷物を対象空港や自宅まで届けてもらえる。この際、JALエービーシーの公示価格から1つの大型手荷物につき1,000円割引される。

対象となる空港は、どちらのサービスも成田国際空港、中部国際空港、関西国際空港、羽田空港(第3ターミナル)の4空港となっている。

航空便遅延費用補償で食事代や宿泊代が補償される

ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードには航空便遅延費用補償が付帯しており、航空便の遅延により発生する食事代や宿泊代が補償される。

フライトの遅延により、計画していた観光やビジネスの予定に影響が出る場合、補償を受けることで経済的な損失を最小限に抑えることができる。

さらに、手荷物の到着遅延や紛失により、新たに購入した衣類や生活必需品の購入費用も補償対象になる。

このように、海外旅行や出張における細かいトラブルに対して手厚くサポートが受けられるのも、ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードの特徴である。

例えば、「アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード」には航空便遅延費用補償が付帯していない。ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、海外旅行や出張での航空便の遅延やキャンセルなどのトラブルに備えたい方におすすめだ。

アメックスカードを保有するメリット

アメリカン・エキスプレス・カードのおすすめ8選
(画像=MONEY TIMES編集部)

アメックスカードは、数あるクレジットカードの中でも世界で1、2位に位置付けられるステータス性とブランド力を持ったカードである。旅行や出張時のサービスが特に充実しており、世界の空港VIPラウンジの利用や、空港からの手荷物無料宅配サービスなど、優れた特典が付帯する。マイルの還元率がいいのもアメックスの特徴といえるだろう。

ここでは数あるアメックスのメリットから、特にステータス性と旅行関連サービス、他ブランドにないサービスの3つを詳しく紹介する。

所有していることで、ステータスの象徴となる

アメックスカードは、ステータスが高いクレジットカードとして一番に名前が上がるほど高ステータスの象徴とされている。なぜアメックスはこれほどのステータスとブランド力を持っているのだろうか。

まず考えられるのが、アメックスの歴史である。アメックスは1980年に日本で初めて「ゴールドカード」を発行した企業だ。また、このゴールドカードは日本で最初に発行されたアメックスのクレジットカードでもある。

当時はゴールドカードより上位のカードは存在しなかった。クレジットカードが普及しつつある中、金色に輝くカードが憧れの対象となるのも当然といえるだろう。

年会費の高さもステータスの高さの維持につながっている。アメックスのプロパーカードは、ゴールド・プリファードで税込3万9,600円、プラチナ・カードで税込16万5,000円と非常に高額だ。したがって、保有しているだけで高い年会費を支払えるだけの経済的余裕があることを印象付けることができる。

世界中の空港ラウンジが無料で利用できたり、空港からの手荷物を無料配送してもらえたりといった、旅行や出張時のサービスが手厚いのもステータス性を高めている。そもそも空港を頻繁に利用しない人にとってはこういったサービスにメリットがないため、必然的に年会費を払ってアメックスを保有するのは、海外旅行によく行く富裕層か、海外出張が多いビジネスパーソンになるだろう。

サービスの質の高さだけでなく、アメックス自体が行ってきた広告戦略もブランド力維持に貢献している。古くはジャック・ニクラウス(ゴルファー)、ルチアーノ・パヴァロッティ(オペラ歌手)、ペレ(サッカー選手)、スティーブン・キング(小説家)、2000年代以降はロバート・デ・ニーロ(俳優)やタイガー・ウッズ(ゴルファー)、渡辺謙(俳優)などを起用し、大々的な広告キャンペーンを行ってきたのだ。

上質な旅行体験を提供するサービスが付帯

アメックスカードは特に旅行に関するサービスが手厚い。ここでは質の高い旅行体験を後押しする「ホテル特典」「空港サービス」「付帯保険」について紹介する。

<ホテル特典>

アメックスのプロパーカードのうち、ゴールド・プリファード・カードでは年間200万円以上の利用で、プラチナ・カードでは無条件で、「フリー・ステイ・ギフト」無料宿泊券がプレゼントされる。これは、国内のMarriott Bonvoyやヒルトン、ハイアットなどの対象ホテルで1泊2名分が無料になるサービスだ。

さらに、プラチナ・カードでは、次の4つのホテルメンバーシップの上位ステータスが付与される。

上位ステータスが付与されるホテルメンバーシップ
・ヒルトン・オナーズ・ゴールドステータス
・Marriott Bonvoyゴールドエリート会員資格
・Seibu Prince Global Rewards プラチナメンバー
・Radisson Rewards Premiumステータス

これらのステータスには、部屋グレードの無料アップデートや、朝食無料サービスが含まれるものが多い。

フリー・ステイ・ギフトとメンバーシップ特典を併せれば、年に3、4回豪華ホテルに宿泊するだけで年会費以上の価値を得られるだろう。

<空港サービス>

アメックスのプロパーカードの会員は、会員制の空港ラウンジサービス「プライオリティ・パス」を年会費無料で利用できる。さらに、ゴールド・プリファード・カードでは年2回まで、プラチナ・カードでは無制限でラウンジ利用料が無料になるのだ。

ラウンジでは飲食サービスやWi-Fi、リラクゼーションサービスなどが提供されるため、待ち時間を快適に過ごすことができる。

<付帯保険>

アメックスカードに付帯する旅行傷害保険は補償内容が手厚い。プロパーカードにはすべて海外旅行傷害保険と国内旅行傷害保険が付帯している。一般カードでも他社のゴールドカード並である(下表)。

アメックスの旅行傷害保険の補償額
海外旅行傷害保険 国内旅行傷害保険
グリーン・カード 最高5,000万円 最高5,000万円
ゴールド・プリファード・カード 最高1億円 最高5,000万円
プラチナ・カード 最高1億円 最高1億円
※すべて利用付帯

さらに、ゴールド・プリファード・カードやプラチナ・カードでは、航空便遅延による食事代や宿泊代、直前にキャンセルした場合などのキャンセル費用など、他社のクレジットカードにはない、きめ細やかな補償が受けられるのだ。

アメックスならではの特別なサービスが受けられる

アメックスカードを所有することで受けられる特別なサービスは、旅行関連以外でも充実している。ここでは数多くある特典から、特にライフスタイルを豊かにする特典を3つ紹介する。

まず、アメックスのダイニングサービス「招待日和」では、対象レストランの所定のメニューを大人2名以上で注文すると、1名分の料金が無料になる。特別な人や家族と外食が多い人には価値の高い特典だ。

また、カード会員限定イベントとして、美術展や世界遺産を貸し切っての鑑賞・観劇や、花火や祭を間近で楽しめる特等席など、個人では難しい特別なイベントを体験ができる。

・グラン・パレ・イマーシブ 永遠のミュシャ プライベートビューイング Only for Amex

アメリカン・エキスプレス・カードのおすすめ8選

・世界遺産 清水寺 2024 秋のナイトビューイング Only for Amex

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンやブライトン&ホーヴ・アルビオン、埼玉西武ライオンズといったテーマパークやプロスポーツチームに関連する優待も豊富だ。例えば、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、すべての人気アトラクションの待ち時間を短縮できる「ユニバーサル・エクスプレス・パス〜プレミアム〜」の優先購入枠が、1日10名分用意されている。

このように、アメックスカードの特典は旅行関連以外にも多岐にわたる。しかも、特典の多くが「自分は特別なもてなしを受けている」と感じさせるものが多いのが特徴だ。

アメックスカードの注意点

アメリカン・エキスプレス・カードのおすすめ8選
(画像=MONEY TIMES編集部)

アメックスカードは高いステータス性と手厚いサービスが受けられるクレジットカードだが、保有するにあたっていくつか注意点もある。

アメックスカードには年会費無料のカードがなく、最も安いグリーン・カードでも年間1万3,200円(税込)が必要だ。ポイント還元率は1.0%だが、一部の支払い先ではポイントが加算されず、電力会社や税金支払いなどでは200円で1ポイントしか付かない。さらに、アメックスカードはVisaやMastercardに比べ、加盟店数が少ないといった特徴もある。

アメックスカードを保有するかどうかは、クレジットカードを持つ目的や、アメックスカードの特典をどれだけ活用できるかが重要になる。ここでは上記3つの注意点について詳しく解説するので、アメックスカードを持つ価値があるのかどうか、判断の材料にしてほしい。

年会費がかかる

アメックスカードには年会費無料のカードは存在しない。最も年会費が安いアメックス・グリーン・カードでも、月額1,100円(税込)、年間では13,200円(税込)の費用がかかる。

一方で、アメックス以外の多くのクレジットカードでは年会費無料の選択肢が豊富にある。そのため、年会費を支払いたくない人にとっては、アメックスカードは選択肢から外れることが多いだろう。

ポイント還元率が低い

アメックスカードは、クレジットカードをポイ活目的で持ちたい人には向いていない。

アメックスカードのポイントプログラムは「メンバーシップ・リワード」という名前で、基本100円で1ポイントが貯まる。つまり、ポイント還元率は原則1.0%だ。

しかし、支払い先によってはポイント対象外になるものや、還元率が0.5%(200円で1ポイント)に半減する利用がある。ポイント対象外、または還元率が0.5%に下がる利用先は下表のとおりだ。

アメックスカードでポイント加算対象外の主な利用先
放送局 NHK
電子マネー 楽天Edy、SMART ICOCA、モバイルICOCA、nanaco Apple Pay、
モバイルPASMO、WAONチャージ
寄付団体 国境なき医師団、日本赤十字、日本ユニセフ協会、Yahoo!ネット募金など
その他 カード年会費、メンバーシップ・リワード・プラス年間参加費、
遅延損害金、メタルカード再発行手数料など
アメックスカードで還元率が0.5%(200円=1ポイント)に下がる主な利用
電力会社 東京電力エナジーパートナー、関西電力、中部電力、中国電力など
ガス会社 東京ガス、大阪ガス、北海道ガス、広島ガス、四国ガスなど
水道局 東京都水道局、横浜市水道局、名古屋市上下水道局、
大阪市水道局、神戸市水道局など
税金 国税、都道府県民税など
公金 国民年金保険料、特許申請料、Yahoo!公金支払い
決済手段 Amazon Pay、au Pay残高、d払い、楽天ペイ、ハチペイなど
その他 病院・クリニックなど医療関連、Yahoo! toto、
郵便窓口・Webゆうびん、株式会社シーユーシー

特に信販系や流通系のクレジットカードには、年会費無料で還元率が1.0%以上のものが多数存在する。例えば、au PAYカードは年会費が無料で、普段の買い物や公共料金の支払いでも還元率が1.0%となっている。このようなカードと比較すると、アメックスカードはポイント還元率の面で劣るといえるだろう。

アメックスカードの航空会社提携カードやホテル提携カードでは、提携先のグループ会社での利用によって1.5%から7%のポイント還元率を得られる場合もある。しかし、これらは主に旅行や出張のシチュエーションに限られるため、頻繁に利用しない限り、効率的にポイントを貯めることは難しいといる。

ポイ活を目的として考えるのであれば、利用頻度の高いスーパーや百貨店発行のクレジットカード、もしくは楽天経済圏やPayPay経済圏など、自分がよく利用するサービスで使えるクレジットカードのほうが適しているといえる。

VISAやMastercardに比べて加盟店が少ない

アメリカン・エキスプレスは、VISAやMastercardに比べ、使える店が少ないといわれることがある。Mastercardによると、2023年9月30日時点の各国際ブランドの加盟店数は次のようになっている。

グローバル決済ネットワーク別加盟店数
Visa 1億3,000万店
Mastercard 1億3,000万店
アメリカン・エキスプレス 1億1,900万店
Discover 1億100万店
Union Pay 1億店
Diners Club 5,100万店
JCB 4,600万店
出典:Mastercard

アメリカン・エキスプレスの加盟店数はクレジットカード全体の中では上位に位置するが、VisaやMastercardに比べ、約1,100万店少ないことがわかる。

また、地域によっても使える店が多い国、少ない国がある。アメリカン・エキスプレスはアメリカの企業であるため、アメリカやカナダ、メキシコなどの北米では使える店が多いといわれる。

一方、フランスやオーストラリア、インドといった地域は使えない店が多い可能性がある。主要都市や大型店舗では対応しているだろうが、特に郊外のレストランや個人経営の店では使えないことがあるため、注意が必要だ。

なお、アメリカン・エキスプレスはJCBと加盟店業務において提携関係にあるため、JCB加盟店であればアメックスカードも大抵の場合利用できる。JCBは日本発のクレジットカード国際ブランドなので、特に日本に加盟店が多いのが特徴である。したがって、日本国内の利用で困ることは少ないだろう。
※参考:JCBとアメックスは共同で街のお店を応援しています

アメックスカードに関するよくある質問

アメックスとセゾンの違いは?
アメックスカードは、クレジットカードの国際ブランドであるアメリカン・エキスプレスが自社で直接発行する「プロパーカード」と称されるカードである。一方、セゾン・アメックスはクレディ・セゾンがアメックスと提携し発行しているカードである。

セゾン・アメックスは年会費が比較的安価で、サービス内容もプロパーカードに比べて大幅に劣るわけではないため、コストパフォーマンスに優れた選択肢といえる。一方で、プロパーカードは年会費が高額である分、世界的に高いステータス性を持つ点が特徴である。
アメックスは使えない店が多いってホント?
アメックスは世界中で利用可能である。ただし、VISAやMastercardが世界で約1億3,000万店に加盟しているのに対し、アメックスの加盟店数は約1億1,900万店で、約9%ほど少ない。しかし、クレジットカードの加盟店数としてはVISA、Mastercardに次ぐ第3位に位置しており、利用できない店舗が多いわけではない。

また、アメックスはJCBと加盟店業務で提携しているため、JCBが使える店舗のほとんどでアメックスも利用できる。JCBは日本発のクレジットカードであることから、日本国内で利用可能な店舗が非常に多い。そのため、アメックスを国内で利用する際に不便を感じる機会は少ないといえる。
アメックスの最強カードは?
インビテーションなしで申し込むことができる中では、プラチナ・カードが最強のカードである。

アメックスのプロパーカードであるプラチナ・カードは、年会費、ステータス、サービスのすべての面において、アメックスのみならず、全てのクレジットカードの中で最も優れたカードの一つである。年会費は税込16万5,000円と高額であり、所有するだけで相応の収入があることを印象付ける。

また、旅行関連のサービスも充実しており、プラチナ・カード保有者が提携ホテルのメンバーシップに入会すると、ヒルトン、Marriott Bonvoy、西武プリンスホテル、ラディソンホテルなどのすべてのメンバーシップの上位ステータスが付与され、様々な特典を享受することができる。

さらに、24時間365日、さまざまな要望に応えてくれる「プラチナ・コンシェルジュ」、スタイリッシュなメタル素材のカード、最高1億円の「旅行傷害保険」など、まさに最強の一枚にふさわしいサービスが付帯している。

なお、アメックスにはプラチナ・カードよりもさらに上位の「ブラックカード」(センチュリオン・カード)が存在する。プラチナ・カード利用者の中から選ばれた少数の人のみが、ブラックカードのインビテーションを受け取ることができ、所有することが可能となる。このブラックカードへのインビテーションが受け取れる事実は、プラチナ・カードのステータスを一層引き上げているといえる。
アメックスをおすすめしない理由とは?
主なデメリットは、①年会費がかかること、②ポイント還元率が低いこと、③海外で使えない場合があることの3点である。

アメックスのプロパーカードおよび企業提携カードには、年会費無料のクレジットカードが存在しない。一般カードであるアメックス・グリーン・カードでも月会費が税込1,100円かかるため、年会費無料のカードを求めている人にとっては、選択肢から外れることになる。

また、ポイントの基本還元率は1.0%であるが、公共料金や病院での支払いでは還元率が0.5%に低下するため、他社の還元率1.0%のカードと比較するとポイント効率が劣る可能性がある。このため、ポイントを重視する「ポイ活」目的での利用には適さないと言える。

加盟店は世界中に広がっているが、特に北米に多く存在する。対照的に、ヨーロッパやオセアニア、アジアの郊外にある個人商店では、利用できないケースもあるため注意が必要だ。
アメックスゴールドを持つための年収は?
年収400万円以上が目安と推定されます。

アメックスゴールド(ゴールド・プリファード・カード)を取得するための具体的な年収は公式には公開されていないが、年会費を考慮すると年収400万円以上が目安と推定される。ただし、審査は年収だけで決まるわけではなく、年齢や配偶者の有無、住居形態、職業(勤務年数)などの申込者のステータスに加え、過去の利用実績などを総合的に判断して行われる。
アメックスプラチナを持つための年収は?
年収600万円以上が目安と推定されます。

プラチナ・カードを取得するための具体的な年収は公式には公開されていないが、年会費を考慮すると年収400万円以上が目安と推定される。ただし審査では、年収をはじめ、年齢や職業、家族構成、そしてこれまでのクレジットカード利用状況など、多角的な視点から、カード発行の可否が総合的に判断される。
アメックスのゴールドカードとプラチナカード、どちらがお得ですか?
アメックスのゴールドカードとプラチナカードのどちらがお得かは、特典をどれだけ活用できるかによって異なる。年会費を比較すると、ゴールド・プリファード・カードは税込3万9,600円に対し、プラチナ・カードは税込16万5,000円と高額である。このため、どちらが得かは年会費の差を特典の利用でカバーできるかにかかっている。

特にプロパーカードは旅行関連の特典が充実しているため、出張や旅行が多い人にとってはプラチナ・カードの方が得になる可能性が十分にある。
アメックスのコンシェルジュサービスは、具体的にどんなことができますか?
プラチナ・コンシェルジュ・デスクでは、旅行やショッピングの手配、さらには非日常体験のサポートを提供している。

旅行の手配においては、航空券やレンタカー、客船の手配から、ホテルやレストランの予約まで、会員の要望に応じたプランを作成する。また、クルーズ旅行をより充実させる特典も利用可能である。

ショッピングに関しては、記念日やお祝いの席にふさわしいギフトを希望に合わせて届けるサービスを提供している。さらに、日本では未販売の海外限定商品を会員に代わって発注または購入することも可能である。

非日常体験のサポートでは、会員制の一流ゴルフクラブでビジター料金のみでプレーできる手配や、通常非公開とされている文化財の特別拝観の予約を可能な限り手配している。
アメックスカードを持つメリットは?
アメックスカードを持つメリットは、その高いステータスと豊富な特典にある。

アメックスカードを保有するだけで、持ち主は高いステータスを印象付けることができる。また、アメックスだからこそ享受できる特典が多数用意されており、これにより自分が特別であると実感させるサービスを数多く体験することが可能である。
アメックスセンチュリオンを持つには?
アメックスセンチュリオンを保有するための1つの手段として、プラチナ・カードの利用実績を積み上げることが挙げられる。

アメックスセンチュリオンについては、公式サイトに情報が一切掲載されておらず、その取得方法については伝聞や推測に依存している。一般には、年間利用額が2,500万円以上で、かつ5年以上の利用歴が求められるとされており、そのハードルは非常に高いと考えられる。

また、インビテーションを受けるためには、アメックスのプロパーカードを利用していることが前提だ。年間利用額が2,500万円であれば、プラチナ・カードを利用する方がメリットが大きいといえる。したがって、プラチナ・カードで利用実績を積むことが重要である。
アメックスカードの審査は厳しい?
ランクに応じた安定した収入があれば、特別に厳しいわけではないと考えられる。

審査基準は明確には示されていないが、他のクレジットカード会社と同様に審査されるのは個人属性や信用情報であると思われる。アメックスはパートやアルバイトの申し込みを受け付けていないが、それ以外の条件については特に申し込み段階で明記されていないため、カードランクに応じた安定した収入があれば問題ないと考えられる。

また、支払いや返済の遅延、過去の滞納の記録がある場合、審査に通りにくくなるが、これは他社でも同様であるため、アメックスが特別に厳しいというわけではない。

松岡紀史
筑波大学大学院経営・政策科学研究科(現システム情報工学研究科)でファイナンスを学び、修士(ビジネス)を取得。2010年、保険・投資信託を売らない完全に中立なファイナンシャル・プランニングを提供するため、神戸で「ライツワードFP事務所」を設立。マネーセミナーや執筆のかたわら、10年以上フィー・オンリーのファイナンシャル・プランナーとして従事している。

■保有資格:日本FP協会認定AFP
筑波大学大学院経営・政策科学研究科(現システム情報工学研究科)でファイナンスを学び、修士(ビジネス)を取得。2010年、保険・投資信託を売らない完全に中立なファイナンシャル・プランニングを提供するため、神戸で「ライツワードFP事務所」を設立。マネーセミナーや執筆のかたわら、10年以上フィー・オンリーのファイナンシャル・プランナーとして従事している。

■保有資格:日本FP協会認定AFP

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