・油のついた作業着を、そのまま洗濯機にいれる
・水がもったいないので、3日分まとめて洗う

あなたがこんな風に洗濯機を使っているなら、今すぐやめてほしい。

洗濯機を含め、家電は使用方法を守って使うのが、安全かつ節約という点で非常に重要になる。中でも、これから紹介する「間違った使い方」は節約できないどころか故障・事故の原因になるため絶対に止めて欲しい。

昨今、日本はこれまでにない物価高に見舞われている。生活費のスリム化を図るためにも、家事や生活のちょっとした習慣の見直しが必要になる。まずは節約につながる洗濯機の利用法を知っておこう。

NGな使い方1:詰め込み過ぎは故障の原因に

節水・節電になるからと洗濯機に詰め込み過ぎてしまうと、十分に汚れが落とせないばかりか、洗濯機本体に負担がかかるので故障の原因になる。

大半の洗濯機には、洗濯槽の底に「パルセーター」という回転式の羽がついているが、洗濯物を入れ過ぎるとこのパルセーターがスムーズに回転しなくなり、故障につながるのだ。

また、故障こそしなくても、洗濯物の入れ過ぎは汚れ、臭いを落としにくくする原因となる。「何だかうちの洗濯物、生臭い」と思ったら、洗濯機に詰め込み過ぎていないか確認して欲しい。

NGな使い方2:熱いお湯を入れる

熱いお湯を入れるのもNGだ。洗濯機にはプラスチックやゴムなど、熱に比較的弱い部品が多用されており、熱いお湯を入れることで変形や故障につながる可能性がある。

細かい数字は個々の洗濯機によって異なるが、だいたい50℃以上のお湯はタブーだ。ただし、温水洗浄をうたった機種であれば、最高温度が60℃などやや高くなる。いずれにしても、ポットで沸かしたばかりのお湯を入れるのは厳禁だ。お風呂の残り湯を使っているならあまり気にする必要はないが、それ以外の場合は気を付けてほしい。

NGな使い方3:油分がついた衣服をそのままいれる

機械油などで汚れた作業着を直接洗濯機に入れて洗うと、洗濯機が傷む原因になり、壊れてしまうことがある。また、揚げ油など、油がついた服やエプロンをそのまま洗濯機にいれると油がまき散ってしまうことがある。油分がついた服は、事前に手洗いしてから、洗濯機にいれよう。

光熱費を節約する洗濯方法のコツ

光熱費を節約したいなら、洗濯も上手に進めよう。ぜひ取り入れて欲しいコツをいくつか紹介する。

● 風呂の残り湯はできるだけ汚さない状態にする
● 残り湯は「洗い」の工程だけに使い、「すすぎ」の工程には使わない
● 洗濯物はまず部屋干しをし、生乾きになったところで仕上げに乾燥機を使う
● すすぎが1回でも大丈夫な洗剤を使う
● 洗濯機の容量的に問題がない程度にまとめ洗いをする

洗濯機は正しく使おう

洗濯機はほぼ毎日使う人も多い、生活になくてはならない家電製品だ。NGな使い方をきちんと理解し、洗濯機を故障させたり事故を起こしたりしないようにしよう。

MONEY TIMESの新着記事はこちら

文・荒井美亜(金融ライター/ファイナンシャル・プランナー)
立教大学大学院経済学研究科を修了(会計学修士)。税理士事務所、一般企業等の経理を経験して現在は金融マネー系ライターとして活動中。日本FP協会の消費者向けイベントにも講師として登壇経験あり。