三菱自動車の新世代軽スーパーハイトワゴン「eKクロススペース」「eKスペース」が3月19日に発売。車両価格はeKクロススペースが165万5500円~199万1000円、eKスペースが139万9200円~176万7700円

 三菱自動車は2月6日、新型軽スーパーハイトワゴンのクロスオーバーモデル「eKクロススペース」と標準モデル「eKスペース」を3月19日に発売すると発表。同時に、車種設定と車両価格を公表した。

車種設定と車両価格は以下の通り。

■eKクロススペース
M:2WD165万5500円/4WD178万7500円
G:2WD177万1000円/4WD190万3000円
T:2WD185万9000円/4WD199万1000円
■eKスペース
M:2WD139万9200円/4WD153万1200円
G:2WD154万2200円/4WD167万4200円
T:2WD163万5700円/4WD176万7700円
 

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▲三菱eKスペースG(2WD) 価格:CVT154万2200円 全長3395×全幅1475×全高1780mm/ホイールベース2495mm 車重950kg 乗車定員4名 写真のボディカラーはホワイトパール/オークブラウンメタリック(画像=CAR and DRIVERより引用)

 eKクロススペース/eKスペースは、eKクロス/eKワゴンに続いて三菱自動車と日産自動車の合弁会社であるNMKVがマネジメントした新世代軽自動車の第2弾で、"SMILES&FREESTYLE"をテーマに、三菱ブランドらしい個性的かつ機能的な軽スーパーハイトワゴンに仕立てたことがアピールポイントである。

 2モデルの概要を紹介しよう。まずクロスオーバーモデルのeKクロススペースは、フロントフェイスに三菱自動車のデザインコンセプトである"ダイナミックシールド"を採用。垂直に通したメッキバーと水平基調のグリルを組み合わせ、SUVらしい力強さと安定感を表現する。また、前方から後方に向かって伸びる彫刻的で立体感のあるキャラクターラインにより、前後に突き抜ける勢いのある骨格の強さを演出。同時に、タイヤを車体の四隅に配し、それを包み込むバンパーサイドへとつながるフェンダー造形を導入し、しっかりと路面をつかんで踏ん張るイメージを強調した。さらに、フローティングルーフやベルトラインから繋がるリアで上部に切れ上がるジェットフィンピラー(Dピラー)を取り入れて薄く滑らかなキャビンを表現しつつ、力強くて厚いボディ面とのコントラストにより、トップクラスの居住空間でありながら、キビキビとした走りを想起させるフォルムを創出する。ブラックカラーで統一したサイドシルガーニッシュおよびホイールアーチ、シルバーでアレンジした前後バンパー下部のスキッドプレート形状など、SUVらしさをアピールするデザインも印象的だ。

 ボディカラーは全13タイプを設定。テーマカラーのオリーブグリーンメタリック/ホワイトソリッド等のSUVテイストをよりいっそう引き立たせる6通りのツートンカラーと、7通りのモノトーンカラーをラインアップする。ボディサイズは全長3395×全幅1475×全高1780~1800mm/ホイールベース2495mmで仕立てた。

 一方、標準モデルのeKスペースのフロントフェイスは、開口部の小さいボディ同色のグリルでしっかりと丁寧に作り込んだ品質感や親しみやすさを表現。さらに、ヘッドランプからボディサイドへと連続するキャラクターラインにより、一体感があり伸びやかでスタイリッシュなフォルムを演出した。

 ボディカラーは全9タイプを用意。6通りのモノトーンカラーと、3通りのツートンカラーでユーザーの多様な要望に応えるラインナップを構成する。ボディサイズは全長3395×全幅1475×全高1780~1800mm/ホイールベース2495mmに設定した。
 

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(画像=CAR and DRIVERより引用)
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▲eKクロススペースはブラック基調のインテリアカラーにキルティングパターンのファブリック表地シートを採用する(画像=CAR and DRIVERより引用)

 インテリアに関しては、水平基調のすっきりとした形状で良好な前方視界と開放感を確保したインストルメントパネル、上質感と高い視認性を実現するタッチパネル式を導入したうえで風量調節スイッチと表示部をコンパクトに一体化することで操作性を向上させるとともにシンプルでスマートなデザインとした空調パネル、各座席での使いやすさを考えた収納スペースと装備アイテム、アクセルペダルの踏み加減を表示する「エコペダルガイド」や駐車時の前進/後退を繰り返す際にタイヤの向きや角度を表示する「タイヤアングルガイド」など多様な情報をカラフルに表示するマルチインフォメーションディスプレイを採用したことがトピック。また、内装色およびシート表地は、eKクロススペースがブラック基調にキルティングパターンのファブリック表地、eKスペースがライトウォームグレー基調にシックなファブリック表地でアレンジする。一方、メーカーオプションとしてプレミアムインテリアパッケージを設定。合成皮革とファブリックのコンビネーションに、ブラウン基調で各所にオレンジのアクセントカラーを入れ、さらにインパネまわりにソフトパッドを配することで、さらなる上質感・高級感を演出した。
 

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(画像=CAR and DRIVERより引用)
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▲ライトウォームグレーの明るいカラーリングでシックに仕立てたeKスペースのインテリア。収納スペースも豊富に用意する(画像=CAR and DRIVERより引用)

 室内空間については、ファミリーでの使用を想定して、リアスライドドアの開口幅、リアシートのスライド量、リアシート足もとの広さをクラストップレベルに設定して、後席の居住性を最大限に引き上げる。ホイールベースの延長(従来比+65mm)などにより、キャビンスペース自体も拡大した。また、リアドアにはハンズフリーオートスライドドアを採用。さらに、室内の空気を循環させるプラズマクラスター付リアサーキュレーターを導入し、室内の快適性を向上させる。一方、ラゲッジルームは床面長を従来よりも拡大し、後席スライド最前端の状態で48リットルのスーツケースを4つ積むことを可能とした。
 

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▲メーカーオプションとしてプレミアムインテリアパッケージを設定。合成皮革とファブリックのコンビネーションに、ブラウン基調で各所にオレンジのアクセントカラーを配する(画像=CAR and DRIVERより引用)

 パワーユニットに関しては、マイルドハイブリッドシステムを組み込む自然吸気エンジンのBR06型659cc直列3気筒DOHC12V(52ps/6.1kg・m)+SM21型モーター(2.0kW/40N・m)+リチウムイオン電池(M、Gグレード)とターボエンジンのBR06型659cc直列3気筒DOHC12Vインタークーラー付ターボ(64ps/10.2kg・m)+SM21型モーター(2.0kW/40N・m)+リチウムイオン電池(Tグレード)を設定し、CVT(ターボエンジン仕様はパドルシフト付き)と組み合わせることで、力強く滑らかな加速性能と優れた燃費性能を両立する。懸架および操舵機構については、ステアリングの操舵力とショックアブソーバーの減衰力を最適化することで、低速時はキビキビと軽快な、高速時はしっかりと安定したハンドリング性能を具現化。また、国内の三菱自動車では初となるヒルディセントコントロールを搭載し、急な下り坂でも安心してハンドル操作に集中できる仕組みとした。

 最新の運転支援技術・安全装備を組み込んだことも特徴だ。ミリ波レーダーを追加するなどして性能向上を果たした高速道路同一車線運転支援技術「MI-PILOT(マイパイロット)」、前方衝突予測警報(PFCW)/ふらつき警報(DAA)/標識検知(TSR)/先行車発進通知(LCDN)といった新機能を追加した予防安全技術の「e-Assist」などを標準装備。全車ともに「サポカーSワイド」に該当させる。また、メーカーオプションでアダプティブLEDヘッドライト(ALH)を設定。さらに、ライトのスイッチからOFFポジションを廃止し、周囲の明るさに合わせて自動でヘッドライトを点灯・消灯するオートライトコントロールを常時作動させることで、ヘッドライトのつけ忘れを防止した。ほかにも、運転席SRSニーエアバッグを加えた7つのエアバッグを搭載し、衝突時の身体全体の保護効果を向上させている。

文・大貫直次郎/提供元・CAR and DRIVER

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