ブーツラバーであれば1年中ブーツを履くであろうが、何足も保有していれば、その中には年に数回しか履かないブーツ、というのも存在するであろう。そして、秋冬を迎え、「久々に履くか」と収納を開いてみて、愕然。型崩れし放題に、カサカサの革に気づく、という最悪な結果が待っているかもしれない。

そこで、収納する前に必ずしておきたい、お手入れ、メンテナンス。そして、再び履く際にがっかりしないための収納法を紹介しよう。

ブーツのメンテナンスの基本。

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メンズブーツのなかで、ワークブーツというものは新品のようにピカピカであることより、美しく経年変化したカッコよさが魅力である。オトコなら誰もが憧れるはずだろう。正しいメインテナンスを続けることで、アナタのブーツは深みを増しどんどんカッコよくなっていく。

基本的にはどのブーツも、まずはブラッシングやクロスで拭き上げて汚れを落とし、その上でクロスでオイルを薄く塗りこんでいく。その後、余分なオイルを乾拭きして取り除くだけ。オイルを入れたあとは湿気があるとカビが発生するので、十分に乾燥されてから収納しよう。

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エイジングこそ正義!カッコいいブーツを作るための基本のお手入れ術。 ▼ドレスシューズを磨きたい方はこちら!
プロに教わる革靴の手入れ&靴磨き(ドレスシューズ編)

ブーツ磨き(靴磨き)の頻度は年2回で十分!

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ブーツの基本的な磨き方が分かったところで、ブーツメンテナンスのポイントを押さえておきたい。靴修理・カスタム店「BRASS(ブラス)」代表の松浦稔さんによれば、下記の4つのポイントが大事なんだそう。


POINT1.サイズの合ったブーツを選ばないと型崩れの原因に。

POINT2.ブーツ磨きは年2回ほどで充分。

POINT3.紐を解かない横着な履き方はヒールの芯材を破壊する。

POINT4.レザーソールのすり減り防止にはハーフラバーを貼るのが◎。

意外にも、靴磨きや補修などのいわゆるメンテナンスは2項目にすぎず、それ以外は、履き方とサイズ選び。くたびれたのとはまったく異なる、ヴィンテージ感のあるブーツに育てるには、このポイントをお忘れなく。

▼「BRASS(ブラス)」代表の松浦稔さん直伝のシューケアテクはこちら!
ヴィンテージの風合いを生かす、ワークブーツのメンテナンスのポイントを伝授!

ワークブーツに防水は必要?

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外での労働も想定されて作られているワークブーツの多くは、雨の中の作業にも対応したレザーを採用している。例えば、レッド・ウイングのフルグレインレザーはオイルをたっぷりと含んでおり、水濡れにも強く、雨に降られてすぐに劣化するようなことはない。

しかし、現在ワークブーツとは言っても、ファッション性を求めることで、水に弱い素材を使用したいるものも増えている。さらに、雨に降られたあと放置すると、カビが発生したり、劣化したりと、ダメージを受けることもあるので、メンテナンスは必須と言える。ワークブーツで一般的な水に強いとされるオイルドレザーであっても、防水性があるわけではないので、プロテクトスプレーを施したほうがいいだろう。

防水性にも優れたグッドイヤーウェルテッド製法。

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1849年にイギリスでチャールズ・グッドイヤーが開発した製法で、今も続く最もメジャーな製法のひとつで、ワークブーツからドレスシューズまで使われる。何度もソール交換が可能で、防水性にも優れ、履き心地も抜群だ。さらに防水性の高い製法として、アウトドアブーツに採用されているノルウィージャン製法というものがある。

ブーツの収納、「吊るす」か「差し込む」か。

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ブーツの型崩れしない収納方法といえば、ブーツ用シューツリーを使うことが基本だ。パーツが複数あったり、固定が難しかったりと、なかなか毎日使うのは骨が折れる……と考える人も多いだろう。だがしかし、使い勝手が最高に良く、しかも価格も良いというシューツリーを発見! 「ブリガ」から出ているシューツリー(8900円(税別))は、スライドして差し込み、出すときは引手を引っ張るだけ。

▼詳しい使い方とレビューはこちらの記事をチェック!
やっと見つけた! 価格良し、使い勝手良しの「BRIGA」のブーツ用シューツリー。 そして、普段よく履くブーツであれば、シューツリーの出し入れも面倒……そんな方におすすめなのが、「吊るす」という選択。長期間ぶら下げておくのは乾燥やホコリもたまるのでおすすめしないが、頻繁に履くブーツなら吊るさない手はない。
 

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こちらは「東京ハンガー」のブーツハンガー。かなり重たいワークブーツもしっかりとゴムがグリップして、落ちてこない優れもの。ぶら下げることで、玄関のスペースも確保でき、一石二鳥だ。

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重いエンジニアブーツでも吊るせる、超強力なブーツハンガーを見つけた。 さて、いかがでしたでしょうか? ブーツのメンテナンスと収納をきちんとすることで、一生モノのブーツが本当に一生モノになるはず。正しいブーツとの付き合い方をマスターして、ブーツラバーとして精進しよう!

(出典:『男のこだわりお手入れ術』「別冊Lightning vol.190 ブーツの教科書」)

Lightning編集部
サカサモト

編集部のなんでも屋。CLUB HARLEY→Lightning→2nd、そして再びLightning編集部へ移籍。結果クルマ、バイク、古着などオールラウンダー編集者に。ニックネームは、スキンヘッドにヒゲ面をいう「逆さ絵」のような顔に由来する

提供元・FUNQ/Lightning

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