緊急事態宣言中は、いつもより自宅にいる時間が長く、自分の時間が持てるため、普段はじっくりできないことに取り組める機会と前向きにとらえたい。ビジネスパーソンがやっておきたいこととして、ビジネスの勉強、部屋の整理整頓、筋トレなどがおすすめだ。ポストコロナを見据えて時間を有効活用しよう。
 

BCN+R
普段はじっくりできないことに取り組めるチャンス(写真=BCN+Rより引用)

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、緊急事態宣言が発令された。仕事も再び出勤者数7割減のテレワークが推奨され、平日も休日も外出自粛の日々が続く。自宅で過ごす時間が長引き、ストレスがたまることも多いだろう。

 しかし緊急事態中は、自分の時間がしっかりと持てる時間とも捉えられる。コロナによる景気低迷が続く中、ポストコロナに生き残る人になるために、過ごし方はとても重要だ。この期間にやっておきたい三つのことを紹介する。

ビジネスの勉強や副業

 出かけられない時間は、自分を磨く良い機会。2020年4月の緊急事態の経験から、オフィスに出勤しなくても仕事ができると感じる企業も増えた。働く時間や場所にとらわれず、個人のスキルに応じた働き方へと変換される動きが見えてきた。

 ポストコロナを生き抜くためには、個人のスキルを高めることが重要で、ビジネスについて学び、スキルを上げるチャンス。まず、おすすめなのは、オンラインを利用したビジネスパーソン向けの学習ツールだ。学びたい代表的なスキルとして、次のものが挙げられる。

(1)プログラミング
(2)英語学習
(3)動画制作
(4)デザイン

 新たにできた時間を自分に投資し、自身のキャリアアップにつなげてみてはいかがだろうか。現在の仕事のキャリアアップだけでなく、副業へとつながるスキルを身につけるのもおすすめだ。
 

BCN+R
副業につながるスキルを磨く時間に(写真=BCN+Rより引用)

 コロナ禍において、金銭的な不安を抱えることもあるかもしれない。副業を持つことで、複数の収入の柱を持つことは心の余裕にもつながるだろう。

 通常であれば副業のための時間に余裕がなくても、今ならまとまった時間が確保できるので、じっくりと取り組める。

 副業の代表的な例として次のものがある。

(1)投資
(2)プログラミング
(3)フリマアプリなどの活用
(4)動画配信など発信

 政府は9月のデジタル庁の発足に向け、人材の募集を始めるに当たり、副業やリモートワークなどの柔軟な働き方を認める方向で採用を進めているという情報もある。政府自体が柔軟な働き方を認める方向に動きだしているので、一般企業もそれに続くことが予想される。

 副業スキルを身につけた新しい働き方は、ポストコロナを生き抜くために必要なこととなるだろう。

部屋の整理整頓や模様替え

 散らかった部屋にずっといると、気分も滅入ってしまう。そこで次の提案が、部屋の掃除や模様替えだ。コロナ鬱という言葉があるように、ずっと同じ部屋に閉じこもる生活はメンタルヘルスへの影響が懸念される。

 無秩序に散らかった部屋を見るだけで、人は集中力がなくなり、生産性は低下する。反対に、整理整頓された部屋では集中力が上がり、仕事効率も格段に上がる。合わせてテレワークに対応するための必要な機器をそろえるのもいいだろう。

 zoom会議などで、部屋が映されても恥ずかしくない模様替えも、気分転換の良い機会になる。自宅時間を楽しく過ごすためにも、お気に入りのインテリアに変えるなど、効率的な仕事環境を整えることも重要といえる。

 一方で、家族が気になって仕事に集中できない場合の対策を挙げよう。

(1)机の位置を変える
(2)仕切りをつける

 仕事中に家族と目線が合わないように、ちょっとした空間をつくることもポイント。自分だけの集中できる場所を確保しよう。

 大規模な模様替えが難しい場合は、お気に入りの一角を部屋の中につくってみるといい。仕事が忙しいとき、なかなか集中できないとき、イライラしてしまうときに、お気に入りの空間があるだけで、心が癒されストレスの解消につながるはずだ。

 部屋の汚れは、心の乱れともいわれるほど、部屋の様子は心模様を映し出す。綺麗に整った部屋で働きやすい環境をつくることは、心にゆとりが生まれ、ポストコロナにおいてもメンタルに良い影響を与えるだろう。