日本から出品・入札できる 世界最大のオークションハウス「クリスティーズ」 ピカソからテディベアまで

2019.2.13
SENSE
(画像=Gena Melendrez/Shutterstock.com)
(画像=Gena Melendrez/Shutterstock.com)
「クリスティーズ・オークション」は、レオナルド・ダ・ヴィンチ、パブロ・ピカソ、ゴッホといった著名芸術家の作品から、ナポレオン・ボナパルト、ダイアナ妃、マリリン・モンローなど歴史に名を残す著名人に関連した品物を取りあつかう、世界最大のオークションハウスだ。

伝統的な作品だけではなく、現代的なものやちょっと意外に思うものも数多く落札されている。「敷居が高い」というイメージのオークションハウスでどんなものが売られているのか、過去の出展作品などをみてみよう。

クリスティーズの歴史

1776年、美術商のジェームズ・クリスティー氏によってロンドンで設立されたクリスティーズは、何世紀にもわたり最も大規模で世界中から賞賛を受けるオークションを実施してきた。美術品、ジュエリー、写真、ワインを含む80種類以上のカテゴリーで、毎年約350件のオークションを開催している。価格帯は200ドル~1億ドルと様々。

ロンドンやニューヨーク、パリ、ジュネーブ、ミラノ、アムステルダム、ドバイ、チューリッヒ、香港、上海といった、世界各地に10のセールスルーム(競売場)があり、世界46カ国・地域で事業を展開している。

近年は北京、ムンバイ、ドバイでの販売および展示を成功させたほか、ロシア、中国、インド、アラブ首長国連邦などの成長市場においてイニシアチブを発揮し、市場をリードしている(christies.comより)。

マリー・アントワネットのコレクションからテディベアまで

実際にどのような品物が競売にかけられているのだろう?古くはレンブラント・ファン・レインの「スザンナと長老たち」を含む、18世紀の英国を代表する画家ジョシュア・レノルズがアトリエに保管していた作品、デュ・バリー夫人(フランス国王ルイ16世の王妃マリー・アントワネット)が収集していた美術品などだ。

1827年、英国ロマン主義の画家ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーがクリスティーズのオークションで、自分の作品のひとつ「Sun rising through Vapour」をたった514ポンドで購入したいう興味深い歴史もある。

1972年には一面に龍が描かれた中国の陶磁器に、1億5804万香港ドルという当時アジアの美術品としては最高の値がついた。

1987年、ゴッホの「The Sunflower(ひまわり)」が2400万ドル以上で落札され、オークション史上最高額を更新。その3年後には「Portrait of Dr.Gachet(医師ガシェの肖像)」が8250万ドルで落札され、さらに記録を更新した。

1978年にはココ・シャネルの手掛けた洋服(価格は不明)、1993年には青いテディベア 「エリオット」に2400万ポンド以上、1995年にはゴールドのタイプライターに1003万ドルの値がつくなど、典型的な美術品以外の品物も高額で取引きされている。

2018年上半期の売上高は過去最高の40億ドル

オークション市場は一時低迷したものの、近年は高額な取引が増え、2018年上半期は過去最高の40億ドルを超える売上高を記録した。そのうち8.35億ドルは、美術品コレクターとして有名なロックフェラー家のコレクションによる売上げだ。欧米・アジアの大都市で開催されたオークションにロックフェラー家が出展した作品は2000点におよび、世界中から8.5万人が訪れた。

ニューヨークのオークションでは、ピカソの「Young Girl With a Flower Basket(花かごをもつ少女)」が1.15億ドル、モネの「Water Lilies in Bloom」が8470万ドル、フランスの画家アンリ・マティスの「Odalisque Reclining with Magnolias」が8007万ドル で落札されるなど、合計44点が売れた (ガーディアン2018年5月9日付記事)。

クリスティーズいわく、既存の美術収集家だけではなく、新規の顧客による売上も好調だった。市場の需要が拡大したことで、2018年上半期、同社の主要事業であるオークションの売上高は28%増の36億ドル、顧客への直接販売の売上高は2倍以上の3.9億ドル、オンライン販売の売上高は50%増の3800万ドルだった。

意外な作品が意外な値段で売れる?

著名人の作品以外も数多くあつかっているが、意外なものも高額で取引されている。

2013年9月にトリケラトプスの頭蓋骨が27万ドル以上、同年11月にスチール製の「Balloon Dog」 というオレンジ色の置物が5841万ドル、2017年12月に第二次世界大戦中に使用された「エニグマ暗号機」が43.5万ドルで落札された。

クリスティーズと並ぶオークションハウス、サザビーズ のオークションでは、2014年6月にジョン・レノンの「Mrs Wilsod Showing Her Toilets on Telly」という直筆スケッチが2.5万ドル、同年11月に米銀行家ヘンリー・グレイヴス・ジュニアが所有していた懐中時計が2412万ドル、2017年12月はキャンベルのトマトスープの缶をモチーフにしたビーズ製のバッグが1376ドルで売れた(ビジネスインサイダー2018年1月23日付記事 )。

日本からも出品・入札OK

今後開催が予定されているオークションは、中国の芸術家Ma Shaoxuan が装飾を手掛けた「スナッフボトル(嗅ぎたばこを入れるための容器)・コレクション」、18~19世紀風のスタイルを得意とするニューヨークのデザイナー、ティム・ブリット の「インテリア・コレクション」など。9月にはワインや腕時計 のオンライン・オークションも開催される。

クリスティーズのオークションには日本からも参加可能だ。日本語のサイトもあるので、英語が苦手でも安心して利用できるだろう。出品作品の査定を無料でしてくれる点も嬉しい。ただし出品の際の問い合わせや手続きは、日本以外の国・地域(香港、ニューヨーク、ロンドンなど)のオフィスを通す必要がある。

入札希望者 も事前登録・銀行紹介などの手続きが必須だ。入札は会場、オンライン、電話、書面で受け付けている。

文・アレン・琴子(英国在住フリーランスライター)/ZUU online

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