空前の売り手市場と呼ばれる新卒採用。2019年春卒業予定の大学生らの就職活動が3月1日(木)から本格的にスタートした。経団連ルールにより、会社説明会などは3月1日から、面接などの選考活動は6月1日にそれぞれ解禁するためだ。

卒業年度によって「◯◯世代」とも呼ばれる就活生たちだが、2019年卒は給与水準を重視する肉食系なのかもしれない。まずはランキングを見ていこう。

1位の平均年収は1,861万円

就職・転職のための企業リサーチサイト「Vorkers」を運営する株式会社ヴォーカーズ(所在地:東京都渋谷区)は、2018年2月22日に「男子学生4万人が選ぶ、就職注目企業ランキング」を発表した。そのなかからTOP 10を見てみよう(1位が2社のため2位はなし)。

男子学生4万人が選ぶ、就職注目企業ランキング
1位 キーエンス
1位 アクセンチュア
3位 トヨタ自動車
4位 エヌ・ティ・ティ・データ
5位 日立製作所
6位 野村総合研究所
7位 ソニー
8位 野村證券
9位 新日鐵住金
10位 東京海上日動火災保険

男子学生4万人が選んだ注目ランキング1位はキーエンスだった。キーエンスは、大阪に本社を置くFA用の各種センサや測定機器などの開発から販売までを手がける企業だ。株式市場では、1単元買うのに600万円以上必要(2018年2月末時点)な値がさ株だが、ロボット関連銘柄として投資家からの注目度は高い。

さらに「高給激務」としても有名だ。会社四季報によると、平均年収は1,861万円となっている。激務かどうかは人によって感じ方が違うところではあるが、学生の企業選びの指標として給与面も大きな要素になっていることが窺える。

メガバンクには厳しい目

ランキングを見ていくと、就職人気ランキングでは上位の常連でもあったメガバンクがトップ10に入っていないことに気がつく。実は、このランキングは30位まで集計されているが、30位までを見ても、メガバンクは三菱東京UFJ銀行(14位)が入っているのみだ。

マイナス金利政策で収益が悪化しているメガバンクは、2017年に大規模な人員削減方針を発表した。メディアでも銀行業界の行末を案じる論調が多く、世論を体現したランキングと言えるかもしれない。就活生たちのメガバンク離れは本物なのだろうか。

文・ZUU online編集部

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