(本記事は、ホームライフ取材班の著書『日本人の9割がやっている間違いな選択』=青春出版、2018年9月30日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)

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(4)高速道路の渋滞時は右車線を走る――ドライバーが選びがちな損する間違い(本記事)

高速道路 渋滞時は右車線を走る

年末年始やお盆、GWなどに必ず発生するのが、高速道路の渋滞。こうした嫌な渋滞につかまった場合、どの車線を走ると速く進むのだろうか。

2車線区間の場合、左側が走行車線で、右側が追い越し車線。通常、追い越し車線のほうが車のスピードが速いので、渋滞のときもこの右車線を走る人が多いだろう。

そして、残念ながら、より渋滞から抜け出せなくなってしまう。道路がだんだん混雑し、車のスピードが遅くなってくると、左車線を走っている車が車線変更し、右車線にどんどん入っていく。その結果、右車線の渋滞のほうがひどくなるので、左車線をキープし続けたほうが、意外にも目的地には早く着くのだ。3車線の場合も、理屈は同じ。一番左側の車線を選ぶようにしよう。

正解 車が集中しない「左車線」のほうが速い

高速道路 朝の渋滞時も基本の左車線で走る

高速道路が渋滞したときは、左側の走行車線を選択するのが基本。ただし、朝の渋滞の際にも左車線に固執すると、逆にひどい渋滞につかまってしまう場合がある。

朝の渋滞は、仕事やレジャーに出かけようとする車が多いことを意味する。この先のインターチェンジからは、新しい車がさらに合流してくるだろう。となると、左車線の車が増えて、右車線よりも遅くなるかもしれない。このため、入ってくる車の多さなどをある程度予測し、状況に応じて、走る車線を選ぶのがいいだろう。

逆に夕方の渋滞の場合、高速道路に入ってくる車よりも、下りていくほうが多いので、左車線を走る車は少しずつ減っていく。通常の渋滞時よりも、一層、左車線のほうがスムーズに流れるはずだ。

正解 車の合流が多いので、状況を見て選択

高速道路 渋滞時、下道の一般道に逃げる

高速道路が渋滞してイライラしたとき、下を走る一般道のほうが速いに違いないと、途中のインターチェンジで下りたことはないだろうか。しかし、多くの場合、この果敢なチョイスは失敗するので、やめておくべきだ。
高速道路が渋滞しているとき、並走して走っている一般道路も、9割方は混んでいる。しかも、一般道路には信号待ちという、大きなロスタイムがある。高速道路はたとえ遅くても、ゆるゆる動いているので、結果的に速く目的地に着くことが多いのだ。

ただし、事故による渋滞や、20㎞以上も渋滞が長く続いている場合などは、一般道路のほうが速く移動できる可能性がある。どういう渋滞なのか、状況をよく見て、臨機応変に対応するのがいいだろう。

正解 下道も混んでいるはず。そのまま走行

高速道路に落下物 ぶつからないように急いでよける

高速道路を走行中、走っているレーンの先に落下物を発見! こんな肝の冷えることは勘弁してほしいが、実際、車の積み荷や轢かれた獣などが落ちていることはしばしばある。こうした場合、急ハンドルで避けたくなるかもしれない。

しかし、車に大きなダメージは与えないと思われる落下物の場合、やめておくべきだ。急ハンドルのあとで車が不安定になり、制御できなくなって事故を起こす恐れがある。

あまり大きくはない落下物があった場合、まず急ブレーキを踏んで、速度を落としたうえで、その上を乗り越えることを選択したい。その後、速度を落として側道帯を走り、次のサービスエリアやパーキングエリアに入ってクルマの状態をチェック。走行に不安があれば、契約しているロードサービスに連絡して対処しよう。

正解 大きくない落下物なら、速度を落として乗り越える

車のシフト 安全走行できるDを常にチョイス

いまは乗用車の大半がオートマチック車。一般的に、「p(パーキング)」「R (リバース)」「N(ニュートラル)」「D(ドライブ)」「2またはS(セカンド)」「1またはL(ロー)」といったシフトレバーがある。

車を前進させるときに主に使うシフトレバーは、もちろん「D」だ。走らせている間、常にこの状態を保っている人は多いだろう。しかし、運転中に「D」しか使わないと、場合によっては、かなり損をすることになりかねない。

シフトレバーを「D」から別のギアに変えたほうがいいのは、下り坂にさしかかったとき。「2」や「S」にギアチェンジして、踏んでいたアクセルを緩めると、自動的にエンジンブレーキがかかる。わざわざフットブレーキを踏まなくても、スピードが抑えられるという仕組みだ。

じつは、このエンジンブレーキがかかった状態では、ガソリンはほとんど消費されないで済む。しかも、エンジンブレーキがよくきいていると、減速するためにフットブレーキを使う必要がない。フットブレーキで減速すると、意外なほどガソリンを使うのだが、この消費分がゼロになるわけだ。

こうした仕組みから、坂を下るときに「2」や「S」に変えると、「D」を維持する場合よりも、ガソリン消費量は約10分の1に抑えられる。ここまで節約できるのだから、「2」や「S」を上手に使わない手はない。

正解 下り坂では「2」にすると燃費が10倍アップ!

吹雪の日の夜間走行 遠くまで見えるようにハイビームで照らす

雪のなかをクルマで夜間走行するのは、慣れていないと緊張するものだ。雪の勢いが強くなり、吹雪になってしまったら、視界がなおさら悪化。遠くまで見えるようにと、ヘッドライトを「ハイビーム」にチェンジする……こんなことは絶対にやってはいけない。意表を突く結果にパニックになり、事故を起こすかもしれない。

ロービームの照射距離は前方40mだが、ハイビームは100m。通常の夜間走行では、対向車がいないときは、できるだけハイビームで照らすのが正解だ。

しかし、吹雪のときにハイビームをチョイスすると、雪に乱反射して逆に視界が悪くなってしまう。雪国の住人には常識だが、そうでない場合は知らない人が多い。旅行や出張などで雪の多い地方に行き、大雪のなかを夜間走行することがあれば十分注意しよう。

正解 乱反射して視界が悪くなる! 「ロービーム」で

雪道 チェーンよりもスタッドレスタイヤ派

冬の雪道をクルマで走るには、「チェーン」を巻くか、「スタッドレスタイヤ」を装着しなければならない。チェーンを巻くのは面倒だからと、スタッドレスタイヤしか使わない人も多いだろう。

通常の雪道走行なら、わざわざチェーンを巻かなくても、スタッドレスタイヤで楽に走ることができる。高速道路で「チェーン規制」がされている場合でも、スタッドレスタイヤで問題ないケースは多い。

しかし、ときには高速道路で「チェーン装着車以外通行止め」に出くわすことがある。こうした場合、チェーンを持っていないとお手上げだ。スタッドレスタイヤは、すべての雪道を走れるわけではないので、必ずチェーンをクルマにのせておこう。

正解 「チェーン装着車以外通行止め」規制の場合はお手上げ
 

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ホームライフ取材班
暮らしをもっと楽しく! もっと便利に!」をモットーに、日々取材を重ねているエキスパート集団。取材の対象は、料理、そうじ、片づけ、防犯など多岐にわたる。その取材力、情報網の広さには定評があり、インターネットではわからない、独自に集めたテクニックや話題を発信し続けている。
 

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