近年、社会問題となっている高齢化のなかで、「見守り家電」や「見守りロボット」など高齢者向けの見守りサービスが出てきている。

そんななか、AP TECH株式会社は、ウェアラブル端末であるApple WatchとiPhoneを活用し、離れて暮らす家族をほぼリアルタイムに見守ることができるアプリ「Hachi」を開発。2021年1月11日よりサービスを開始する(同社Webサイトより利用可能)。

細かいデータをほぼリアルタイムに!

(画像=TECHABLEより引用)

同サービスは、高齢者などの「見守られる人」に「Hachi」の設定を済ませたApple Watchを装着してもらうことで、家族や医療・保険会社など「見守る人」のiPhoneに1分・5分・10分おきの設定に合わせて、さまざまなデータを送信するというものだ。

送信するデータは、心拍数や心拍変動、活動歩数、位置情報、睡眠時間といった「見守られる人」の健康状態や活動状況の把握に役立つものが多数。くわえて、Apple Watchの電池残量も送信するようだ。

また、必要に応じて、血糖値や血中酸素濃度、体重・体脂肪率、血圧、体温も送信することができ、持病などにより注意すべき数値を把握することが可能となる。

自動・手動のSOS発信機能も搭載!

(画像=TECHABLEより引用)

「見守られる人」に万が一のことがあった場合に役立ちそうなのがSOS発信機能。

10分以内に運動をしていないにもかかわらず、心拍数が設定した閾値外にあるときはApple Watchがこれを検知し、家族や医療機関などに通知を発信する仕組み。このとき、バイタルデータとともに位置情報も同時に送られるようになっている。また、「見守られる人」がApple Watchに指を5秒乗せるだけで発出できるSOS機能も搭載しているようだ。

通知方法は、メール、SMS、着信から選択可能とのこと。

料金は、見守り対象者1名につき、月額780円(年額払いの場合は7,800円)。2名以上は1名780円(月額)で追加可能で人数制限はないようだ。

同サービスは、同社代表の大西一朗氏が、首都圏やアメリカで生活するなかで抱いた両親を心配する気持ちから開発に至ったという。画面上に表示されるかわいく温かみのある犬のイラストにどことなく安心感を覚える人もいるのではないだろうか。

提供元・TECHABLE

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