今回は、コロナ禍の9月初旬にデンマークと日本往復したときの復路をレポートします。結論から言うと、日本出国でポーランド経由のデンマーク入国はほぼ普段通りにできます。デンマークは比較的ヨーロッパの中で感染者が少なく観光客も受け入れているため対策はしっかりしています。ただし感染のリスクは変わっていません。渡航は可能ですができるだけ避けた方がよいという印象です。

目次

成田空港から出国

(写真=たびこふれより引用)

成田空港第1ターミナル南ウィング、午前9時ごろの様子です。ANAをはじめとしたスターアライアンス加盟の航空各社の国際線出発ロビーなのにほとんど人がいません。コロナ前ならチェックインカウンターに長蛇の列のはず。健康チェックはチェックイン時に熱を測っただけ。ショッピングエリアでは小さなお店は営業していません。開いていたのはローソン、無印良品、スターバックス、タリーズ、マクドナルド、寿司屋さん、レストラン、薬局くらいでした。ショップは国内線利用の方もいるので飲食店には人が集まっていました。国際線出発ゲートの荷物検査は待ち時間ゼロで係りの方は丁寧に案内してくれます。

(写真=たびこふれより引用)

それもそのはず、この日の午前のフライトは4便のみ。そのうち2便は搭乗開始しているため、第1ターミナル国際線エリアにはワルシャワとチューリッヒ行きの利用者しかいないことになります。夕方からアメリカ方面へのフライトがあるのでもう少し人も増えるのでしょうか。

(写真=たびこふれより引用)

現在、外国人観光客が日本に入国できないためか数少ない営業中の免税店もガラガラ。他にこの日、営業していたのは化粧品・タバコなどを扱う免税店、マツモトキヨシ、ローソン、レストランなど。ハイブランドのショップは全部閉まっています。

(写真=たびこふれより引用)

発着本数が少ないのでゆったりした空気が流れています。

(写真=たびこふれより引用)

出発ゲートへ行く際も見かけるのはパイロットとフライトアテンダントの方々、ショップや係りの方ばかり。成田からワルシャワへポーランド航空便は20人ほどの乗客に10人近いスタッフの方々を乗せて定刻通り出発しました。マスクの着用はフライト中必須。機内でランディングカードのような搭乗者情報、滞在先情報、座っていたシート番号、緊急連絡先などを記入する紙を渡され、到着前に回収されます。

ワルシャワでEUに入国とトランジット

(写真=たびこふれより引用)

ポーランドのワルシャワへトランジットで到着。乗ってきた機体はおそらく1週間後のフライトまで使用しないためか、ターミナルから遠い場所に止まり、そこからバスで移動しました。ターミナルへ到着後こちらでシェンゲン圏入国になります。パスポートコントロール、手荷物チェックを行います。日本からの到着客しかいないため、すぐに手続きがおわりました。シェンゲン内の出発到着エリアに出ると急に人が増えて驚きます。お店もほぼ営業中。皆さんマスクかフェイスシールドを付けています。消毒液も完備。ワルシャワからコペンハーゲンへのフライトは70%くらいの乗車率でした。

コペンハーゲン空港に到着

(写真=たびこふれより引用)

1時間半のフライトを経てコペンハーゲン空港に到着!この辺からソーシャルディスタンス無視の普段通りになってますますびっくり。体温をチェックしている様子もありません。

(写真=たびこふれより引用)

夜から次の日のフライト情報です。通常に比べると格段に少ない便数ですが、日本に比べると多くの都市へ飛んでいる印象です。

(写真=たびこふれより引用)

ただし到着出発エリアのショップは軒並みクローズ。カフェ、バー、衣料店、免税店がいくつか営業してるのみ。

(写真=たびこふれより引用)

スーツケースの受取場所のソーシャルディスタンスを促すステッカー。そもそも人があまりいないので、我先に行く現地人を避ければ十分に人との距離は保てます。

(写真=たびこふれより引用)

自動で出てくるアルコール消毒液もあちこちに設置してあり、荷物カートのハンドルも消毒できました。大きな荷物をたくさん持っているのは私くらいで観光客らしき人は見当たりません。

(写真=たびこふれより引用)

到着口を出たところにコロナテストの案内がありました。検査はオプションと書いてある通り義務ではありません。予約なしでOK。受けたい人だけ案内にそって200m進みます。

(写真=たびこふれより引用)

奥の方に見えるのがコロナPCR検査のテントです。4列ほど開いており、各10名ほど並んでいました。また、海外からの観光客向けのリーフレットによると自主隔離期間は設けておらず入国後はソーシャルディスタンスをとって、手指を消毒、公共交通機関に乗る際はマスクを着用といった案内だけ書かれていました。日本への入国は日本人でもコロナテスト義務で公共交通機関使用の自粛や自己隔離期間14日などの制限が厳しいのでデンマークの何もなさに面食らいます。

デンマークでは若年層を中心に感染者が首都圏で増加しているため、50人以上の集会は禁止などの規則ができました(以前は100人まで可能)。まだまだ観光再開への道のりは長そうです。早くワクチン摂取が開始されることを願います。

この記事を書いた人/mig
2011年よりコペンハーゲンで夫と二人暮らし。デンマーク語を勉強しながら、北欧の生活を楽しんでいます。好きなことは、食べること、陶器集め、散歩。苦手なのはラクリスです。

文・写真mig/提供元・たびこふれ

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