日経平均株価の暴落、一時17,000円割れも。リセッションの始まりとなるのか

2020.3.17
投資
(画像=Getty Images、The Motley Fool Japanより引用)
(画像=Getty Images、The Motley Fool Japanより引用)
先週、日経平均株価はついに20,000円を割る大幅下落となりました。

このような下げは、私の知っている限り初めてであり、史上初の大暴落を記録しています。

今年の高値である、20,404円から大きく下落しました。

この記事を書いている3月13日の夜間でさらに下げ、下値は16,870円を付けることになりました。

このような下落を引き起こした原因には新型のコロナウイルスが大きく関係していると考えられますが、さらに世界の情勢も関わってきていると思われます。

コロナウイルスの影響は大きいもので、トランプ氏が度々ツイッター等で、コロナウイルス関連の呟きを残しています。

トランプ氏がツイッターで呟きをすると、相場が大きく動く事があるため警戒が必要であると、個人投資家達の間ではある程度周知です。

さらに、トランプ氏が3月12日に演説を行いましたが、この演説でも下落が止まる事はありませんでした。

理由としてはトランプ大統領含め、政策に対する失望売りが重なったと思われます。

今回の暴落では売りが売りを呼ぶセリクラの様相を醸し出しています。

セリクラとは、セリング・クライマックス(Selling climax)の略で、下落相場での取引参加者の大半が弱気になり、大量の売り注文が発生してしまう状況の事です。

直近では、トランプ大統領の中国へ対する関税の件などで8月に発生したものなどがセリクラです。

有名であるものは、リーマンショックが挙げられます。

日経平均株価は17,431円をマークして、2016年の11月以来、約3年4ヶ月ぶりの安値を付ける事態となりました。

20,000円を割ったのは2017年4月24日以来となっています。

よく20,000円を割る場合が注目されますが、それはPBRに関係しています。

PBRとは株価純資産倍率の事です。

株価が1株当りの純資産の何倍の値段が付けられているかを見る投資の尺度になっています。

企業の資産価値に対して割高か割安かを判断するための目安として考えればわかりやすいと思います。

20,000円は数値としても、投資家達が心理的節目として注目しているラインです。

日経平均株価のPBRですが、20,700円前後が1倍と言われているラインです。今回の暴落はそれを大きく割ってしまっています。

さらに10日の日銀の黒田総裁の発言の中で、日銀が保有する株価連動型上場投資信託(ETF)の時価の損益分岐点が19,500円程度と発言しました。

これは意図しての発言かどうかわかりませんが、重要な発言であることには変わりありません。

日銀のETFの買い入れは、量的・質的金融緩和の名目で買われています。

日銀が保有している株の時価総額は、東京証券取引所第1部に上場する企業の時価総額の4.8%以上を占める規模となっています。

ファンドでもなく中央銀行が、このような多額の規模で株を買っているのは、世界を見ても異例と思われます。

その日銀の損益分岐点が19,500円です。

これを割ってしまうと、日銀が多額の含み損を抱えている事になります。

その規模は4兆円にもなります。

これ以上株価が下がるのであれば、日銀の保有しているETFも当然下落していくことになるでしょう。待っているのは債務超過です。

日本の歴史上、中央銀行が債務超過に陥った例はこれまでなく、このまま日銀の含み損が膨らむ場合は、どのような事態を招くのか見当がつきません。

このため、損益分岐点は注目されているのです。

これからETFの含み損が増える事で、日銀がどのような行動を起こすのか、それにより、どのような株価変動が起こるのか等で不透明な事態となっています。

日経平均株価の暴落で様々な影響を受ける事は間違いないですが、今のところは暴落のスピードが早すぎたため、企業に対して、どのような影響が出るのかは未知数です。

このような下落が実体経済に与える影響が大きなものになれば、更なる悪影響を相場に与えかねません。

そうであるならば、投資家では無い人たちにも影響が出てきてしまいます。

既にリーマンショックを超える暴落となっていますが、今後さらに暴落するのか、もしくは、コロナウイルスが一時的なもので、今後は株価が回復するのかを投資家は気にしています。

しかし、それは誰にもわかる事ではありません。

日銀および、全ての問題が浮かんだ今回の暴落で、リセッションへの切符を日本が受け取ったのかもしれません。

消費税増税などで、日本の実態経済は少しずつではありますが、好影響が出てきています。

消費者物価指数でもそれは表れています。

リセッションになった場合、経済には言うまでも無く悪影響を及ぼします。

これがリセッションへの入り口だとするのであれば、さらに株価は下落していくでしょう。

私は考えたくは思いませんが、日経平均株価が10,000円を割る可能性もあります。

日経平均株価が10,000円を下回った時代は私自身は学生だった為、直接影響を受けた事がありません。

実感はわきませんが、確実に不景気と呼ばれるものが現れてきてしまいます。

今後、日本経済がどのように推移するのかはわかりません。

さらに今年はオリンピック、米大統領選挙などといった特別なイベントが多くあります。

様々なイベントを控え、経済はさらに上下する事になるでしょう。

出来る事ならば回復をして欲しい株価ですが、これがリセッションであるならば日本は不景気に突入します。

私達に出来る事は日本企業に頑張ってもらうことだけになります。

今後どのような変化が起きるかわからない株価ですが、コロナウイルス、日銀のETF買い入れ、オリンピック問題、それ以外にも小さなイベントが多く控えています。

それらを注視しつつ、今後の株価の推移を見守って行きましょう。

提供元・The Motley Fool Japan
 

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