ビジネスパーソンは忙しい。仕事はもちろん、仕事のための勉強、健康のためのスポーツ、家族との時間、趣味は教養と休養のために不可欠だ。そんなビジネスパーソンに向いているのは、やはり「長期投資」だ。

なぜ「短期投資」はおすすめできないのか

投資スタイルは投資家によって多種多様であるが、大きくは「短期」と「長期」に分けられる。

短期投資とは、買ってから売るまでの期間が当日から長くても数週間と短い投資方法だ。「デイトレード」「スイングトレード」などと呼ばれる投資法がこれにあたる。結果が早く出るのが魅力だが、株価を常にチェックする必要があるため多くの時間を投資に割くことができない人には不向きだ。

一方、投資期間が数ヵ月から5年以上といった長期間な投資法なら、週末や休日など時間がある時に銘柄分析や株価チェックをするだけなので、時間的・精神的にゆとりが持てる。短期投資のように手数料がかさむこともない。忙しくてコスト意識の高いビジネスパーソンにうってつけである。長期投資の達人としては、アメリカの投資家ウォーレン・バフェット氏が有名だ。

長期投資を分類すると4種

長期投資には具体的にどのような投資法があるのだろうか。代表的なものは以下の4つだ。

  • バリュー投資
  • グロース投資
  • 時間分散投資(積立投資)
  • インデックス投資

    「バリュー投資」とは、今は評価が低いが今後値上がりが見込める銘柄に投資することである。財務諸表や業績情報などから、企業の実力を見抜ける鑑識眼が必要だ。

    「グロース投資」は値上がりが見込める銘柄を狙う点はバリュー投資と似ているが、割安かどうかではなく成長性があるかどうかを見極める点が異なる。

    「時間的分散投資」とは、いわゆる積立投資をイメージすると良い。購入や売却を段階的に行うことによって、高値づかみや安値売りを軽減する効果がある。

    「インデックス投資」とは、日経平均やTOPIX、ダウ平均といった指標に連動して値動きする金融商品に投資することだ。世界にはインデックスに投資できる投資信託やETF(上場投資信託)が1万種類以上存在する。全世界の株式に連動する「iシェアーズ MSCI ACWI ETF」や「バンガード・トータル・ワールド・ストック ETF」は、インデックス投資家の中では定番である。

長期投資の魅力は「インカムゲイン」

長期投資の魅力は、株価の値上がりによるキャピタルゲインだけでなく、配当や株主優待といったインカムゲインも得られることだ。保有しているだけで定期的に収入があるのは実に心強い。例えば1株あたり5円の配当を行う企業の株を1万株保有している場合、5万円が支払われる。配当の支払いは年1回や2回が一般的だが、ホンダのように年4回というところもある。

インカムゲイン狙いの投資家がチェックしなければならないのが、「配当利回り」だ。配当利回りは「1株あたりの配当金 ÷ 購入株価 × 100」で計算され、3%あるとかなり高配当銘柄だと言える。日経平均採用銘柄の平均配当利回りは2018年9月時点で1.83%だ。

配当金は権利確定日の3営業日に株を保有していることが条件なので必ずしも長期間保有する必要はないが、長期投資家には配当金目的の人が多い。値上がり益目的だとどうしても株価のチェックが欠かせないが、仕事があるとそうそうチャート前に張り付いているわけにはいかない。配当金は株価の上下に関わらず定期的に支払われる。ただし、急な減配や無配にならないよう、配当利回りの質を見ることが大切だ。

「長期投資はリスクが少ない」は間違い

よく長期投資はリスクが少ないと言われるが、それは誤解である。デイトレで1日にして資産が半減する可能性があることは知られているが、5年投資でも資産が半減することはあるのだ。長期投資の本当の狙いはリスクを低減することではない。「リスクが同じなら、手間がかからず手数料が安い長期投資のほうがおトク」ということだ。これが忙しいビジネスパーソンに向いている理由である。

とはいえ「ビジネスパーソンは絶対に長期投資すべき」というつもりはない。投資家の中には、分単位のスケジュールをこなしつつデイトレに興じてまったく疲れを見せない、資金の回転も頭の回転も早い人がいる。投資法は、何よりも自分に合っていることが最も重要なのだ。

文・篠田わかな(ファイナンシャル・プランナー、ライター)

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