「銀行系クレジットカード」のメリット・デメリットを解説 ATMや振込手数料無料の特典も

2019.7.14
FINANCE
(写真=PIXTA)
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「銀行系クレジットカード」という呼称が何となく良い響きを持っているのは、銀行という信頼感ゆえのことだろう。だがそれがほかの「流通系」や「通信系」のクレジットカードとなにが違うのか、意外と知らない人もいるはずだ。

銀行系クレジットカードをどう定義付けるか?

“銀行系クレジットカード”という言葉の定義ははっきりしておらず、銀行やその系列会社が発行するカードをそう呼ぶこともあれば、銀行発行のクレジットカードと、銀行の系列会社が発行するカードを分けて考え、その後者を“銀行系クレジットカード”と呼ぶこともある。

だが、銀行の傘下に消費者金融が入っていたり、流通大手が銀行を持っていたりという現状を考えて、ここでは基本的に銀行発行のものを、銀行系クレジットカードと呼ぶことにする。

“持っていて恥ずかしくないカード”と見なす人も多い

銀行系クレジットカードは、メガバンクはもちろん地銀の多くで発行されている。中でも三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行から発行されているものが代表格と考えていいだろう。

それら銀行系クレジットカードにはある程度共通した特徴があり、それにはメリット、デメリットがある。

銀行系クレジットカード4つのメリット

まずはメリットを見てみよう。

1、信頼性が高く見られる

銀行という信頼感ゆえに銀行系クレジットカードもまた信頼性の高いものとみなされ、必然的にその持ち主も信頼されることになる。そのため“持っていて恥ずかしくないカード”と見なしている人も多いようだ。

銀行利用時の特典がある

銀行発行であることからATMの時間外手数料が無料になるなどの特典が付くことが多い。

キャッシュカード一体型を選べる

クレジットカードと銀行キャッシュカードが一体になったカードを選べることがある。それにより何枚もカードを持ち歩く必要がなくなる。

銀行での対応が良くなる可能性がある

銀行から優良顧客と位置づけられて窓口対応が良くなる可能性がある。また、そのカードのクレジットヒストリー(クレジット利用履歴)に延滞がなければ、住宅ローンなどの審査で有利に働いたり金利優遇を受けられたりすることもあるようだ。

銀行系クレジットカード4つのデメリット

次にデメリットを紹介する。

審査が厳しく年会費がかかる

銀行発行であるだけに審査も厳しい傾向がある。また、一般カードであっても年会費が必要なものが多い。ただし、年会費が無料のものも最近出てきているようだ。

引き落とし銀行口座に制約がある

クレジットカードの利用代金を引き落とす銀行口座は、多くの場合そのカードを発行している銀行の口座に限定されている。

キャッシュカード一体型は紛失時に面倒

キャッシュカードとクレジットカードが一体化しているとメリットもあるがデメリットにもなる。例えば、紛失や盗難時には、キャッシュカードとクレジットカードを同時に無くしたことになり、不便さも不正利用のリスクも2倍となる。さらにカードの利用停止の連絡や再発行の手間も2倍だ。

ポイント還元率が低く銀行以外の優待も少ない

ポイント還元率が0.5%前後と低く設定されているものが多く、またポイントアップ制度などもない傾向がある。さらに銀行での優待以外にこれといって優待特典のないカードも多い。

ATM時間外の無料特典のほか振込手数料無料特典が付くカードも

代表的な3つの銀行系クレジットカードを紹介しよう。

「三菱UFJ-VISA」――コンビニATMも月2回まで無料利用可能

クレジットカード機能のみの一般カードは年会費無料。同行の普通預金口座でクレジット利用代金の引き落としがあれば、同行ATM時間外手数料が無料に、提携先コンビニATMが1ヵ月2回まで無料になる。

ポイント還元率は通常1.0%だが、年間クレジット利用額に応じて最大20%のポイントアップがある。そのほか、「三菱UFJ-VISA ゴールド」やSuica機能の付いた「Suica三菱UFJ-VISA」は銀行キャッシュカードとの一体型になっている。

「三井住友VISA SMBC CARD」――コンビニATM手数料が月3回まで無料に

三井住友銀行系列の三井住友カード発行のクレジットカードだが、三井住友銀行に口座を持つ人限定という条件があるため“銀行系”とした。

一般カードにあたる「クラシック」は年会費1,250円(税別)。ただし年に1回でもカード利用があると翌年度の年会費は無料となる。またクレジット利用があると三井住友銀行のATM時間外手数料が無料に、提携先コンビニATMが月3回まで無料となる。ポイント還元率は1.0%だ。

年会費等は異なるが、これとほぼ同等のサービスを持つカードに「SMBC JCB CARDクラシック」というものもあり、こちらはセディナの発行となる。

「みずほマイレージクラブカード」――振込手数料も月4回まで無料に

銀行キャッシュカードとクレジットカードが一体となったカードで、ANAマイレージクラブ機能付帯のものや、Suica機能付帯のほか、国際カードブランドはVisa、MasterCard、JCB、アメックス(アメリカン・エキスプレス)から選べる。

年会費は無料でポイント還元率は1.0%。取引状況に応じて、みずほ銀行ATM・イオン銀行のATM時間外手数料が無料となり、コンビニATM手数料は月4回まで無料となるほか、みずほ銀行本支店あての振込手数料が無料に、他行あて振込手数料も最大で月4回まで無料となる。

金利優遇などの特典が付帯するものも

ここに挙げたメガバンク発行(関連)の3つのクレジットカードは、年会費が無料(あるいは実質無料)で銀行の特典はATM手数料無料程度にとどまっている。

一方、ネット専業銀行や地銀などが発行するクレジットカードの中には、金利優遇特典などが付帯するものあるため、より有利な条件で銀行を選ぶのもいいだろう。

文・モリソウイチロウ(ライター)
 

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